大学生(中退)


何の目的もなく、目標もなく大学に入学してしまった。まわりの友達は資格取得のためにがんばっている。なのに、私は何?大学に通っている意味を見失った。焦りもあった。ずっとこんな風に思いながら大学に通い続けていた。そして、ずっと共学だった私には女子大という環境も合わなかったかもしれない。
大学生にもなって一番仲が良かった友達にいじめられるようになった。毎日毎日みんなの前でシカト、手紙で私という人間を全て否定してきた彼女。存在がいらないと言われているようだった。悲しかった。こうゆうふうにされている意味もわからなかった。今でもわからない。彼女にとって私は邪魔な人間だったのかもしれない。私は大学を頻繁に休むようになった。
両親の仲もこのころが一番ひどかった。お互いをののしり、罵倒し、離婚するだのしないだの。父が母を殴ろうとしたことは今でも頭から離れない。仲良くしてほしかったから家族会議を開いたり、色々話をしたり、がんばった。けど、結局何も変わらなかった。家にも帰りたくなくなった。だから、バイトをかけもちしてなるべく家にいる時間を少なくした。どこにも居場所がなかった。自分の部屋でさえも居心地は悪かった。段々体調が悪くなって、よく疲れるようになった。笑えなくなった。気づいたら手首を切っていた。自分が何をしてるのかわからなくて、自分が怖くなった。そして、私は病院に通院するようになった。

高校の親友とはバイトが同じだった。その子には病気のことを打ち明けた。最初はすごく心配してくれて、いつでも味方だと言ってくれた。私のために泣いてくれた。でも、いきなりシカトされはじめ、私から離れていってしまった。大事な人がどんどん離れていくような気がした。
大学は2003年3月いっぱいで中退した。



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