続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2010年09月27日
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カテゴリ: 出張裏話表話
アイシェはアンタルヤ郊外の村に住む。
今年44歳で、8歳のときから絨毯を織っている。
羊の毛を刈り、糸を紡ぎ、村周辺でとれる草木で、自分流に草木染めをする。



昨年、年金退職した47歳の夫と、農業技師として会社で働く24歳の娘、高校を卒業してオリーブ畑の手伝いをしている18歳の息子の4人暮らし。


かつて絨毯織りで有名だったこの村では、約70戸のほとんどの家に織り機が置いてある。
しかし、現在では常時織る人も3人に減り、木製織り機は外に放置されたまま朽ち果てているか、農具置き場と化している。


アイシェは目が悪くなったと、以前ほどは織らないが、今でも途切れることなく絨毯を織っている。
自分が織らないときでも、他の2人が大きい絨毯を織るときには手伝いに行く。



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彼女の家の中には、自身が織った絨毯がどの部屋にも敷き詰められている。



こういった光景は、以前ならまだしも、現代のトルコではなかなか見ることができない。
絨毯の織り手がいなくなったこと、自分たちのために織る人たちがいなくなったこと、かつてあったものは売ってしまい、手元に残らなかった・・・・・などの理由で、トルコの田舎でも観光客のための博物館や、展示室以外ではなかなかお目にかかれない。



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「織ることが生活の一部だし、好きだから織り続けてきたんだよ」と彼女は言う。
トルコ生活でくじけそうになったときは、いつも彼女の笑顔と彼女の織る絨毯を見て元気なってきた。
もうかれこれ13、14年の付き合いになる。


トルコの伝統手工芸に私がこれだけ魅せられて、「本物」を知りたいと思うようになったのも彼女の存在があったからこそである。



(続く)



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最終更新日  2010年09月28日 05時15分01秒
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