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昨日のニュースでも話題になっていましたが、このところ外国人(イスラム教国)のトルコでの投資が盛んである。アラブの大金持ちが大型ホテルの建設や工場などを、という話。現在のトルコでは、トルコやトルコ人にとって有益である、これらの大型投資は認めるけど、それ以外の外国人を受け入れたくない、というのが基本的な考えのようである。それは外国人に就労許可を出す、お役所の人がはっきり口にする。どこかに理由を見つけて、なるべく外国人を働かせないようにしているとしか思えない。それもわからないではない。トルコ人が職に困っているご時勢である。外国人に職を与えるぐらいなら、自国民にって思うだろう。それともうひとつ大きな理由。最近、外国人の投資に、投資額の最低額基準をなくしたことで、資金がなくても簡単に起業できるようになったこと。そのため、実際に運営していないのに、ただ滞在するために起業したことにする外国人が増えたこと。よく私たちの間でも話題にのぼるが、今現在、トルコ人が起業するより、外国人が起業する方が手続きが簡単である。もちろん以前は違った。最低資金を100000ドル(約1200万円)とし、開業するまでの費用もそれなりにかかった。お役所の手続きも、お金が動かないと人も動かない状態も少なくなかった。今はそれが問題になったせいか、お金が動かないシステムに変わりつつあるが、それはそれでまた外部の人間を使ったり、あの手この手があるのだけど、それは書類に不備がある人の話である。さて、このところ問題だったのが、外国人起業家や労働者への就労許可に関して、関わるお役所が変わり、作業の不慣れと、新システムの導入で、就労許可が降りるまでの期間が長くなったのと、書類揃えが面倒になったこと。そのひとつに年金・保険制度があり、それに加入してさらに支払いを完了していないと就労許可はあげないもんね、というのがある。これが理不尽で、経営者の場合、外国人が加入できなかった期間まで含めて、遡って5年分を支払わなきゃいけなかった。就労許可がないと滞在できなくなってしまう国(たとえば中国とか)の人は100万円超の年金の未払い分を払って、就労許可をもらったりしていたけど、多くの人は納得していなかったと思う。私も今年の3月の時点で、11000YTL(約100万円)の借金があることになっていた。一応言っておくと、会社を設立した段階で年金・保険に加入したいと申し出た。でも当時は外国人は加入できないと、断られたのである。自分の過失で未払い分があるならわかるけど、加入できない期間の分の未払い分まで算出するのだから、はいそうですかと納得できるわけがない。誰かが裁判を起こせば、前例ができるのだが、国相手の裁判となると10年どころじゃすまなくなる。実はみんなが誰かが起こしてくれるのを待っていた。つづきはまたあとで。
2005年11月29日
どうりで体重減らないわけなんだけど、昨日はフィットネスの帰りに行きつけの魚家に寄った。大きめの甘エビみたいなエビが売っていた。生で食べられそうだったので、今日も寿司か!? と買った。少量なので1キロ15リラ(約1400円)と高いのだけど、港に箱単位で買いに行くと1キロ500円ぐらいで買える。ジャンがご飯の用意をし、ペリンとアドナンで海老の殻剥き。ペリンは生魚介類は食べないし、ジャンも飯を食ったというので、1キロしか買わなかったけど、十分。酢飯を握って、海老を2,3匹づつ乗せる。わさびとおしょうゆにつけていただきます。今回もアドナンが一人で食べつくしたけど、あの身体のどこにこれだけの寿司が入るのか不思議である。普段はご飯はほとんど食べない。昼も夜もお腹がすけばトースト1枚で十分で、それ以外は何も食えない、と我が家の5歳児より食う量が少ない。それが寿司となると別である。大きい皿に2枚分盛って、1皿と半分はアドナンの胃袋に。残りの半分はジャンと私が食べた。トルコで生の海老を初めて食べたけど、うまかった。ジャンは残りの海老をしょうがを刻み、お酢を混ぜて、そこにつけて食べた。これもいける。食うことからは離れられないのだから、プールで泳いでその分消化するしかないか!? というわけで今日もペリンと週末で保育園が休みの息子を連れて、フィットネスに行ってきます。
2005年11月27日
続かないに決まっている! と男どもに言われつつ、実はほぼ毎日ホテルのフィットネス通いをしているペリンとミフリ社長。行きにクルマで30分。着替えてルームランナーで早歩きか軽く走って30分。ユフカを広げるときの棒みたいのを肩に担いで上腕と脇をひねること10分、ダンベルが10分。そのあとはインストラクターのお兄ちゃんと、日によって体操したり、音楽に合わせて踊ったり、スカッシュしたり。最後に温水プールで軽く200mぐらい泳いで、サウナに15分。ハマムかシャワーで身体を洗い、カレイチまで25分。きれいになって出社!って感じ。朝の9時に家を出るのだけど、途中ペリンを拾って、店に戻るのは12時~1時の間。身体がなれると、抜けられない仕事で行けない日は気分が悪い。なにか大切なことを忘れているような気がして、落ち着かない。ところで、カレイチの商人たちや知り合いには「今日は何キロ痩せたんだ!?」とからかわれる日々であるが、体重は実は減っていない。減っているどころか、毎日数百グラムずつ増えている。食欲が旺盛。山盛りご飯を食べているせいか・・・!?筋肉の重みか・・・!?だけど体調はいいし、肌のつやもなんだかよい。もともと痩せるつもりはないから、体重は減ってくれなくてもかまわないのだけど。食事抜いてフラフラして痩せたことはあるけれど、スポーツして身体をしめていくのがこんなに気持ちがいいものとは知らなかった。とにかく目のシワや手のシワが気になる年齢になってきたけど、カサカサがつやつやになって、目に見えてその変化がわかるほど。ストレス発散にもなるし(・・・ってストレスあるのか!?)、これからの更年期に備えて、衰える肉体を認めつつ、でも少しでも肉体も精神も健康でいられるように、しばらくはこのままスポーツ生活を続けようと思っているところ。基本的には家でダラダラしているのが好きなミフリ社長がここまで思うようになったのだから、進歩である。ペリンも体重が減って、見た目にも身体が変化してきた。そうなると彼女もフィットネス通いが楽しくなってくる。こうして「週に3回以上通ったら、会費はオレが払おうじゃないか!」とペリンと賭けをしたアドナンは、このところあせってきている(と思う)。わかったことは忙しい、時間がない、と言っている間は何もできないということ。時間は無理矢理作るもので、睡眠時間は相変わらず少ないけど、昼間10分、15分とテーブルで熟睡すると復活できたりする。う~ん、憎たらしいぐらいの健康体である。かよわい女にはなれそうもないから、せめて筋肉つけておこう。・・・・最近、プライベート話でお茶を濁してきたけど、来週ぐらいからトルコでの外国人の自営業者への理不尽な年金・保健制度の話、そろそろ結果が出始めてきたので、その報告でもしましょう(・・って何のことだか誰にもわからない!?)。トルコで加入できなかった時期(以前は外国人経営者は希望しても年金・保健制度に加入できなかった)の分もあわせて、実は100万円以上の借金を課せられて、なんだ!?なんだ!?と思っていた外国人経営者がたくさんいたはず。でも仕方がなくお金を払ったケースも多いと聞いた。ミフリ社長は払いたくても払えなかったおかげで(!?)、分割にするとかいう話ではなく、正式に全く払わなくてもいいことになったようである。つまり公的にも借金はない、ということになるらしい。もともと理不尽な話だったけど、今となっては大変ありがたいことである。(外国で暮らしているのに、今の私に足りないのは「対決する意思」とか「怒り」かも・・・)。周囲の心配をよそに、なるようになる、って思って何もしないでいると、物事なるようになる・・・・。あせってはいけない。ここはトルコ。チャイを飲みながら関係ない世間話をして、何時間もかけて値引き交渉をするお国柄である。(最近は都市じゃやらないけどね)ぐうたら性格がこういうときに役に立ったという、稀少例かもしれない、と思いつつ・・・・。
2005年11月26日
ホテルのフィットネスに行った帰りに、ホームセンターに寄った。本当はペリンが棚を見るだけの予定だったが、クリスマスツリーが売り出していたので、私は家庭用に高さ90cmぐらいのを、ペリンはレストラン用に180cmのをそれぞれ買った。飾りもいろいろあって、でも日本の100円ショップで売っているようなものをその何倍ものお金で買わなきゃいけないのは抵抗があるけど、ほかにないんだから仕方がない。でも私が高いと思うだけで、ペリンやそのほか買い物に来ていたトルコ人たちは何千円分も安いわねえ、と簡単に買っていた。ここに来る人たちにとっては高いも安いもないのだろうけど。トルコはイスラム教徒が多い国で、異教徒の宗教行事など祝わないと思っている方もいるかもしれないので、しつこく毎年書いているけど、今年も書いておこう。トルコの場合も日本と同じで宗教行事ではなく、完全なイベント。しかもトルコの場合はハッピーニューイヤーとクリスマスのお祝いが同じ日で、つまりイブの12月24日とか25日には何もない。大晦日から年越しがクリスマスなのである。だからトルコに年末年始に来たことがある人は見たと思うけど、正月過ぎてもクリスマスツリーは飾られたままだし、サンタやリーフの飾りもそのままである。大晦日の晩にはサンタがやってくるし・・・。日本じゃ、クリスマスイベントとお正月の間が短いから、二つのイベントでお財布の中身が頼りない、なんてこともあるだろうから、トルコの二つ一緒の発想は実に合理的なんだけどね。ペリンのツリーの飾りつけを手伝い、我が家でもさっそく飾ってみた。ネオンはいろんな色に変わるもので、それだけでも気分はクリスマス。追記:トルコ人の女性たちが「これ、かわい~!」などとキャッキャッ言いながらクリスマス製品買い物したり、飾りつけしているのに対して、男どもは「まだ早いんじゃないの!?」とか「トルコにクリスマスはない」などと言ったり、どこの国も順応性が高いのは女性か・・・って!?
