MY FAVORITES by michelle0504

GUERLAIN

☆MITSOUKO（ミツコ；香水7，5ml）☆
1919年、ジャック・ゲラン作。小説「ラ・バタイユ」のヒロインである日本人女性ミツコの神秘的な魅力に心惹かれて完成されたシプレー系の名香である。ベルガモットとピーチのフルーティな香りがやがて神秘的なオークモスの香りとミックスされていく様は東洋と西洋の狭間で揺れ動くミツコの心を映し出しているかのようだ。
若輩者の私にはまだまだ敷居が高いが、この上品な香りに見合う女性になりたいものだ。
♪シチュエーション･･･子供の入学・卒業式に。

☆SHALIMAR（シャリマー；オー・デ・パルファン30ml）☆
インドのムガール大帝が亡き王妃を偲んで建てた「愛の神殿」。そのサンスクリット語から命名されたオリエンタル系の名香。1925年の誕生以来約80年もの間世界中の女性から愛され続けている。調香師はジャック・ゲラン。
フレッシュなベルガモットのトップからローズやジャスミンのフローラルなミドル、そしてバニラ・オポパナクス・アイリス・トンカビーンの温かみのあるラストへとドラマチックに変貌する香りは、纏う女性のドラマをも感じさせる。
私が纏うと、バニラやトンカビーンの甘い香りが強調されるようだ。極上のケーキを堪能しているかのよう。欧米では「セクシーな香り」ということで人気ランキングの常連だが、意外にも「愛らしさのある香り」との印象がある。
♪シチュエーション･･･聖夜、恋人と二人きりで過ごすときに。

☆NAHEMA（ナエマ；香水8ml）☆
1979年、四代目調香師ジャン・ポール・ゲラン作。情熱的なナエマと淑やかなマハネ、双子の王女の物語から想を得て作られた。ナエマのイメージ通り甘いローズの香りが印象的。フルーツやバニラも入っている女性らしい柔らかな香りだが、最近のライトフレグランスとは一線を画す格調の高さはさすがゲランである。
残念なことに廃盤が決定したとかで、日本では恐らく入手は不可能。パリに行くことがあれば是非ゲラン本店でお求めになることをお薦めする。
アクのない香りなのになぜか忘れられない香りだ。
♪シチュエーション･･･結婚式のお呼ばれに。上品なドレスと併せて。

☆SAMSARA（サムサラ；オー・デ・パルファン；50ml）☆
サンスクリット語で「輪廻」を表すこの香りは四代目のジャン・ポール・ゲランによって完成された。ジャスミンと白檀（サンダルウッド）の力強いハーモニーが印象的な二つとない香り。個性的で重厚なオリエンタル系の名香としても有名であり、自分自身をよく知っている精神的に調和の取れた「大人の女性」によく似合う。
♪シチュエーション･･･和装のときに。又は寒い夜に上掛けへ一吹きすると安らかな眠りが得られます。

☆SAMSARA SHINE（サムサラシャイン；オー・デ・トワレ；30ml）☆
サムサラの妹版としてジャン・ポール・ゲランが創作。フルーティ・ウッディ・オリエンタルという香調で、イチヂクの葉やザクロの実といった個性的な香料を使っている。そのためフルーティなフレグランスにありがちなお子様調とは違い、フルーティ本来の可愛さと大人のほろ苦さを持ち合わせたオイシイ香りとなっている。ラストに白檀が香るため、サムサラの格調高さも味わえる。サムサラには躊躇するがライトフレグランスからは卒業したい･･･そんなフレグランス中級者にオススメです。なお、日本では2002年秋冬限定発売。
♪シチュエーション･･･比較的何処でも合いそう。芸術の秋のお供に。

☆MAHORA（マホラ；オー・デ・トワレ30ml）☆
2000年。ジャン・ポール・ゲラン作。生命力溢れる南国の楽園がイメージソース。香りはまさにココナツ、トロピカル！　ゲランには珍しい？遊び心のあるフレグランス･･･なのだが、残念なことに本国フランスでは今ひとつ人気が出ず廃盤の憂き目に遭うことになった。こんなことだったら香水を買っておけばよかった･･･（涙）。彫刻家ロベール・グラネによるボトルもクラシックな美しさを持っている。
♪シチュエーション･･･ズバリ！南国のバカンスのお供に。華やかな色彩のリゾートドレスと併せて。

ジャンル別一覧