絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2005年01月10日
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カテゴリ: 内緒の話
wさんの帰国が明日にせまった。

いきつけのレストランで、みんなでご飯を食べて、さようならをし、彼女たちがホテルに戻った後も実はチャットで話をしたので、なんだか距離感がない、お別れとなった。

アドナンもほぼ24時間勤務で疲れただろう。
地元でのつきそいホテル出張、ご苦労さまでした。
アンタルヤにいながらにして、国内出張を9日間続けていたようなものである。

さて、私の友人のトルコ人の一人に、容姿も性格もアドナンによく似た男性がいる。
女の子にモテるものだから、時々調子に乗っているようだけど、基本的には悪意のない、いいやつである。
でも悪意がないというのは時々困りものである。


彼の名前を仮にアタとしておこう。
アタにはトルコで知り合った日本人のガールフレンドが何人かいた。何人か、というのは問題である。彼曰く、いずれも女性たちの方からのアプローチで、彼女たちを傷つけないために断れなかった・・・という。
でもそれはいいわけで、私に言わせたら断るべきだったのである。
というのは彼には妻子がいる。

実際は離婚を前提に別居をしているので、人によっては実質は独身だから問題なしと考えるかもしれないが、法律的には既婚者である。
ただこの事実を知る人は限られていて、親しい人たちの中でも彼を独身だと思っている人がほとんどである。子供がもう少し大きくなったら正式に別れようと考えていた。

彼の人生にかかわることだから、日本人のガールフレンドたちには本人が言わない限り、他人の私たちが口出しするのは間違っているように思え、私もまたアタの親友たちも「彼には妻子がいるから、やめときな」とも言えない。
どうせ本当のことを言ったところで女性たちに恨まれるだけであるから、(世の中そういうものである)何も言わない、見ない、聞かない。

先日、久しぶりにアタと偶然、お互いの共通の友人のレストランで一緒になり、話しをした。
今、本気で将来を考えている相手がいるという。
私も知っている日本人ガールフレンドの一人、Cさんであった。

彼女は最初はショックを受け、でもアタを信じ、待つと言ってくれたそうだ。

アタに、なぜ彼女とは本気になったか、という質問をした。
というのは、アタの日本人のガールフレンドのほとんどには日本に彼氏がいたり、夫がいるというパターンが多く、アタは日本人女性に対する不信感を持っていた。
そして歳月とともに「本気になること」を拒んでいたからだ。
だから複数の彼女と同時進行ということも、やれたのかもしれない、と思うことがある。


でも女性たちもアタに対して、真剣だったか、と聞かれると、それにも返事ができない。だからアタの行動を非難することなく黙認してきた、とも言える。

そんなアタの心を仕留めたのだから、彼女Cさんはすごいと思っている。Cさんは独身で、日本に彼氏もいない。アタ一筋であったのも知っている。

アタにはあるクセがあった。
アクセサリーをプレゼントするのが好きなのである。
自分のアクセサリーを選ぶセンスに自信があるのだという。

ガールフレンドたちが日本に帰るときに、決まってネックレスやブレスレッド、シルバーの指輪などを贈っていた。
でも彼は頼まれても絶対「ゴールドの指輪」だけは買わなかった。
彼にとってゴールドの指輪は真剣な恋、結婚への証だったのである。

Cさんにゴールドの指輪を買ったという。
それだけでも本気なのだというのがわかった。

でも複雑な気持ちである。
Cさんとの将来を考えたアタには幸せになってほしい。
だけど幼い子供のためとは言え、妻とはまだ離婚しないでいるわけで・・・。
子供が小学校へあがったら、離婚することになっているという。それまであと2年ほどである。

他人の私が口出すことではない。
本人同士が決めたことである。
簡単にはいかないかもしれない。
でもCさんと出会って、人を愛し、信じることの意味を知って、彼には幸せになってほしいと思う。





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Last updated  2005年01月11日 07時38分36秒
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