絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2005年01月31日
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すごく個人的な話題です。

年齢的には20年近く生きていたはずだから、そろそろかな、というところでした。昨年末に乳がんの手術をし、元気にはなっていたらしいですが、寿命です。仕方がないことです。

母は犬と二人で暮らしていたのですが、最期の時は、弟が実家に駆けつけ、日本時間で夜中の2時ごろまで一緒に看取ったようです。義父が母と同じ敷地内に暮らしていて、仲良くしていますので、母が一人になることはありませんが、トルコに居て、すぐにそばに行けない姉に代わり、弟が行ってくれたことに感謝するしかないです。

それで、ふと思ってしまいました。
子供が家を離れて、そのあと、この犬を家族として可愛がり、暮らしてきて、それを失ってしまった。
口では「これで縛られるものがなくなった」と言っていましたが、寂しさは埋められないと思います。
この犬の前に飼っていた犬も大型犬でしたが16年生きて、老衰で亡くなりました。でもそのときは弟がまだ家にいたし、母にとっても一緒に悲しむ家族がいたわけです。
でも今回は違います。子供たちは独立し、目の見えなくなった犬を世話することが母の仕事でした。その犬もいなくなり・・・。


犬と人間を一緒に考えてはいけないです。
でも、日本の夫の両親、私の母親・・・元気ではいますが、万が一のとき、私たちは最期のときに立ち会えるでしょうか。もちろん、日本にいたって、そばにいたって、会えないときは会えないのです。それに順番はどうなるかわかりません。それこそ神のみが知ること・・・。
・・・・まだまだ元気な両親たちのことですから、考えることではないかもしれないです。でもいつも頭の片隅にあることです。

病気が長くなってのことならそばにいるかもしれない、でも急なことなら葬式に間に合うかどうかもわからない・・・覚悟していることです。
覚悟していても、でも後悔するだろうことも、今から想像しています。すぐに行けない距離に暮らし、後に自分を責めることになるだろうこと・・・それも想像しています。

これらのことを考えはじめてしまうと、私たちにとってトルコに住む意味がなんなのかも考えてしまいます。
私たち夫婦は日本人同士、子供も日本人。トルコに長く暮らしてしまいましたが、どうしても住まなければならない理由はないのです。きっと日本の親たちも思っているかもしれません。子供の就学前に日本に戻ったら・・・と。

トルコにいる一番の理由は私の商売です。自分のやりたいこと追求していくと、トルコに滞在することが必要だからです。
そして13年が経ち、トルコに慣れてしまったので、日本に戻る理由もなくなってしまった・・・というのが本音でしょうか。

・・・・・たぶん、トルコから追い出されるまで日本へ戻ることはないと思います。
でもなんだか考えてしまいました。

でも、帰国するたびに孫と会えることを楽しみにしてくれている年老いた両親たちの顔を思い浮かべて、やはり1週間でもいいから、ちょっと日本へ行こうかな、なんて思ったりしています。

大昔のように、一度日本を出たら、もう二度と戻ることはなかったろう時代ではありません。
飛行機に夕方に乗って朝には日本に着いています。
外国に住むことが特殊でなく、多くの日本人がこんなところにも!? っていうぐらい暮らしています。

だけど、改めて思ってしまいました。


この忙しい時期に、急に里心がついて、今、帰国する理由を自分に探しているミフリ社長でした。
ああ、危ないよぉ・・・。





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Last updated  2005年01月31日 06時10分52秒
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