2005年11月23日
トルコ人って、日本人ほど誕生日を気にしていない。パーティーをやる人も多いけど、なかには誕生日をよく知らないとか、本当の誕生日は別の日だとか・・・。新聞記者のフセインなど実際の年齢と身分証明書の年齢と2年の差がある。父親が出生届けを出しにいくのが遅れたからで、こういう例はよくある。身分証明書上の誕生日が1月1日とかっていうのは、たいていあとから届けを出したていたりする。だからか、誕生日をお祝いしなかったり、誕生日に特別な思い入れがなかったりする人もいる。聞いても自分の年齢すらよくわかっていない人もいるしね。それに対して、誕生日にやたらうるさいミフリ社長。夫が私の誕生日を1日間違えたことをずっと根に持っているもんね。だもんだから、今年も夫とアドナンと日本人のお友達たちが忘れずにケーキとお祝いを持って家に来てくれたし、これで忘れようものなら、ひどい目に遭うとビビッているだけって話だけど・・・・。それはさておき、今日はアドナンの誕生日である。ちょうど日曜日だし、彼が病気になったものだから金曜日から店もお休みにしている。月曜日にでもケーキでも食べようと思っていたら、ペリンが「アドナンの誕生日20日でしょ? 何かしたいと思うんだけど」と何日か前に言い出だした。で、アドナンには誕生日のことを何も言わずに、「日曜日の夕方、団体さんがくるので、ペリンの手伝いに行こう」と言っておいた。ペリンとケーキを買い、アドナンの好物らしい胃袋と砂肝と魚を市場で買い、夕方にペリンの中華レストランで待ち合わせをすることにした。・・・と、アドナンに驚いてもらいたかったんだけど、私とペリンがやることぐらい、お見通しだったらしく、誕生日パーティーをやることはバレバレ。すっとぼけたつもりだったけど。まあ、いいか。息子はケーキを見て喜ぶだろうし、ペリンの旦那のジャンの料理も楽しみだし、久しぶりにアルコールでも飲んで(って先日寿司食ったときに飲んだけど)、アドナンの三十路突入を祝おうではないか。追記:日曜日だからペリンとジャンの中華レストランにそんなにお客が来ないだろと思っていたら、いつにも増しての客の数。おかげでペリンもジャンも料理の出されたテーブルに座れず、私たちは黙々料理を食べて、ビールを飲んで、ケーキを食べて帰ったのである。ジム通いの日々が無駄になったぐらい食った。そしてアドナンのお家でも実はパーティーの用意がされていて、腹いっぱいのところにケーキとコーラをいだたき、家に帰ってすぐに寝たもんだから、今朝はなんだか身体が重たいのである。
2005年11月20日
アンタルヤで中期・長期滞在するための人に、アパートホテルというのがある。ホテルとの違いはなんだ、というと基本的には部屋にキッチンとキッチン用品があるかどうか、なんだけど、大きく二つのタイプがある。まず普通のペンションやホテルなんだけど、旅行者の長期滞在、トルコ人の学生さんや期間出稼ぎで来ている人に月貸しで貸しているタイプ。空いている部屋は普通に1泊からのお客さんにも貸す。もうひとつは普通のアパートに生活に必要な家具を置き、月貸ししているもの。家具付のアパートとどこが違うかというと、貸し方は不動産屋を通してということが多いので同じなんだけど、普通の家具付アパートより小ぶりで一人二人向けで、家賃も家具付アパートに比べたら安目。アンタルヤではララ方面とコンヤアルトゥ方面にそれぞれあって、どちらもたいした設備じゃないのに、ビーチリゾート目的の長期滞在外国人になれてしまっているせいか、家賃がえらく高くて驚いた。アンタルヤに滞在予定のお友達のために、ミフリ社長が路地1本1本入って調査してきた結果なんだけど、ずいぶん強気の商売で、しかも部屋は結構うまっている。コンヤアルトゥでそれほどきれいじゃなけど、一番マシかな、と思ったのが、2ベットルーム、サロン、台所、バス・トイレ、ベランダがついたタイプでエアコン、テレビ、冷蔵庫などがついていて、1~6か月の中期滞在だと1か月あたり約10万円。+電気代。10万5000円ってとこ。1年単位の滞在だと月約75000円+電気代。で約8万円。4人まで泊れるし、別にサロンのソファーで5人、6人泊ってもいいよ、ということなんだけど、家族で泊って、ようやく金額的に我慢できるかな、というところ。ベットのスプリングもいかれているし。1か月未満の通常宿泊だと1泊約8500円。冬場は6000円。