イランには行かないで!


イランには行かないで! 12月25日(水)

ここ数年、日本人のイランツアーなるものが行われています。

テヘランのアザディ・グランドホテルで日本語をしゃべるガイドさんに案内された日本人の一行を見かけるようになりました。

このツアーに、私の知り合いのご夫婦が参加されました。
このご夫婦、年はまだ30代と若いのに、ペルシャ絨毯がとてもお好きで、遂に念願のイラン行きを果たされたのです。

この日本人によるイランツアーをめぐって、今イランでは壮大なドラマが始まってしまっています。それは、日本人観光客の買うお土産をめぐる争奪戦です。

知人のご夫婦によるならば、ある日、イスファハンの町で日本語のうまいガイドの案内で、このご夫婦以下十名ぐらいの方が絨毯屋に行ったそうです。
このご夫婦は、私のトルコでのガイドの役割の話を聞いていたので、その場では絨毯を買わず、夕食後、ガイド抜きでその絨毯屋に行こうとしたらしいのです。

付かず離れずついて来たのです。例のガイドさんですネ。
仕方なく、その日はあきらめ、翌日再挑戦に及んだのでした。なんとかガイドに悟られずに絨毯を購入出来たまではよかったのですが、その後それを知ったガイドの態度は急変したとのことです。

「口は利いてくれないは、睨み付けられるはで怖かった」とのことです。

絨毯屋のおやじさんによるならば、このドラマの裏では、ガイドが40%もの法外なバックリペートを要求していたとのことです。

このご夫婦は2枚の絨毯を、ガイド抜きでおよそ60万円で購入、その他の方々はガイドを通じて、総額約300万円使われたらしいのです。

〆ておよそ360万円の金が動いたのですネ。
我々でも、360万円は大金です。ましてやイラン人にとっては、サラリーマンの年収の6年分位のお金なんですヨ。
我々にとっての2400万円位だと思って下さい。

勿論、バックマージンはガイドが独り占めする訳ではありません。日本の旅行社から利益の取れないイランの旅行社の利益になるはずです。しかし、日本の旅行社からは決して望めない極めて膨大な利益なんですよネ。

かくして、ガイドはこのご夫婦から二十数万円儲け損ないました。彼のおよそ半年分の給料です。
態度の急変もうなずけるというものです。

今や、人懐っこくてやさしい、何処までも暖かなイラン人の心が、観光客ずれし、醜くゆがみ始めようとしています。

どうか皆さん、イラン人にぼろ儲けの味を教えないで下さい。正当な、イラン人価格で物を買う自信のない方はイラン行きご遠慮下さい。イラン人の本来の心を守って下さい。

あぁ、日本人ツアーが世界をダメにする。




© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: