練習の日々 前半

***12月27日***

たったこの1日のために、私達は1年間練習を重ねてきた。
でも、たった1日なんて軽いものでは決してナイ。

1月から、新しい台本、楽譜を配ってもらって、練習を始めるのだ

夏までは、歌のみの練習。楽譜チョットはなして歌えるようにまでなる

夏からは、踊り等の練習も入ってくる

高校生や大学生の人たちで、ディズニーの曲や、
ミュージカルの曲の振り付けを考えて、みんなに指導するんだ

大きい人たちが、徹夜してまでも考えてくれるんだ

毎年なら、夏休みにお弁当を持ち寄った1日練習が最低でも3回はある。

でも、今年は練習の場所が変わったから、その場所の都合によって
例年とは違い1日練習が1回しかなかった

まだ、その日は、12月に追い込まれることになるとは誰も考えてはなかった。

夏休みの合宿で、だいたいの振り付けをやって、

ミュージカルのソリストのオーディションを行う。 ※ソリスト…ミュージカル役を持つ人

夏休み明けの練習で、オーディションの結果が発表された。

私は、小6中1と2回連続でソリストをしていた。

今年も、受かった!!!しかも今年は、初めての主役だった!

スゴイ嬉しかった!信じられなかった・・!!!

だけど、もう1つ信じられないことはあった。

合唱団では私は仲良し3人組なんだけど、
私たち3人組は、2年連続でソリストをやっていた、
ソリスト3人組でもあった。

去年のコンサートで、3人組のなかの1人が主役だったんだ

だけど・・今年、その主役だった子が落ちちゃったんだ。

私と、3人組のもう1人の子は受かって。。。。。

複雑だった。今年もまた3人でソリストをしたかったから・・・

どう接してイイか分からなかった。

それなのに、喜んでる自分がいて。。最悪だった

その子の演技がおこたっていたわけじゃない。

パートとして、その子が必要であったからソリストにはなれなかったんだ・・

10月後半。その子抜きでの、他のメンバーでのソリスト練習が始まった。


***ソリスト練習***

1番はじめは、主役以外のA~Eまでの役を誰にするか決める。

そして、もらった役で台詞合わせをする。

はじめはそれくらいだけで、次くらいから動きをつけて練習する。

①で言っていた落ちちゃった子と、3人組のもう1人の子は
同じ学校で、学校では親友同士なんだ

いつも2人で行き帰り一緒だったから、全体練習後のソリスト練習の時まで
その子は残ってくれてた。すごく複雑だった。

チョットずつ動きがついてきて、だんだんそれらしくなってきた。

コーラス隊の方も、ミュージカルの方は踊りの吸収がよく、
とても進んでいたみたいだ。

何回かソリストとコーラスの別々練習を重ねてきたある日、
ミュージカルの踊りをコーラスを合わせて踊ってみることになった。

そのときは思ってもみなかった。
   辛い思いをすることになるだなんて。

コーラス隊を踊りをあわせたとき、位置関係に不都合が生じたのだ

思わぬハプニング!って感じで、スゴク焦った。

たった7人だけのソリスト。51人のコーラス隊。

普通に考えたって、人数の少ないほうの踊りをかえるほうが、
明らかに早い。それくらい分かる。

だけど、大学生のコーラス隊を指導してくれていた人は、

「どこをどう変えたらいいの?」

こう言ってくれた。

たった7人のソリストの動きのために、一生懸命練習した51人のコーラス隊の動きを
変えることになる。

罪悪感がスゴク残った。そのあとのソリスト練習は暗かった。

それからも何度もそういうコトがあって、
そのたびにコーラス隊は動きを変えていってくれた。

そうして、なんとか踊る曲2曲。
コーラス隊とソリストと、ちゃんと合わせることができるようになった。


***焦り***

ミュージカルの練習を重ねている間、
ずっとディズニーの練習はしていなかった。

ミュージカルの踊りのほうは、ほぼ完成に近かった。

そして12月前の練習のとき、久しぶりにディズニーの踊りを
練習することになった。

1度はできあがったと思われたディズニーの動きが、みんなバラバラになっていた。

みんな忘れていたのだ。もちろん私のその中の1人だった。

せっかくミュージカルができあがってきたのに。。。。。

振り出しに戻った気分になってしまった。

コンサートまで、もう1ヶ月をきっている。

そして、週1の練習。今更になって、と思うほど、追い詰められてきた。

大学生・高校生の指導者の人は、焦っていた。

そして、一見できたかのように思われたミュージカルだけど、
まだまだ完成には遠かった。

まだ1度も、通し練習をしたことがないのだ。

コーラスとソリストと合わせて、ミュージカルを最初から最後までやったことがなかったのだ。

今までやっていたあわせ練習は、ミュージカルのほんの1部である
踊りの部分だけであった。

例年なら、すでに何回か通し練習を重ねていてもおかしくない時期だった。

ソリストも、とてつもなく焦っていた。

12月14日の練習の日。舞台監督さんや照明さんが来て、
ビデオ撮りをする日だ。

そんな大切な日に限って、ソリストが2人も休みだったのだ。

1人は2人しかいない女の子役のうちの1人。
もう1人は、A~Eまでの子供役のリーダーみたいな感じの役の人。

この2人がいないってことは、とてもじゃないけど通し練習なんて無理だったのだ。

だけど、この日しかないビデオ撮り。やるしかなかったのだ。

やっぱり、うまくはいかなかった。

2人がいない分カバーするのは大変で、こんな大事な日に限っていい演技ができなかったのだ。

その日のソリストは、最悪状態だった。


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