4人までOK。朝食はなし。ララにも何軒かあって、こちらはピンキリ。安いところは電気代を含めて、1か月約50000円なんだけど、これははっきり言って汚い。泊っている人は出稼ぎ者が多く、我慢はできる程度だけど、たいていのことはOKの私でもちょっとダメかなあ・・・。なんて思っていたら、アンタルヤの中心部にある我が家から近いところですごくいいアパートホテルRを見つけた。上記の2地域は中心地までクルマで約20~30分かかる。ドルムシュだと小1時間かかる上に歩かなきゃ行けないし、夏ビーチだから、冬場は閑散とする。だいたいスーパーにいくのにドルムシュに乗らないと行けない。中心地のアパートホテルRは、ホテルとして十分きれいで、設備も新しかった。各部屋に換気扇付の台所があり、これも使っているの? ってぐらいきれい。エアコン、テレビ、冷蔵庫、ベットルーム2つ、ベットはしっかり固いマット。キッチン用品もきれいなものを設置してくれる。夏ならプールも使える。で、お値段は高いのだろうなあ・・・・と思っていたら、これがビックリであった。3日かけて周ったララもコンヤアルトゥのアパートホテルも、この時点で全てさようなら~。しかも普通は電気代は別、って言われるんだけど、ここは全て込み。一部屋に4人まで泊れるし、ときどきお客さんが泊りに来てもかまわないって。我が家から2通り向こう、歩いても5分ぐらいのところなんだけど、週末は泊りにきちゃおうかな、って感じ。これなら、へたに家具付のアパートを借りるより不動産手数料とか、家具への保証金もなく、ずっと経済的で、しかもタオルの交換や部屋の掃除はホテルがやってくれるというから、ラクでいい。アパートホテルの唯一の難点は部屋に洗濯機がないことなんだけど(家具付アパートだって家電製品は古いものが多くて、実際あっても壊れていたりするんだけど)、アンタルヤには洗濯屋さんというのがある。洗濯物を持っていくと、洗って干してアイロンをかけてくれ、1回いくらという料金である。小物はホテルの部屋で洗えるから、ジーンズとか大物はためて、洗濯屋さんに出せばいいわけである。お金を出せばホテルでも洗ってくれるしね。グループで借りると、完全団体ツアー料金。2部屋+サロン+キッチン+バス・トイレで、さらに設備が新しく、二人部屋でお一人様1泊約2000円。ビュフェ形式の朝食付き。カレイチのホテルはもちろん、あっさり系ペンションより安いんだよね。1泊2泊程度の旅行なら、もちろんカレイチが便利だし、雰囲気あると思うんだけど、滞在を目的に中期・長期になるなら、買い物にも便利で、中心にも徒歩圏内のこんなアパートホテルもおすすめ。ちなみに一般トルコ人家族と滞在するホームステイは、トメルでも紹介してくれるけど、月350ユーロ(約5万円)~。朝夕食は家族とご飯。実際に利用した人たちの話によると、家によってかなり差があるらしく、暖房設備が十分ない家や、共働きで食事がスナック食みたいになってしまう家庭もあるらしい。いい家族にあたれば、トルコ人の生活習慣などを十分楽しめて、料理も覚えられたりするから、おもしろいんだけどね。干渉されるのが嫌いな人、一人の時間が欲しい人にはちょっと無理かな。それにしてもトルコもずいぶん物価が上がったものだと思う。安い安いと思っていた宿泊費や食費ももう普通の国並。奥さんのお給料がまるまる子供の保育園代になるなんて、日本と変わらないんだよね。(保育園代は法定最低賃金より高い)。いったいこれからどうなるトルコ!?追記:turkuvazさんのコメントに思わずうなずいたけど、本当に以前は外貨換算するとすごく安かった。5年ぐらい前までは2LDKのアパートホテルや3LDKのアパートの家賃って、外貨で計算すると100ドル~130ドルぐらいだった。いまじゃ月300ドルの家を見つけるのは至難の業。それでもトルコ人にとっては当時から収入対する家賃の割合は変わっていないのかもしれないけど、トルコは安い、と思って移住してきた外国人には住みづらくなったと思う。ちなみに我が家が日本で借りている3DKの1軒家の家賃。月5千円です。
2005年11月19日
最近、仕事していないとしか思えないミフリ社長。朝はペリンとホテルのジムに行き、体操してプールのあと、サウナとハマムで温まって出社(・・・・ってペリンの店に行っただけで、出社していないんだけど)。やはり郊外のホテルはいい。人がほとんどいないから、全てがプライベートなんとかみたいで、気分がよい。私たちがハマムでのんびりしている間、携帯電話にアドナンから5回の着信履歴。何かあったのか! とあわてて電話をすると「今日は魚を食べるから、早く帰ってこい!」。税務署に今月分の税金を払いに行った帰り道、市場でタイの一種を見つけたので、寿司にしようと、買ってきたらしい。ペリンの店に持っていき、ペリンの旦那のジャンと男二人で刺身にして、ご飯を炊いて私たちの帰りを待っていた。アドナンは寿司が大好きである。日本に行ったときは毎日寿司。回転寿司ですけど、それで幸せになってもらえたので、こちらも食わせがいがあった。トルコに来ると、寿司を食える環境がなかなかなく、魚も季節とタイミングがあるので、いつでも買えるというわけではない。家からわさびも持ってきていて、準備は万端。ジャンと私で握り、生魚は苦手なペリンは普通にオーブンで魚を焼き、3人で寿司を腹一杯食べた。酢飯を大量に作りすぎたので、大きめの握りにして全部で60個ぐらいはあったと思うけど、見事残らなかった。寿司を食べるときに中国人のジャンが中国の酒を持ってきた。小さなお猪口で飲んだのだけど、38度の蒸留酒で、独特な香りがする。1杯目はなんともなかったのだけど、普段、つきあいでぐらいしかアルコールを飲まないミフリ社長は「いつでも歌を歌えるモード」に酔ってしまった。さらに「苦くて飲めない」というアドナンの分も私が飲んで、トイレに立ったときはまっすぐ歩けない。酒に弱いのは承知だけど、まさかここまで酔わされてしまうとは考えなかった。店にいかず、歩いて1分のペリンの家で夕方まで寝てしまった。その間の記憶、全くなし。というわけで今日も店に立ち寄ることなく、帰宅した。ペリンの中華料理店と私の店は歩いて2分ほどしか離れていないんだけど。私はいったい何のために店の家賃を払って、税金払っているんだろう、って思うよねえ。
2005年11月18日
いつものように、階下のチャイ屋で日向ぼっこしながら、お茶を飲みつつ、キリムの写真撮影をし、またお茶とタバコタイム。店の電話が鳴って、別の作業をしているアドナンに変わって、社長自ら電話などとってみた。すると日本人男性の声。「まだ生きてたのお?」すぐにわかった。懐かしい人である。最後にアンタルヤで会ったのが5年ほど前のことになる。それまでも長期、短期、なんどかアンタルヤを訪れてくれていた。当時、店にいた日本人、トルコ人の近況を尋ね(と言っても当時いた日本人はみんな日本へ帰ってしまっていないんだけど・・・)「そっかあ、じゃあ来月あたり遊びに行ってみようかなあ」と。いろんな人が出入りしていた私の店。今の店に越してくるまでは6つの部屋と巨大サロンと台所と風呂場とトイレが2か所。庭つきだったので、人の出入りがほんとうに多かった。朝から夜中、明け方まで一緒に食事を作って食べて、ゲームをして遊んで。その分、プライベートもなかったし、それでつらい思いもしたけど、今思えば楽しかった。子供ができて、仕事の形態を小売から卸し、物の販売から情報の販売へと変えていく過程で、小さいスペースが便利であると、今の店に越した。今の店は1部屋スペースで、前の店に比べると家賃は変わらないのに、本当に小さく、でも現在の仕事にはちょうどいい。いろんなことが変わった。たった5年のことだけど、私は母親になり、仕事の時間帯も内容も変えていくことで、育児もしてきた。24時間営業から夕方6時には帰宅という規則正しい仕事時間と生活になり、店には以前のように、何人もの日本人やトルコ人の出入りはありえないけど、これも進歩だと思えばこそ。過去は懐かしいけど、戻りたいとは思わない。常に現状が満足できる状態だから、前に進むことしか考えない。「店は移転したけど、同じ通りで時計塔に近いところだからね」と付け加え、電話を切った。昔の店に来てくれていた人からの突然の電話で、懐かしい空間と懐かしい人たちの顔を思い出した。
2005年11月16日
