みかん’s Room

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ぼくの夢


【中学生の部】 最優秀賞

  ぼくの夢

 僕は一生懸命英語を勉強している。なぜかと言うと僕には1つの夢があるか
らです。

 僕のお母さんは若い頃農業を教えにネパールに行きたかったと時々言ってい
ます。ネパールは、中国の自治区とインドの間にはさまれた小さな国です。
その面積は14万平方メートルで、日本の北海道の面積の約1.5倍ほどです。ネ
パールとチベットの間には「世界のやね」と呼ばれるヒマやら山脈が走ってい
て、その仲には高さが8,848mで世界一高いエベレストがあります。エベ
レストのことを「世界のやね」という意味のネパール語で「サガマルタ」と呼び
ます。

 お母さんはそんなネパールの人たちと一緒に農業をしようと思っていました
が、試験に落ちました。そんな経験があるせいか、ぼくがごはんのおかずをの
こしたりすると、「世界にはご飯が食べられない人が何人もいるとよ。食べら
れるだけでもありがたいと思いなさい。」と言い、僕がおかずを食べ終わるま
で見張っています。はじめのうちはばかばかしいと思って半信半疑できいてい
ましたが、自分が大きくなるにつれてその考え方は素晴らしいと思うようにな
り、自分の将来もそちらのほうに向いてきました。だから外国で、仕事ができ
るように英語の勉強を一生懸命頑張っています。

 しかし農業のことは、何も知らないのにネパールに行って農業を教えられる
のでしょうか。逆にネパールの人たちに農業を教えられたらどうしましょう。
そこで僕は思いました。これから、高校、大学、大学院と、フルコースで進学
し、農業のことを勉強して、早くネパールに行ってネパールの人たちの役に立
ちたいです。

 お母さんの話では高校の授業では農業を教えてくれないと言うので、高校で
は実際に、農家に行って仕事を手伝ったりして、農業がどんなのか、自分のみ
で体験して、その経験を大学・大学院で役立ててみたいです。

 大学・大学院では農業は何かなど、作物の育て方、種のまき方や肥料のまき
方などを学べます。

 しかし、大学を卒業したからといっても、すぐにネパールに行けるとは限り
ません。ネパールに行くのにはすごくお金がかかります。僕にはそんなお金は
ありません。そこでぼくは思いました。お金がたまるまでは高校、大学、大学
院の経験を生かして、農家の人に畑を借りて、自分で農業をして、そしてネパ
ールへ行きたいと思います。

 僕がお母さんに「もっとネパールのことを知りたい。」と言ったら、お母さ
んは「魔術師の果物つくり」と言う本を買ってきてくれました。その本には、
ネパールのいろいろなことがのっていました。ネパールの人たちは、自分達の
飼っている牛のふんを丸めて自分達の家の壁にくっつけて燃料にします。ほか
にも、あさ、まだ湿っている牛のふんで玄関をふくとその日のうちはハエがや
ってこないという伝統や、年に一度の秋祭りの時以外は「肉料理を食べられない
くらいの貧しさや、学校はあっても遠くにしかなくて、学校にいけないとか、
学校がちかくでも家が忙しいので学校にいけないとか、いろいろきびしいこと
も書いてありました。

 僕が読んでいて一番心に残っていた文は「ネパールにぶどうが実らない。」
です。ぶどうが実らない理由は「雨」です。ネパールでは、雨季になると、ほ
かの国より2倍近く降ります。そのためせっかくぶどうの実がなってもその雨
で全て、落ちてしまいます。

 そこで登場したのが近藤亨です。彼はネパールの人たちのために何とかぶど
うを実らせようとした人です。

 彼は新潟県蒲原郡加茂町元狭口で近藤家の次男として生まれ、大切に育てら
れました。その後亨さんはネパールに行き一生懸命にぶどうを実らせようとし
たがだめでした。そこで近藤亨は、品種改良をしてみようと考え実行しました。
そして次の年には見事ぶどうの実がなり、近藤亨はネパールの人から神様と呼
ばれるようになりました。

 僕はこの本を読んで近藤亨という人はとてもすごいと思いました。そして、
近藤さんはぶどうを実らせた人だから、僕は、ネパールの人たちに一生懸命農
業を教えたいと思いました。

 僕が大きくなって、ネパールの人に農業を教えられるよう、ネパールの人が
自分達の力で生きていけるお手伝いができるように、一生懸命勉強します。



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