続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2010年09月03日
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カテゴリ: 出張裏話表話

コンヤからクルマで(コンヤの人には)約1時間、(それ以外の人には)約2時間。

ベイシェヒールはベイシェヒール湖の畔、人口5万人弱の自然豊かな町である。

古い建物がまだ残り、手工芸では木造家具、民具と編み物が、かつて盛んだった。

ここへは仕事はもちろん、友人・知人を連れて観光へ何度か訪れている。

ここの一番の見ものは木造モスクである。

外観は普通のモスクと変わらないけど、内部は木製。

DSCN5263.JPG

最近修復されて(木製の柱や梁、天井にペンキを塗ったらしい・・・・)、オリジナル性が失われ、地元の人の評判はあまりよくないけど、私個人としては重厚になって、悪くない・・・・と思っている。

DSCN5251.JPG

写真の囲いの中は穴になっている。

この穴は何かというと、雪が降る地方なので、天窓から集めた雪を穴に詰め、夏場に使用したり、木造のモスク内の湿度を上げ、木を乾燥させないようにという工夫らしい。

だから、このモスクには屋根に登れる場所がある。

DSCN5253.JPG

このモスクの外に、靴下売りのおばちゃんたちがたむろしている。

時折、観光バスが来るので、観光客相手に商売するためである。

ただ、おばちゃんたちが売っているのは(自分で編んだ)化繊糸の靴下とか、問屋から買ってきたお土産ものの靴下である。

私の目当ては、この地方でかつて編まれていた、細い手紡ぎのウール糸の手編み靴下である。

近隣のいくつかの村で編まれていて、村によってモチーフがはっきりと異なる。

例外があるが、大きくは10パターンぐらいに分かれていて、色の組み合わせも各村独特なのでおもしろい。

今どき、家の長持ちを開けてもらっても、最近の化繊糸のものがあるか、全くないかってぐらいで出てこない。

それでも運よく隠し持っていたものを40点ほど見つけて大満足。

これらカラフルなモチーフものは基本的には女性用であるが、男性用はナチュラルウールのシンプルなデザインのものになる。

なかに、80年前に戦争の際に履いたという男性ものがあり、こちらは穴あり、ほつれありだけど、使用済ものとしては状態もよく、もちろん手に入れた。

これらを家に持ち帰り、さて長持ちに入れようとして、隙間がないとあきらめた。

長持ちの中には以前集めたベイシェヒールの古い靴下でいっぱいであった。

ベイシェヒールの旅はまだ続く・・・・・。






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最終更新日  2010年09月04日 04時41分17秒 コメント(2) | コメントを書く
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