イラン人の見たドイツ



もう随分前の事ですが、ドイツに行ったことがあります。

私のドイツに対する感想は、「ドイツは大人だ」。一言で言うとこんなものでした。
「何が大人なんだ?」ということですが、五つ位あります。

まず第一に、ご存知のようにあの国、駅に改札口というものがありません。切符を買わなくても電車に乗れるわけですネ。
これは要するに、「無賃乗車をするフトドキな輩などわが国にはいない!」と言うことを前提にしているわけですネ。なるほどいないのですネ。

第二ですが、ドイツでベンツと言えばタクシー(ディーゼル車)ぐらいです。ベンツやポルシェやBMWなど、ほんの少ししか見かけません。日本のほうが、よっぽどたくさんこれらの高級車が走ってます。皆んな、1500ccの大衆車、ワーゲンかフォードなんですネ。見栄など張らないんですヨ。

第三に、若い女性です。白いブラウスにパンプスですネ、ほとんど。日本のように、ピンヒールにシャネルとブランドバッグなどいないでしょう。いれば、商売女に間違われます。

第四には、カジノです。私はある日本人を見てしまいました。(あぁ~はずかしい)
彼はテーブルの上に3~4百万円の札束(日本円だった)を置いて、カードに興じていました。腕まくりをして、目の色変えてネ。
当然のことですが、横には派手な女が。
それに比してドイツ人ギャンブラーはスマートでした。彼は幸運だったようです。物静かに悠然とディーラーにチップを渡し、席を立って行きました。
要するに、ギャンブルは負けても困らない人の遊びなんですネ。ドイツでは。

第五に、銀行でのこと。私の友人が両替をしておりました。私は、特に用がないので長椅子に腰掛けて、地図か何かをみていたのです。すると順番を待っていたドイツ人、私に、あなたの番ですよと身振りでうながすのです。割り込みというような、はしたない行為は金輪際しないという態度なのですヨ。

まだありました。ドイツの道路には必ず無料の駐車スペースというものが設けてあります。よって駐車違反は致しません。
駐車違反をしないとどうしょうもないのに、何処もかも駐車禁止と言うような理不尽は許さないのですネ。彼らは。

かくかように、国が国民を大人扱いし、国民も大人として振舞う。このことにいたく感心させられておりました。

ところでです。この旅行中、私はある若いイラン人と少し話をする機会があったのですネ。彼はドイツに来て2年目ということでした。
「ドイツは大人だ」と感心していた私は、このイラン人に「ドイツとイランとどっちが良いか」と尋ねてみたのです。
彼はすかさず「イランだ」と言うのです。
「やはり、そうか」「して理由は?」
するとどうでしょう。そこには思いもかけない言葉が・・・・。

「ドイツは人間が機械みたいだ!」




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