続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

PR

プロフィール

mihri2

mihri2

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2010年04月03日
XML
実は今日一日、仕事が停滞していて、今あわてて大量の注文メールなどの返事を書いていたところ。

朝の9時半から18時45分まで、ミフリ社長はどこにいたかというと裁判所にいた。
生まれて初めての経験であるが別に悪いことしたわけじゃない・・・・・。
数年前に起きた、とある事件の証人として呼ばれたのである。

9時45分までに来るように呼ばれて15分前から待っていたのだけど、あと30分で呼ぶから、と何度も言われ続け、外出することもできず、休憩しに行くこともできず、裁判所が閉まる昼休憩の1時間を除いて、18時半まで立ったまま(十分な椅子がないため)もしくは廊下の冷たいタイルの床に座ったまま待った。

その間、二人の年配の女性にそれぞれ席を譲られた。
混雑しているなか、わざわざ手招きされて・・・である。
お腹がゆったりしてるワンピースを着ていたので、妊婦に間違われたせいなんだけど・・・・。それで床に座って待たされて可哀そう・・・と呼んでくれたのである。


それはともかく。

これなら仕事を終えて夕方から来ても十分間に合った・・・って感じである。
(文句のひとつも言いたくなる)

最初はドキドキ、数時間待たされてイライラ、夕方になってもまだ待たされて怒怒・・・というより、疲れ果てて思考も止まり、話すこともできないほどぐったり。
もう帰っちゃおうかな・・・なんて何度も思ったけど、また呼ばれるのも面倒なので、とにかく待った。

裁判所は17時30分で取りあえず閉まる。
駐車場もカフェテリアも閉まる。
(私はまだ中にいるのに、駐車場が閉まるからクルマは外に出してくれ、と言われ、裁判所の前に路上駐車である)
なのに、その日の予定が終わるまで裁判は深夜であろうが続くとのことで、私は他の証人と一緒に18時半にやっと法廷に呼ばれて、証言をさせられて、部屋を出たのが18時45分。
この15分のために、この15分のために、この15分のために・・・・来店したお客さんの相手もできず、郵送物の手配もできず、学校帰りの子供を迎えることもできず、子供のお稽古ごとも人任せに、9時間も待たされた・・・・のである。
(しつこいけど文句のひとつもいいたくなる)


トルコの法廷風景と言えば某テレビ局(宗教色が強いのは嫌いであるが実はお気に入りのチャンネル)の「離婚したくない」とか「家庭裁判所」とかで見慣れているけど、テレビ番組のように「ハ―キムベイ!」と言うのかと思っていたら、そんなチャンスは全くなかった。(番組見ている人にしかわからない話ですみません・・・・)。


証人は4人呼ばれていて、うち2人は来なかった。
1人は日本にいるために来れなかったのであるが、最後に裁判官がこなかった二人の証人は今後警官によって強制的に連行され、一番近い裁判で証言をするまで身柄を拘束する命令を出していた。

それよりも、私は外国人だから証言をとるのに通訳でも呼んであるのかと思ったら、そのままダイレクトであった。
それで別に困らなかったのであるけど、日常会話は不自由なくせに、お役所とか訴訟とか書類上で使う言葉とかよく知っているよなあ(知らなきゃ外国で社長業なぞやってられないけど)・・・と、ずいぶん長くなったトルコ生活を振り返った日でもあった。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年04月03日 06時13分43秒
コメントを書く
[社長のプライベート話] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: