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季節外れのフェティエへ行った。同じ地中海ビーチでも、フェティエは12か月営業中のアンタルヤと違って、完全に夏リゾート地である。バイラムの連休中で、もう少しトルコ人観光客はいるだろうと思ったけど、見事に誰もいなかった。中心部を除けば、開いているホテルもレストランもポツリポツリで、今年がいかに不景気であるかがよくわかる。オリュデニズも閑散としていたし、フェティエの中心部の対岸である砂浜のチャルシュ・ビーチもほとんど人がいなかった。泊まったホテルはチャルシュ・ビーチに近い61室の中級ホテルだったが、1泊目は私たちを含めて2組。2泊目はフランス人の団体さんと、トルコ人家族が3組。交通渋滞もなく、どこへ行ってもガラガラで、食事をしようにもレストランは閉まっていて、寂しい反面、ゆっくりのんびりできたと言える。ゆいつ、人が僅かだけどいたなあ・・・・というところが、カヤキョイであった。カヤキョイは石造りの町の廃墟である。広範囲で町があり、人が住んでいたのがそれほど昔のことじゃないのだなあ、と感じる。かつてギリシャ正教のキリスト教徒たちが住んでいたらしく、17世紀の教会跡にはフレスコ画が残されている。ギリシャとトルコの住民交換の際に町ごと引っ越したため、廃墟になったそうだ。今年は全世界的に温かいのであろうか?地中海側も例外でなく、半そで短パンで十分な陽気であった。オリュデニズのビーチでは、海水浴をする人の姿も・・・・・・。うちの息子も我慢できずにパンツになって海に入ってしまった。それにしてもフェティエの海はきれいであった。アンタルヤもかつてはこれぐらいきれいだったのに・・・・・。今では日本の本州太平洋側の海水浴場と変わりない。フェティエへは、アンタルヤからクルマでコルクテリ経由で約3時間。カヤキョイへはフェティエからヒサルオニュ経由で車で約10分。以前に比べて道も整備されていて快適ドライブであった。前編「絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記」はこちら弊社「ミフリ」は外資系トルコ現地法人の貿易会社です。絨毯、キリム、手工芸品全般のほか、ファッション関連、ファブリック関連、食品、家具、キッチン用品、日用品、各種機械などの輸出・輸入、関連したアドバイス業、代行業などを行っています。トルコキリムと伝統手工芸ミフリ&アクチェボーナスシーズン・・・でも景気悪いし・・・ということで、ミフリから「オヤセールページ全商品、表示価格の半額で。12月31日まで」を開催中です。ご注文、お問い合わせお待ちしております。
2009年11月30日
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9月からの大仕事の目安がなんとかついたので、犠牲祭の連休を前に、昨夜はスタッフと助っ人してくれたお友達と8名で打ち上げお食事をした。お酒を飲む人もいるので、コンヤアルト・ビーチ沿いのオジャクバシュ(焼き物を出してくれるところ)にした。ピデ。まずはパン。焼きたてを香草入りのバターで。トルコではオーソドックスな「チョバンサラダス」。羊飼いのサラダという名称で、細かく切ったトマト、きゅうり、玉ねぎ、レタスを、お好みでサラダ油、ザクロ酢で合えたもの。パトルジャン・ケバブ。ナスとひき肉の串焼き。トルコのナスは皮がしっかりしているが、炭火で焼くとそのしっかりした皮のおかげで中がふんわりと焼けて、とてもおいしい。カルシュック・ウズガラ。鶏肉、ひき肉、羊肉などのミックスグリル。タウック・シシ。香辛料につけた鶏肉の串焼き。脂身のない部分のみなのだけど、ふんわりとやわらかく焼けていて食べやすい。ピリ辛。アダナ・ケバブ。アダナとはトルコの南にある都市名だが、暑いところだけに辛い料理が多い。そこの名物ケバブ。赤いプルビベルなど香辛料をひき肉に練り込み、串に刺して焼いたもの。添え物は炭火焼きのビベル、西洋パセリ、スライスした玉ねぎのスマック合え。クイマル・ピデとカシャールル・クシュバシュル・ピデ。舟形に焼いたトルコのビザ。クイマはひき肉、カシャールはとろけるチーズ、クシュバシュは小さく切った牛肉。で、「ル」はそれが入ったという意味。場所変えして、デザートはアンタルヤで一番おいしい(マシな)クネフェ屋へ。チィコラータル・ドンドルマ。粘り気のあるトルコ・アイスのチョコ。筒状になっているものをナイフでカットして出してくれる。カバック・タットルス。これはカボチャを砂糖漬けにしてオーブンで焼いたもの。よく見かけるのは、もっとぐっちゃりしているものだけど、ここのは周りがパリッとかたく、中がとろけている。しかもあまり甘くない。感触も味もお菓子の飾りに使う蕗の砂糖漬けに似ていると友達が言ったが、本当にそんな感じ。ドンドルマルクネフェ。ハタイの名物クネフェ。小麦粉で作った麺を固めたものの中にとろけるチーズが入っていて、甘いシロップをかけて食べる。これはカットしたアイスクリームがのったもの。ミフリ社長はカイマクル(生クリームのせ)を。甘くてべちゃべちゃしたクネフェが多いけど、ここのは薄くてパリッとしてチーズたっぶり、あんまり甘くないのが気に入っている・・・・とはいえ、やっぱり甘~いのである。
