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コンヤからクルマで(コンヤの人には)約1時間、(それ以外の人には)約2時間。
ベイシェヒールはベイシェヒール湖の畔、人口5万人弱の自然豊かな町である。
古い建物がまだ残り、手工芸では木造家具、民具と編み物が、かつて盛んだった。
ここへは仕事はもちろん、友人・知人を連れて観光へ何度か訪れている。
ここの一番の見ものは木造モスクである。
外観は普通のモスクと変わらないけど、内部は木製。

最近修復されて(木製の柱や梁、天井にペンキを塗ったらしい・・・・)、オリジナル性が失われ、地元の人の評判はあまりよくないけど、私個人としては重厚になって、悪くない・・・・と思っている。

写真の囲いの中は穴になっている。
この穴は何かというと、雪が降る地方なので、天窓から集めた雪を穴に詰め、夏場に使用したり、木造のモスク内の湿度を上げ、木を乾燥させないようにという工夫らしい。
だから、このモスクには屋根に登れる場所がある。

このモスクの外に、靴下売りのおばちゃんたちがたむろしている。
時折、観光バスが来るので、観光客相手に商売するためである。
ただ、おばちゃんたちが売っているのは(自分で編んだ)化繊糸の靴下とか、問屋から買ってきたお土産ものの靴下である。
私の目当ては、この地方でかつて編まれていた、細い手紡ぎのウール糸の手編み靴下である。
近隣のいくつかの村で編まれていて、村によってモチーフがはっきりと異なる。
例外があるが、大きくは10パターンぐらいに分かれていて、色の組み合わせも各村独特なのでおもしろい。
今どき、家の長持ちを開けてもらっても、最近の化繊糸のものがあるか、全くないかってぐらいで出てこない。
それでも運よく隠し持っていたものを40点ほど見つけて大満足。
これらカラフルなモチーフものは基本的には女性用であるが、男性用はナチュラルウールのシンプルなデザインのものになる。
なかに、80年前に戦争の際に履いたという男性ものがあり、こちらは穴あり、ほつれありだけど、使用済ものとしては状態もよく、もちろん手に入れた。
これらを家に持ち帰り、さて長持ちに入れようとして、隙間がないとあきらめた。
長持ちの中には以前集めたベイシェヒールの古い靴下でいっぱいであった。
ベイシェヒールの旅はまだ続く・・・・・。
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