謹賀珍年大騒動(外伝)



mikazukiノンフィクション劇場
「謹賀珍年大騒動」をまだお読みでない方はそちらから先にお読みいただくことをお勧めします。

謹賀珍年大騒動(外伝)

はなくそ

今日からは、正月早々mikazuki家を騒がせたタカミ叔父についてお話しましょう。

といっても彼はキャラがあまりにも濃すぎてネタにするにしても、どこから書いていいやらさっぱり見当がつかないくらいである。

タカミ叔父は建築関係の職人をしている。

建築の仕事をしているので気が荒い。

すぐに喧嘩をする。

いつでも、どこでも、誰とでも。

そして彼の キメ台詞 はこうである。

「はなくそー!」

彼の手にかかると学校の校長先生であろうが、会社の社長であろうが皆 「はなくそー!」 になってしまう。

よってこれからタカミ叔父のことを「ハナクソ」と命名することにした。

人を呪わば穴ふたつ。さまぁみろ。




その2
ドクター・ストップ

ハナクソは大酒飲みである。

いや正確には、かつては大酒飲みで あった。

「週に1度、休肝日をもうければ、どれだけ酒を飲んでも大丈夫!」とかつては豪語していた。

だが、何故か今は週に2日ほどしか酒を飲めないらしい。

つまり週に 5日は休肝日 ということになる。

あはは。

かわいそうなことに、ハナクソはドクターストップがかかっているのである。




その3
健康マニア

ハナクソは過去にお酒を飲みすぎて、今ではしょっちゅう病院通いである。

いくら良い病院へ行ったところで所詮、彼の肝臓はとっくの昔に完全にと言っていいくらい、ぶっこわれているので、治るはずも無い。


そこで次なる手段は健康食品である。

ハナクソはなにかにつけてそうである。

やりすぎー。

「これさえ食べていれば、あとはいっくらお菓子を食べても大丈夫!」とか。

「この薬さえ飲んでいれば絶対病気にならない」とか。

いわゆるハナクソは アホな 健康マニアである。

健康になるためなら、いくらお金を使ってもいい。

健康になるためなら、どんなに遠くの病院でも行く。

健康になるためなら、なんだってする。

極めつけは 健康になるためなら死んでもいい というくらいの健康マニアなのである。

ハナクソの願いはかないそうである。

あれだけ健康食品食べて、そのうえいろんなビタミン剤やら、薬をつかっているのに、年がら年中からだの具合が悪く病院通いをしている。

やっぱりハナクソは健康のために死ぬのであろう。





その4
人畜無害?!

と、ここまでなら人畜無害であるが、このハナクソ、健康食品を人に勧めるのである。

しかも強引に。

ハナクソの前でちょっとでも身体の具合が悪いなどともらしたら最後、もう毎日電話がかかるわ、かかるわ。うるさいったらありゃしない。

具合が悪いんだから電話にもでられへんちゅうのに!

しまいには夫婦揃って
「健康食品買ってきたで~♪」

と親切にも家まで持ってきてくれるのである。(泣)



その5
もどき?!

ある時、母が30cm角くらいの箱を出してきた。

mikazukiは一応これでも医療関係の仕事をしているので多少の知識はある。

母「これなー、このあいだ医者に行った時に先生にみてもらったんだけど・・・先生は、『うーん、まあこれは別に毒というほどのもんでもないから・・・』っていわはったんやけど・・・」

私「?」

母(箱を開ける)

中には永谷園のお茶漬けみたいな小袋がぎっしり詰まっている。

健康食品である。

いや私に言わせれば 健康食品もどき である。

成分は小麦胚芽、ごま、・・・。

あまりにもバカらしくて読むのを途中でやめてしまった。

私「これいくらしたん?」

母「1万5千円」

私「えーっ!!」

母「ハナクソが『これ飲んだか、飲んだか』ってうるさいねん。『なんでまだ残ってるねん?ちゃんと毎日飲んでたら、もう無くなってるはずやのに。毎日飲まなアカンがな』って言って・・・」

私「あのねー、小麦胚芽というのは○×△で、次の成分は△◇○で」
と素人の母にわかるように説明した。そして最後に
私「こんなの辛いおもいして飲まなくても、この○○はキナコ食べたらいいし、キナコ食べるんだったらおモチ食べる時につけたら美味しく食べられるでしょ。
それにこの××と言う成分はお豆腐とか大豆の煮物食べたらこの栄養素ははいってるねんで。
ゴマなんか、こんな高いお金ださなくてもほうれん草のおひたしを胡麻和えにしたら美味しく食べられるでしょ。
お昼におにぎりにゴマ塩つけて食べたりしたらおいしいでしょ。」

と延々とその成分ひとつひとつに具体例を挙げて説明したのである。

ああ、めんどくさーい。




その6
サービス満点

昨日の健康食品の続きです。

ハナクソはアフター・サービスも満点なのである。

買ってきた健康食品の減り具合をいちいちチェックしにくるのである。

母は粉薬は飲めないのである。

病院でも粉薬を出されたら飲むのに大変苦しんでいる。

病院で粉薬をだされたら「粉薬はのめないので、錠剤のにしてください」というようにこれも私が教えた。

まあ、母の場合は単なる軽症の胃潰瘍の手前だからべつだんどうってこともないのも私は知っているし。 (ここだけの話、彼女の食生活はちょっとしたものなのです。これについては後日お話します)
母が粉薬飲めないこと、そんなこと兄弟なら知ってるでしょ、普通は。