有閑マダムごっこ。「ペリンは長続きしないよ。お金の無駄をしたね」とアドナンに言われながらも、まだホテルのジム通いは続いている。今日はエアロビのインストラクターもいて、音楽に合わせてダンス風に体操。大きな鏡に自分を映して、ちょっと恥ずかしいけど、たしかに身体が喜んでいる感じがする。それに私、実は家でも柔軟とか腹筋とかやっていて、身体はまだまだ動く。足もあがるし、腹筋強い。そのうち調子に乗って、レオタード(古いって!?)着てしまうかも。来ている人たちは、確かに暇とお金をもてあましているマダムたち。女社長とはいえ、仕事をしているペリンと私が帰り支度をしていると、「どうして泳いでいかないの?」とマダムの一人。「時間がないの。これから仕事に行くから」と答えると、そう働いているの?かわいそうね、という目で気の毒がられてしまった。まあ、マダムでなくても言いたい放題のトルコ人女性。それに輪をかけて言いたい放題。頭にくるより、ここで有閑マダム風の毒舌でも覚えて、いずれ新聞記者のフセインに使おうと思う。さて、その帰り道、スーパー税理士のイルハミのところに寄った。イルハミに「最近どうしてる?」という話から、実はペリンと○○ホテルのジムに通っているんだ、と言うと、イルハミが「スカッシュとか、プールもあるんだよね」と。何で知っているの? 行ったことがあるの?とたずねると、なんと彼もそこの会員だという。でもしばらく行っていないと。それを聞いてアドナンがそれみたことか、と「何回ぐらい行って、行かなくなりました?」とイルハミに尋ねた。「そうだなあ。最初の1か月目に6回行ったかな? それ以後8か月行っていないってことだなあ」と。で、ペリンがこのまま続けるかどうかという話になり、「そのうち行かなくなるだろう」という意見で一致した二人。ジムの年会員なんてそんなものなんだろうねえ。というか、トルコでのシステムを考えると、仕事をしている人は、ジムに通っている時間なんて、はっきり言ってないって。ジムから帰って、中華料理屋で昼から夜の23時、24時まで働き、家に帰ってテーブルクロスやナプキンにアイロンをかけて、それから寝て、朝8時には起きてジムに通う・・・う~ん、たしかにいつまで続くか、ってね。いやいや。暇じゃないのに、暇なふりしている絨毯屋の女社長が、ペリンを通わせてみせましょう。今日は2時間もやって、実は身体はクタクタ。ヘトヘト。いろいろ言っても年齢には勝てないのである。
2005年11月11日
暇だ、暇だ、とフラフラしていると、急に仕事が立て続いて、バタバタしたり。これまで頭と行動の切り替えでなんとか切り抜けてきているが、最近はやはり身体の健康が基本だと思うようになったミフリ社長。ありがたいことに、不健康な生活をしているくせに健康体である。歯だけは気をつけているからこちらも死ぬまで自分の歯で食えるだろうと、歯医者さんのおすみつき。食えない人生、楽しくないもんね。問題は出産後の中年太り。っていうか、もともとぽっちゃりだし、中年になってから出産しているから、なかなか痩せられない(って言うか、今まで痩せるつもりはあったのか・・・)。でも私トルコに来たときは一応40キロ台だったんですけど・・・・誰に言っても信じてもらえないだろうけど(証拠の写真はあるもんね)。太っていることに関しては別に何も考えない。体型含めて得していることもある。だけどこれからの健康を考えると、心臓病か、高血圧か、糖尿病か、ってなったら・・・・トルコ人の健康管理の甘さと食生活についていろいろ言えなくなってしまう。さて、前置きが長くなったけど、この国でスポーツを楽しめる機会というのは少ない。私は実はスポーツ嫌いじゃない。スキー、テニス、水泳をやる。マラソンも学生時代は学年で10位以下になったことはない。卓球とかスカッシュとかもやる。今じゃ相撲でもとっていたんだろ?としか言われないけど。で前々からジムでも通おうかなあ、と思っていた。新聞記者のフセインに一緒にジムに通おうよと言われて考えたことはありけど、彼はジムにお金を払っては、いまだ一度も行ったことがない。それでなんとなく、私も行く機会を失っていた。そしたら中華レストランのオーナーのペリンが、「○○ホテルのジムからお誘いがあったんだけど、私一人じゃ行きづらいのよね」と言うので、「その話乗った!」と私は即決。二人ですぐにクルマに乗って空港そばの、○○ホテルまで入会に行った。設備は特にもの珍しいものはないけど、ジム、温水プール、屋外プール、日焼けサロン、サウナ、シャワー室があり、ちょっと遠いので、クルマのある人しか来れないのが気に入った。私とペリンは仕事前の午前中に行くので、人はほとんどいないし、ジムのトレーナーはマンツーマンで面倒みてくれるし、カレイチそばの××ホテルのジムより気持ちがいい。従業員はよく教育されていて、すれ違うたびにきちんと挨拶するし、慣れなれしくなく、物腰柔らかでまるでトルコじゃないみたい。ホテル自体も新しいしね。年会員で1300YTL(約12万円)。今、お客集めで走り回っているから交渉すれば、その半額で入会可能。ってね、私たち、ガソリン代かけて、朝、ホテルのシャワー室に温かいシャワーを浴びにきているだけ、って感じなんですけどね。アドナンに「お金がもったいない。どうせすぐ行かなくなるよ」と苦い顔をされながら、ペリンと二人で有閑マダムごっこを続行中。
