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2005.05.17
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カテゴリ: ひとりごと
先週、仕事中に父が危篤との連絡があり、急いで実家に帰った。


父は母が死んだ5年前に肺癌になり手術をしたが、医者からは、「再発は免れない。あと1年と覚悟した方が良い」と言われていた。
それから父は医者の言うことを信じず、プロポリス、ロイヤルゼリー、野菜や玄米の入った健康食品を使った独自の健康法により、癌の進行を抑えていた。

今年の3月まで父は元気だった。
しかし、4月に風邪をひいてから急に癌の進行が進み、ゴールデンウィークに、いっしょに旅行に行ったときは痩せ細り、食欲がまったくない様子だった。
言葉にしないが、これが最後の旅行かと誰もが感じただろう。

それから数日後、何も食べることができなくなり、点滴で栄養補給しないと生きていけなくなったので、先々週、諦めて入院した。
しかし、点滴による栄養補給は、同時に癌を急激に成長させてしまった。



僕が駆けつけたときは、何とか意識を取り戻し、危篤状態は免れた。
翌日は、人工呼吸器をつけながらしゃべったり、テレビを見たりすることができるようになった。

父は医師に「このままじゃ死んでしまう。治療方法を代えろ!」と訴えた。
末期の癌で医師は見放しているが、父は生きようとしている。
僕達は、苦しみに同情し、頑張れと励ますしかない。

しかし、癌の進行は止めることができず、状態は序々に悪化し、呼吸が苦しくて暴れるようになった。
苦しみを和らげるにはモルヒネの入った麻酔で寝てもらうしかない。
止めると苦しむだけ。意識のある状態は父にとって地獄と変わりない。
麻酔で表情が和らぐのを見てホッとした反面、もう望みは捨てなければならなかった。

僕は、とうとう覚悟のときが来たと思い、かみさんと息子を東京から呼んだ。
息子が「おじいちゃん!」と叫んだら、目を閉じた父は力を振り絞って息子の名前を呼んだ。

しかし、それっきり、父は、目を閉じたまま、呼吸を繰り返すだけになってしまった。

父は心臓が強いのか、何とか持ちこたえている。
僕は、万が一のため、産業カウンセラー講座を欠席し、会社も数日休み、看病を続けた。
かみさんと息子は一旦、東京に帰らせた。

産業カウンセラー講座の先生からメールが届いた。

良いアドバイスをもらった。
「人は最後まで耳の機能は失わない。いろんなことを、そばで語ってあげなさい」
僕は、無言の父の耳元で、「ありがとう」と感謝の気持ちを何度も伝えた。

僕も仕事をしているので、見通しが立たないのに、ずっと会社を休むわけにはいかない。
母は5年前、心筋梗塞で急死したので父の最後は見届けたいと思っていた。
しかし、これ以上会社に迷惑をかける訳にはいかない。
父の死に目に会うことは諦めざるを得なかった。
僕は実家の兄夫婦に任せ、東京に帰ることにした。
父は一生懸命頑張ったし、僕も兄弟も精一杯のことはやった。
この数日間で父の死を現実のこととして自分自身を納得させた。
あとは天命に任せるだけ。

しかし、父は意識はないと言え、まだ生きている。
どんな状態なのか?
夢を見ているのであろうか?
苦しんでいなければ良いが...





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最終更新日  2005.05.18 11:45:14
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