アフターサービスもええ加減にしてもらいたいです。

ハナクソに
「サービス満点ならちょっとは母が食べやすい健康食品さがしてこんかー! このはなくそー!」
と怒鳴ってやりたい今日この頃です。




その7
ギブ・ミー・チョコレート

ハナクソは自称グルメである。

よくいろんな物を食べに連れてってくれる。

「ここの豚足うまいねんでー!」とか

「ここのホルモンは日本一や!」とか

どこがグルメやねん。

しかしこのハナクソ、一番の大好物はハンバーグである。(ちょっと可愛い)

これには理由がある。

ハナクソ、実は戦争中に栄養失調でほんとうに死にかけたのである。

そんなトラウマをもつハナクソ、彼の中では潜在的にアメリカを代表する食べ物、すなわちハンバーグにあこがれていたのである。 (ほんまはハンバーグの語源はドイツのハンブルグなんだけどね)

ある日ハナクソはハンバーグを食べに連れて行ってくれた。

とあるビアハウスである。

あまり美味しくないなぁと思いながら、食べていた私にハナクソが言った。

「ここのハンバーグ、日本一やろ♪」

どう考えてもひと昔前のレトルトのハンバーグに限りなく近い味がする。

どこがグルメやねん!! このはなくそー!




その8
自慢話

『リンゴをかじると歯茎から血が出ませんか?』

実はハナクソ、ものすごい自慢話をもっているのです。

ハナクソ 「○×病院の待合室に貼ってある『歯槽膿漏』の写真、あれ俺やねん♪」

嬉しそうに、ものすごく得意げに言うんです。

よくあるでしょ。

思わず目をそむけてしまうような写真。

で、お医者さんはそんなにひどい歯槽膿漏の彼に何を処方したと思います?

医者「毎日歯茎をよくブラッシングしてください。血が出ても気にせず、毎日続けてください」
と言ってハナクソの大好きな『薬』はちっともくれなかった。

さすがのハナクソも、血のにじむような、いや血の飛び散るような努力をして(←と言ってもただ単に毎日歯磨きしただけなんだけどね)今では完治しているそうですが、あんまり自慢にはならないんとちゃう?

自称グルメのハナクソ、物を食べるのはいいけど、 ちゃんと歯みがけよ!




その9
趣味

ハナクソ、 人並みに 趣味があるのです。

その趣味がちょっと変わっているのですが、河原に行って石を拾ってくるんです。

これだけならまあ人畜無害なんですが、やっぱりこのハナクソ、その拾った石をうちに持って来るんです。

ああ、やっぱり(;_;)

しかも置き場所まで指定していくのです。

捨てるわけにもいかないし・・・。

ハナクソ「うちにはなぁ、戦艦大和みたいな石があんねん♪」

私「ほんなら、それ頂戴」

ハナクソ 「アホぬかせ!あれは俺の宝物じゃ、はなくそー!!」

石ごときのために私まで ハナクソ になってしまいました。

とほほ。




その10
ハナクソの嫁さん

さて今日はハナクソの嫁さんについてお話しましょう。

ハナクソの奥さんなんですが、昔は看護婦さんをやっていて、結構頭がいいんです。
でも気はきかないんだけどね。
なんせ活きた鯛を丸ごと持ってくるんだから。(詳しくは 謹賀珍年大騒動 をごらん下さい)
かんべんしてくれよー(;_;)。

ハナクソがスポーツ新聞を読んでいる横で、日経新聞を読んでいるような人です。

この奥さんをアドバイザーにしてハナクソは株をやっています。

それなりに儲けているらしく、二人で楽しんでいます。

これまた、それだけなら人畜無害なのですが・・・。

やっぱりやっぱり、このハナクソ、うちの父にも株を勧めました。(泣)




その11
崩壊の危機迫る我が家!

ハナクソのことをめちゃくちゃに嫌っているうちの父も おいしい話 についついつられて、よせばいいのに株に手を出してしまいました。

それでも、一応経験豊富なハナクソの意見を聞いておけばよかったのに、へんこな父はいつの間にか独学で株をやってしまったのです。

そんなにうまいこといくはずもなく、やっぱり案の定我が家の財産をすってしまったのです。

実はこの話、父のほかは母しか知らないことになっているのですが、じつは皆知っているんです。

姉も弟もテナモンも私も。

皆が知っているということを知らないのは父だけです。

我が家の生活を脅かすハナクソ。

このままではいけない、なんとかしなければ・・・。




その12
さよならハナクソ

そんなハナクソももうそろそろ年やから、田舎に行って畑でも耕しながら余生を過ごそうかといって、土地を買ったらしい。

が、大阪生まれで大阪育ちのハナクソの奥さんは「田舎にいくのは絶対イヤ」と拒否している。

これはmikazuki家の平和のためにもみんなで奥さんを説得しなければ・・・。

さよなら、ハナクソ。

畑で野菜と仲良く過ごしてください。

くれぐれも野菜に健康食品を与えないように。


それにしても病院通いはどうするのかな?

田舎から大阪まで毎月病院に通うのかな?

ハナクソ話、これにておしまい。(←になるといいのになぁ・・・)


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