絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2005年06月03日
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カテゴリ: 出張表話&裏話
実は先日のボドルムからの帰り道、クルマの事故に遭いそうになった。

私は後部座席で半分寝ていた。
助手席にいたペリンの「あーぶつかる~!」という声で目を開けると、わが社のFIATパリオくんの直前を1台のクルマが横切った。
アドナンがすばやく反応してブレーキをかけたのと、相手のクルマのスピードがかなり速かったので、そのままぶつからずに通り過ぎたけど、私もパリオくん、絶対絶命!って思った。

私たちが青信号でロータリーを直進しているときに、左で1台クルマが赤信号で停まっていた。その後部から信号無視のクルマが飛び出してきたのであった。

・・・というわけで、恐怖の一瞬を体験したものの、何事もなくアンタルヤまで帰ったのであったが・・・・。

さて今回の出張の帰り道。
ブルサから一気にアンタルヤまで戻ることになり、昼過ぎに出たので、アンタルヤまで急いでも0時までに着くかどうか・・・という時間であった。


クルマのガラスに私たちのクルマのライトが反射して、ようやくクルマの存在を確認できた。

ブレーキをかけたが、クルマがそのまま停まらずに前を横切ろうとし、ああ、ぶつかる!と思ったところで、そのクルマが停まったので、鼻先スレスレでぶつからずにすんだ。
絶対飲酒運転である。警察に報告するために、相手のクルマのナンバーを読もうとしたが、相手もライトを消したり、前にも後ろにもすすまず、私たちのクルマの真横を走る。こちらが停まると相手も停まる。
ナンバーを読ませないためにそれはそれは・・・・。
面倒になったので、そのままその場を立ち去った。

無事であったころを喜ぼうとアドナンと話していたところ。
目の前に今度は白い大きな犬が飛び出した。
ああ、ついに犬をひくのか・・・と、犬の命とクルマへの損害を考えてしまうほど、危険な距離であった。
なんとかぶつからずにすんだが、なんと犬はクルマを怖がる様子もなく、急ブレーキをかけた私たちのクルマに向かってくるのである。

そして眉毛のある顔をこちらに向けて「ニヤっ」とまるで人間のように笑って、そのまま姿が見えなくなってしまった。
外灯もない、真っ暗な寂しい道でのことである。


アドナンがブレーキをかけた以上、犬の存在を確認したことであるが、私たちは声も出せないまま、5分ほどクルマを走らせた。
先に口に出したのは私で、
「言ってもいいかなあ・・・・・あの、さっきの犬・・・笑っていた・・・・」
バカバカしく思いながら、言うと、アドナンも
「うん、笑っていた・・・」



実は出張の2日目に日中。
前を走るクルマの荷台が開いていて、そこから鉄の棒のようなものが転がり落ちた。幸い、棒だったのでクルマで踏みつけて通りすぎたが、それが踏めないような大きなもの、もしくは厚みのあるものであったら・・・と思うと身の毛がよだつ。
近くにいたパトカーに通報して、捕まえてもらったが、この出張中に事故になりそうな出来事が3件も続いたわけである。

しかも最後は犬。笑う犬・・・。

アンタルヤに戻ってから、ハムディおじちゃん、ペリン、会う人、会う人に犬の話をしたが、誰も信じてくれない。
犬が笑った意味を知りたかったのであるが、誰も信じないので回答が得られないのである。
唯一ハムディおじちゃんが「それは精霊が犬に乗り移ったものだ」という。
つながれたままの犬に、精霊が降りて、夜中に散歩に出るという話はよくあるらしい。

さらにハムディおじちゃんが言うには、人間の形をしていた場合、足元を見ろ、と。悪意のある精霊の場合、足がつま先が後ろ向きについているそうだ。

精霊、トルコではジンと呼ぶが、ジンに関して話をすると話題がつきない。
私は何も信じないのであるが、なぜかその手のものによく遭遇する。
現在の店に引越しする前に店にも、ジンが住んでいて、私だけでなく、他の人にもよく目撃されていた。

ハードスケジュールのなかで、さらにイスタンブルまでの6日間の出張で、しかも長距離走行、ついに頭がおかしくなったか・・・と思われても仕方がない。
でも犬は私たちに向かって笑ったのである。





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Last updated  2005年06月04日 15時54分55秒
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