2009年11月26日
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明日26日の午後から30日まで犠牲祭の連休になります。その間、発送などもできなくなりますので、26日の午前中まで発送できなかったものは、12月1日(火)に発送いたします。よろしくお願いいたします。ではみなさま、いい週末を~。(ちょっと気が早いって・・・・・)
2009年11月25日
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先週末、日本公開よりちょっと早く「2012」を観てきた。トルコ語吹き替えなので、アニメじゃないけど観た。マヤ暦による人類滅亡説を基にした映画の一作ということで、映像はかなり衝撃的であった。アニメは邦題「カールじいさんの空飛ぶ家」。トルコのタイトルは「ユカラ・バック(上を見ろ)」。昨夜は何を見ていいのかわからなかったので「DISTRICT9」を観た。気持ちが悪くなる場面がいくつかあった。トルコ語字幕がちょっと疲れたけど・・・・・。アンタルヤの某映画館では月曜日と水曜日が5TL(約350円)。通常料金は映画館によって差があるのだけど7TL(約490円)~12TL(約840円)。ただそれだけのことなんだけど・・・・・。
2009年11月19日
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アンタルヤはここ数年で都市として急に大きくなった。郊外へ郊外へと拡大し続けている。ちょっと前までただの野原や空地だったとこころが、いつの間にか集合住宅地になり、周辺も開発され、あれよあれよと町になる。アンタルヤを囲む山脈があるが、その山中にも別荘が出来上がり、別荘から通勤圏内にもなりつつある。そのひとつ、アンタルヤの西の外れにあるギョクテレ村。一方で別荘地につながっている舗装路があるが、谷の反対側には未だ森と未舗装路、土砂で流されてしまった道。地元住人の集落が点在する。進んでいくと、アンタルヤの町にこんなに近いのに、いきなり山が深い。キツネやイタチ、イノシシなども出るらしい。じゃあシカなんかもいるのだろう・・・・と思ったら、この村にはシカにまつわる伝説があるようだ。この村に腕の立つ若い猟師がいた。狙ったものは逃がさない。しかしそんな彼も唯一捕えられないものがあった。この山中に住む一頭の雄鹿である。シカを追って何か月も山中をさ迷って、見つけたかと思うとひらりと逃げられる。まるでシカも猟師に追いかけられることを楽しんでいるかのようであった。こうしてシカを捕まえられないまま何年かが過ぎ、男は猟を諦め、村に住み、好きな女性と結婚して落ち着くことを決意した。婚礼の晩。客たちが引き、結婚したばかりの夫婦が寝室に入ると、遠くからあのシカの鳴き声と思われる声が聞こえてきた。それは何度も何度も繰り返され、男の心を揺さぶった。男は新妻をベットに残したまま、銃を手に取り、シカの声を追って駈け出した。それから3か月間、男とシカの追いかけっこが続いたそうだ。男が諦めようとすると、シカは男のまえに姿を現し、さあ、追ってこいと言わんばかりに寄ってくる。そして男が立ち上がるとまた逃げていく・・・・・・。そして3か月間が経ったある日のこと。追うものも追われるものも限界がきていた。男はとうとうシカを追いつめシカも逃げられないところに来ていた。銃をかまえ、さあ射止めるぞというとき、男は突然、銃を下して笑った。「ここまで俺を本気にさせ、しかも今日まで逃げ切ってきたんだ。お前には生きる権利がある。俺はこのシカを撃ってはいけない・・・・・さあ、シカよ、どこへでも行け」。こうして男は3か月ぶりに村へ戻り、新妻と幸せに暮らしましたとさ・・・・・。詳細は忘れてしまったので間違っているところもあるかもしれないけど、ミフリ社長の記憶に残っている概要ではこんな感じ。さて、この話を書いていて、ふと思いだしたのが家の居間にある絨毯。アンタルヤの村で織られたものである。(かなり恐い形相だけど)立派な角をもつ雄鹿とそれを追う猟犬(小鹿じゃないよ・・・)のモチーフである。その土地土地に伝えられるモチーフには、時代が変わり、村や町が変化していったとしても、その地の風習や伝統、住人たちが見てきたもの、体験してきたこと、思いが込められているって、こういうことなんだと改めて思ったりする・・・・・・。
2009年11月10日
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