2005年11月10日
密かに心に決めていた、念願の4日間、家にこもって何もしない計画。しっかりと実行中。友人たちから遊びにくるように言われているけど、親戚やらの訪問が続いているようで、さすが遠慮してしまう。それに毎日顔見ている相手と、お休みのときぐらい、顔を見合わせないようにしようって。そのほうが関係も新鮮になれるし(って夫婦、恋人同士じゃないんですけど)でもさすが4日目の今日は飽きてきた。息子の保育園も4日間のお休みで、朝から寝るまでべったり親子。普段、全くべったりしていないから、たまにはよろしい。近所の子供たちも来客があったり、出かけたりしているのか、全く姿も見えず、息子は家のなかでイライラを溜め込んでいる。昨日はそんな息子にバイラムのプレゼントでも買おうと(トルコ人家庭みたいなことを言ってみる)クルマで外に出る。予想通りだったのだけど、みんな同じようなことを考えるらしく、道路は渋滞、スーパーミグロスは駐車場に入るまで混雑、入ってからも場所が見つからなくて待つこと20分。そして見つかったかと思うと、横から割り込みされ、わめいているのは私だけかと思うと、あちらこちらで駐車をめぐって大喧嘩。隣であまりにも大きな騒ぎになっているもんだから、私は自分の件は冷めてしまい、まあ、いいっか。ミグロスで買い物するにも人が多すぎて、ゆっくり見ていられない。箱が大きいだけで日本ならもっと安いだろうなあ、というリモコンカーを子供に買って、とっとと逃げる。ところがミグロスの駐車場から出るのに、またまた渋滞。話は変わって、バイラムの初日の夕方に家のなかで変な匂いがするので、見たら、セントラルヒーティング用のモーターから燃料が漏れている。燃料入れて使い始めて2週間ぐらいの間に、1滴1滴もれてかなりの量。ああ、こりゃ困ったなあ。とバイラムだし、見てくれるのかどうかわからないまま(頭の中が昔のトルコのイメージしかないもので)サービスセンターに電話する。電話はバイラム中であるにもかかわらず、すぐに出てくれた。(いまどき当たり前なんだけど、頭の中が昔のトルコのイメージが強いもんでねえ)「あの~、この間設置してもらったんですけど、なんか下から燃料が漏れているみたいで、どうしたらいいですか」電話の相手は状況を聞き、「1時間以内に行きますので、燃料タンクを閉めて待っていてください」1時間なんて言ってもどうせ、すぐには来ないと思っていると30分ぐらいでサービスのお兄ちゃんがやってきた。しかも笑顔である。さっさと仕事にかかり、終わると燃料で汚れた床掃除までしてくれて、「ゴミ袋はありますか?」というので「いいですよ、ゴミは私が捨てておきますから」と言ったのだけど、「ゴミは私が捨てましょう」と最後まできちんと仕事を遂行しようとしてくれる。しかも笑顔で。ここのメーカーは取り付けのときも掃除機など片付け道具まで持ってきて、家の中をきれいにしてから帰っていく。それをウリにしていたけど、本当にやっていったから驚いたものである。いまどき、トルコだってそれぐらいのサービスをするものだってわかっている一方で、頭の中は古いシステムのままだから、世の中業者優位で、客であるほうがなんでもペコペコ「やっていただいてありがとうございます」という経験のほうが多かったものだから(すっかり頭がトルコ人化している)、ちょっとでも気持ちよく取引できると、とても気分がよい。トルコの場合、ほんの少しの思いやりと気遣いでお互いかなり気分がよくなれるはずなんだけど、どうもこの国の人はお互いに不快感を与えることになれているみたい。クルマの割り込みも入る方も順番を待ち、軽くお礼でもできればいいと思うし、入れてあげる方もたかが1台のクルマに道を譲ったぐらいで遅刻でもするわけじゃないんだから、気持ちよく譲ればいいのに、って思う。だけど譲らない人の気持ちも実はよくわかる。