性教育ビデオ？
リチャードが最初は私の背後からカメラを回していましたが、生れる頃には足の方に移動し、赤ちゃんが下から出てくるその瞬間を撮影していたのです。陣痛で苦しむ中でもリチャードが何をしているかわかっていましたが、まさかこんな光景を目撃しているとは！！
自分が痛みと共に経験した出産と、目で見る出産はかなり違ったものでした。どう違うかと言うと、一言で言うならば、
あんな大きな物が本当に下から出てきたんだ！！！
という単純な驚きです。確かに痛かったけど、まさか、まさか、こんなに長い間、産道に赤ちゃんのあんなに大きな頭がはまったまま（院長先生に痛いのは当たり前です、と言われたあの時）の状態だったなんて、信じられない！！あり得ない！！
だからリチャードが後から、
”よく叫んだりもせずにあの痛みの中頑張ったよね。”
と言った訳ですよね。あの光景を見る限りではどんな痛みなのか想像も出来ません。あまりにも痛そうです。
そんなこんなでまるで性教育ビデオのような”まんま”の物が出来上がりました。一生忘れられない光景になるでしょう。ちなみに1人目の時は帝王切開のビデオ（スクリーン越しなので切る場面は映っていませんが）を撮りました。あのビデオを見る度、
”カイはママのここを切ってぽーっんと飛び出して来たんだよ。”
と説明するとおり、いつの間にか赤ちゃんが取り上げられて、おめでとうーー、というもっとソフトな（笑）シーンでしたね。
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