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私が小さいころは10円玉をにぎって駄菓子屋に行くような子供であった。真っ赤に染まったアンズとか色鮮やかな飴とか、もし娘が同じことをやったら絶対に許さないようなことをたくさんしてきた。夕食の前にポテチを1袋食べる。朝はパン。休日の昼はラーメン。なんてこともしばしば。おそらく母も食生活に関してはまったく関心がなかったのだと思う。野放し状態で育てられた。でも、そんなことをしていて、いいことなんてあるはずもなく、私はまだこの世に「花粉症」という認識がされる前に花粉症になっていた。しかもかなり重症。
食生活に関心の薄かった母に育てられた割に食べることに異常に関心の高い子供に育っていた私は、小さいときから自分で台所に立ち、変なものをいろいろと作っていた。授業の家庭科も食に関するところだけは好きだった。進学も何を思ったか、栄養科のある短大に進むことにした。2年の短い期間だったが栄養について学んだが、何だか腑に落ちず就職は食にはまったく関係ないところに進む。それでも食べることは好き。おいしいと聞けば何時間でも並んで食べる、お腹いっぱいになるまで食べる。残さずに何でも食べることが快感で無理をしても食べる。
成長するにしたがって、花粉以外にも反応してしまうものが次々に出てくる。掃除をすればホコリに。お風呂のカビをとろうとカビ○ラーを使うと咳もひどく2日ほど続き最後には茶色の痰が出る始末。苦しいからカビ○ラーを使うのをやめる。同じような化学洗剤も使わなくなる。
妊娠してつわりのときに化学調味料が使われているものを食べると気持ち悪くなることに気がついて食べることをやめる。スープ類とかラーメンとか。しばらく食べないでいて、たまに食べると驚くほどまずいので今ではまったく食べることはないといってもいいぐらい。お惣菜も面倒ぐさがりの私なのでしばしば愛用していたが、ここ最近家で作って食べることが増えてきて、これも久しぶりに食べたら気持ち悪くなったので買うのをやめた。コンビニのおにぎりに関してはだいぶ前からやめている。どうしても急に外で食べなくてはいけないときには、たまに買ったりもするが、後悔するのでそんなときは少しだけ食べることにしている。
そんなわけで、自分の体が感じるままに生活をしていたら、いつの間にか暮らしがシンプルになり、化学製品を使うことが少なくなり、食生活も余り手をかけず旬のものを少しいただくようになった。
自分の感覚だけで進んできたので、このような生活に根拠もなく、「自分が暮らしやすいから」という理由だけなので何年かかけてだんだんこのような生活になってきた。これからもっと余分なものをそぎ落として、無理をせずに楽しく自然に生きていくことができるようになったらいいな、と思っている。