私は結構、道を譲る方なんだけど、手を上げたり、頭を下げていくドライバーは1000人中1人。あとは目も合わせないで無視。当然のような顔をしていたり、1台ずつ交互に合流すればいいところを1台に道を譲ると、後続のクルマが何台も割り込みしてくる。そして私は自分の後ろのクルマからいやというほどクラクションを鳴らされるわけである。結果、1台に道を譲らない方がよかったなあ、という気分にさせられる。こういうことは一人だけが思っても、みんなが思ってくれなきゃどうしようもないことなんだよね。教育の問題なんだと思ってしまう。先日、ボドルムの町で横断歩道に民間の団体か個人の有志かわからないけど、「信号は青になったら渡りましょう」というプラカードを掲げて立っている人たちがいた。当たり前のことなんだけど、そういう意識を持って信号を渡っている人が少ない。交通を混乱させるから、とか危険だから渡ってはいけないと思う人は少なく、歩行者にも罰金があるらしい、と渡らない人はいるかもしれない。話は大きくそれてしまったけど、大混雑のミグロスで懲りて、日曜日の今日も家でゴロゴロ。家の中で何をしているかというと、衛星放送を見続け。英語・フランス語を聞いているんだけど、やっぱり日本語がラクだよねえ。日本語放送のJSTVに月50ユーロ払って申し込もうかと思っているところ。入会金と3か月間無料キャンペーン中だっていうし。ところでトルコでもカード送ってくれるのですよねえ?
2005年11月06日
・・・・って断食しているわけじゃないんだけど、今日はアリフェ(前夜祭!?)。断食が今日の日没で実質終わるのである。そして明日から3日間はラマザンバイラム(断食明けの祭日)。飴やチョコレートが振舞われるのでシェケル・バイラム(砂糖祭り)という言い方もあるが、宗教的にはラマザン・バイラムなので、普段、宗教的なことを口うるさく言う友人たちがうっかりシェケルバイラムとでも言おうものなら一々「ラマザン・バイラム!」と訂正して、嫌がられているミフリ社長である。(肝心なことは無関心なくせに、無駄なことには労力を費やすのである)日本のお正月みたいな感覚と思ってくれたらわかりやすいかも。親戚間で挨拶周りで行き来したり、子供たちが大人の手にキスしてお金をもらったり。官公庁もアリフェの今日は午後からお休み。最近は親戚周りも面倒だと、海外や国内のリゾートホテルに休暇に出てしまう人も少なくない。そしてアンタルヤの町中はいつもより人通りがあり、賑やかである。明日からのバイラムのために洋服を新調するための買い物や、お客さんに振舞うための飴やチョコレート、コロンヤ、料理材料の買出しなどなど。特に服や靴に関しては多くの人が家族にそれぞれ買っていく。アンタルヤでは通りの路肩に不法な洋服売りがビニールシートの上に山積みになった服を売り、それが飛ぶように売れていた。ギュルルックの庶民的な洋服屋でもセールワゴンを店先に出し、夕方ぎりぎりまで商売している。町の混雑を見通して、白バイの警官が300m置きにたち、交通整理。関係ないのだけど、なんだかこの喧騒ぐあいは子供のころに体験した日本の年末年始みたいで懐かしい。我が家はバイラムに向けて特別なことはしていないのだけど、ハムディおじちゃんに便乗して、アンタルヤで甘柿の名産地であるイェニキョユの農家から柿を7、5キロ持ってきてもらった。まだ熟していない柿で、新聞紙の上にヘタを下にして並べておくように言われた。1キロで1リラ(約80円)。トルコで柿というと市場で熟しきってドロドロになったものしか見たことがなかったので、食べごろになるのが楽しみ。今晩からカレイチはトルコ各地から遊びにきているトルコ人観光客でにぎわうことだろう。今晩からアルコール解禁! という人も多いだろう。断食はしていないけど、便乗で盛り上がっている人たちもいることだろう。カレイチでは久しぶりに商売にみなが懸命になる。で、観光地のカレイチで商売している弊社ミフリはお休みするのですけどね・・・・。明日のバイラムから日曜を含めて4連休。息子の保育園も4連休。私の仕事も4連休。家でゴロゴロしているか、気が向いたら息子とドライブにでも出かけようかなあ、と思っているのだけど、渋滞を考えると、やっぱり家でゴロゴロかなあ・・・。
2005年11月02日
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