my love story③☆

love story room





 ずっと引きずってた彼と出会ってちょうど2年が経った。

 やっとちゃんと切ることができそうというか、切られたというか。

 2年間、彼の気持ちがどこを向いてるのか全然わからなかった。「会いたい」って言えば会ってくれるし、やさしいところも好きだったけど、私に気持ちがないのはわかってても、彼の気持ちがどこにあるのかはずっとわからなかった。だから引きずったんだと思う。だから、「また…」っていう1ミリの期待を抱いたんだと思う。

 でも、今回、彼といろんな話して、気づいた。彼が私を必要としたのは今の彼女さんとうまくいかなくて弱くなってたから。弱い自分を誰かに支えてもらいたかっただけ。それが私だっただけ。たくさん話して、私へのやさしさじゃなくて、彼は自分が弱くなってたんだ。イコール、彼女をすごく想ってるんだってこと。私が彼を想って弱くなるように、彼も彼女さんを想って弱くなってた。彼の想いがすごく伝わって、知りたくないのに、わかってしまって、私はすごく傷ついた。私って一体何なんだろうって真剣に思った。

 「聞きたくないって!」「知りたくないって!」「そんなこと知らないって!」って言いたくなるようなことばっかり彼は話してくる。私の気持ちなんて全然考えてくれない。

 「おまえってほんと強いよな。」

 なにそれ。

 そんなに彼女のこと大切に思ってるならどうして、私なんかに頼るの!!!私のこと強いと思ってるからだろうけど、私なら飛んで来ると思ってるからだろうけど、私なら思いどおりになると思ってるからだろうけど。彼女をすごく想ってるなら、私に会うのはやさしさなんかじゃない。全然やさしさじゃない。最高に痛いいやがらせだ。ずるい。

 「ごめんな」と言って抱きしめてくる彼の言葉に、私は全く悪くないのに、「私が悪かったよ、ごめん」と謝ってしまう、アホな私。そんなところにもきっと私の人としての弱さがあるんだと思う。強がるとこも結局私の弱さで、彼を責めることできないとこも私の弱さだ。でも、弱さは想いだと思う。誰かを想うと強くなれるとかよく言うけど、同時に弱さがいつも伴うんじゃないかしら。彼を想う気持ちが大きい分、私は自分の弱さを実感する。

 彼の彼女に対する想いを知らされることで、私は2時間半かけて走った道をまた2時間半かけて帰ることになった。必然的に私の気持ちは抹消された。

 きっと意図的にそうしたのかな、って今になって気づく。



花火




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