絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

PR

Profile

mihri

mihri

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

2005年03月20日
XML
先日、村のアイシェから電話があって、


まいどのことだけど、定休日でもないのに店も開けずにみんなでお出かけ。

アイシェは一人で、家の裏のカマドの前で、ユフカの皮を台の上で広げながら、ボレキを作っていた。
今日のボレキの中味は、ほうれん草とたまねぎと香草、白チーズのミックス。
全部自家製である。

ここでは「ボレキ」と言うが、正式には「サチボレイ」。
一般に言う「ギョズレメ」である。

ブルジュは大学に戻っていたので、近所の若い娘がチャイの準備などに手伝いに来ていた。


長袖シャツを2枚着ていったら、暑くて暑くてたまらなかった。
それもそのはず23度~25度という気温。
灼熱の夏はもう目の前である。

昨夜は徹夜で作業をしていたので、食べたとたん、睡魔に襲われる。
私が家の中で寝ていると、アイシェが毛布をかけてくれた。

それからいったいどれぐらいの時間が過ぎただろう。
起きると、カマドの前ではユフカ作りが始まっていた。

小麦粉の薄いパンを作るのである。
この作業は流れ作業で行われる。
事前にネタを丸くしたものを作っておき、一人がそれを細長い木製の棒でお皿大に広げる。
次の人がそれを直径70cmぐらいに広げる。


近所の女性たちが手伝いにきていた。
今日はアイシェを手伝い、明日はファトマを手伝い・・という具合に、みんなで協力してその家のパンを焼いていくのである。

このユフカは保存食である。
カラカラの状態で置かれ、食べる前に水でぬらし、布でくるみしっとりさせる。
パンとして食べられるのである。


トルコへ来るたびにアイシェに会いにきていたMちゃんは、ボレキをお腹いっぱい食べて満足。トルコ滞在で心配するのが食欲不振である。
食べられるうちは安心である。

アドナンは普段は台所にも立たないのに、アイシェに言われてボレキ焼き。

帰りにアイシェが作ったグリーンオリーブを山のようにもらった。
塩分をおさえてあり、オリーブ自体の甘みも感じることができ、そのままいくつでも食べられる味だった。
もちろんボレキとユフカもお土産にしてくれた。
今日、仕事で来れなかったフセインにも食わせてくれ、とのお土産である。

ボレキもオリーブも普段は食べることがほとんどないのだけど、なぜかアイシェの家で食べるとおいしく感じる。
アイシェの笑顔と村の空気がそうさせるのであろう。

なんにせよ、久しぶりにアイシェに会って、村の空気を吸って、リフレッシュできた一日であった。

アイシェの家に遊びにいったことのある人にとっては、目の前にその風景がすぐに浮かぶことだろう。
変わったことといえば、家の玄関の方に、広範囲でブドウ棚を作っていた。
夏は家の前にぶどうの葉の木陰ができる。
アイシェのスカーフの下の髪の毛は、とても短くなって、男の子のようにかわいらしかった。
飼い猫のバティが妊娠していた。もうすぐ産まれるみたい。
昨年産まれたパティの子は1匹はもらわれていったが、もう1匹はアイシェ宅にいて、パティそっくりに少し大きくなった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005年03月21日 22時35分53秒
[アンタルヤアンタルヤ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: