絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2006年01月25日
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カテゴリ: 社長の一人言
ああ、もうビックリ。


今日、突然メッセンジャーがオンラインになったので、「ちょっと、あんた生きていたの!?」と会話が始まった。
2週間全く連絡がとれないまま、また彼女からも連絡が来ないまま、私はいくつかの理由を自分なりに考えていた。

1.事故、病気で死んでしまった。
2.事故、病気で自分から連絡がとれないほど、または友人に頼めないほど重症。
3.家族ともめた。

3の可能性を考えたのは、1,2であれば、何かの形で家族から連絡が来ると思っていたから。

結果からいうと、理由は3で、私もこれを思いついた自分をトルコ人のこと、よくわかっていると自負してしまったのだが・・・。

彼女の家庭はそれほど保守的ではないと思うのだが、問題になったのが、彼は離婚歴があり、子供がいるということであった。
「たぶん、家族から反対されると思う。いっそのこと、彼のもとに逃げちゃおうかな・・・」と言っていたことがあった。

アンタルヤへ来るのも、もちろん最初は彼のことを隠して、私のところに来ることだけを告げていたそうだ。
ところが前日に職場の友人、事情を知っていた甥っ子から、母親と兄の耳に入り、大もめとなったようである。

彼に会うこと自体はそうもめることではなかったと思う。彼女は20代後半で、トルコでは適齢期を過ぎている。
母親もネットで話をしている男性がいるらしいということは知っていた。
ただ子持ちのバツイチということは隠しており、それが問題になり、母親と兄が会いにいかせないために、あれこれ手を使ったようである。

彼女はそのあたりのことを「今は思い出したくもない。次に会ったときに説明するから・・・」と語らないので、想像の範囲でしかないのだけど。

もめて、家族から威圧され、24時間どこにも行かないように監視され、全てが嫌になって、自暴自棄になったそうだ。
それで仕事にもいかず、電話もメッセンジャーも全てオフにして、誰とも連絡をとれなかったし、とらなかったし、連絡されることも拒否したそうだ。
もしくは彼と連絡をとらせないために、電話も家族にとりあげられているのかもしれない。

もうどうでもいいや、と思っていたけど、今日、急に私のことを思い出して、インターネットカフェまで抜け出してきたと言った。
2週間経って、家族の監視も緩んだのだろう。

「私、バカみたいにオトガルであなたを待っていたのよ。普通、来れないなら来れないって1本電話するよね?」

何を言っても「聞かないでくれ」「あとで説明する」「自分の状況は最悪だ」・・・・いいけど、私に何の罪がある!? 心配させられて、事情も飲み込めず、いずれ彼女の墓前に花を供えにいく自分を頭に浮かべてしまったんだからね。

今日の彼女はかなり変で、最初は本当に本人かと疑うほど、言うことが普段と違っていた。

その勢いでインターネットカフェまで来たのかもしれない。

トルコでは家庭にもよるが、目上のものからの威圧に逆らうことはできない。最後は母親に泣かれて「親を捨てるか、彼を捨てるか」という選択を迫られるのであるが、親子べったりのトルコ人家庭では親を捨てるということはありえないであろう。
こういうパターンは通常、母親と息子の関係に多い。
よくある話であるが、嫁は捨てるが母親は捨てない。
親も子離れができない。子供も親離れができない。 
20歳を過ぎた一人の人間として、自分の人生の選択すらできない場合もある。

書き出すと、いろいろ身近でも例があるので、キリがない。
でも私まで頭が痛くなってきたので、とりあえず今日は終わり。

それにしても少しは他人のことも考えてほしいものである。
連絡ももらえず、わけもわからず、ただただ心配した2週間。
だけど、今となっては私にとっては2週間分の悩みも怒りもどうでもいいや・・・って。
彼女が生きていてくれただけで・・・・って思うことにする。








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Last updated  2006年01月25日 12時54分40秒
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