笑甲斐

笑甲斐

エジプトでおわら踊る


平成20 年(2008)


目次
序章
会社に休暇届け
おわら道場
第1章 エジプト旅行記
その 1 ドライフラワー
その 2 観光ラクダでボッタクリ被害
その 3 ピラミッドの迫力に圧倒
その 4 憧れの世界遺産前での晴れ舞台
その 5 許容範囲逸脱の個性
その 6 道路は皆の場所
その 7 恩師の激励の賜物
その 8 エジプト考古学博物館
その 9 パピルス画
その10 ベリーダンス
その11 エジプトのトイレ
その12 エジプトで旨かったもの
その13 エジプト参加者の会合
その14 大らかなエジプト人
その15 モスク寺院 シタデルは異国情調の粋
その16 ドライフラワーの洗濯
その17 世界的なピアニストの徳江陽子先生はとても素敵でした。
その18 とても親切だったカイロ ラムセス ヒルトンホテル前でのタク
シードライバー。
その19 オペラハウスでのおわら踊り
その20 エジプト旅行で初めて縁(えにし)を賜った 素晴らしい皆様





序章
エジプト旅行は2008 年3 月3 日に成田空港を出発、3 月11 日に関西空港に帰国。
会社に休暇届けピラミッド前でおわら踊りのエジプト旅行で最初に聴いた企画は5日間でし
た。

参加する為には会社に休暇を申請しなければなりません。私用の遊びで3日
間以上の休暇申請をした経験がありません。

ハードルが高い日数でしたが、旅行目的が明確なので了解を得るの見込がありました。
と言いますのは、勤務会社社長のスローガンは『変身への挑戦』と
『世の為、人の為に個人の能力を最大限に発揮せよ』とのお言葉があります。

私は常々共感しており、この精に照らすとエジプトと日本の文化交流に寄与する
今回の企画はヒットしていると思ったからです。

公演回数が3回に増え、5日間が9日間に延長になり、そんなにとの驚きの
声もありましたが、有給休暇を取得出来て有り難い事でした。

次に、格安の13 万円でエジプトに行ける。
これは徳だと思った話が束の間で実際は増額され!。
滞在中の夕飯代金も個人負担との信じられない不親切な案内。

県外の知らない旅行会社から紙2枚の案内書類が送付されて、近日中に3
0万円弱を振り込んでください。と催促を受けた。旅行参加希望者19名が会
合で集合しても疑心暗鬼で、最近ニュース報道のある新手の詐欺話かも知れな
い。と振込みを躊躇した。

数日後に今回の企画の発起人のエジプト研究者の堀川氏が石川県から、旅行
業者が東京から鹿児島氏が説明に来県された。

エジプトの事業は1年前から企画が練られていた。
『光の掛け軸』芸術家が最初の発起人でしたが、都合でドタキャンされた。

そんな中でも「おわら踊り」は是非とのエジプトからの要請もあり、慌しく
皆様に案内する事になった。旅行会社も自らの企画で無いので、後追い作業に
なり、不親切な対応になった。とお詫びの説明が有りました。

私達も旅行に添乗員や協力者として同行しますとの話で、漸く、出発の2週
間前に納金しました。

エジプト大使館からの招聘書類
オペラハウス公演のパンフレット
おわら道場 おわら道場は富山県八尾町に事務局が有ります。20数年前
におわら踊りを愛する有志が中心となり設立されました。おわら節の好きな会
員約200名で構成。

富山県には民謡の種々団体があります。おわら保存会では八尾町に所縁の人達
のみで構成されています。
しかし、おわら道場は、『来る者拒まず、去る者追わず』の精神で門徒を解放
してくれています。この趣旨に賛同で横浜、名古屋、大阪等全国から同志が富
山市芸術創造センターの練習場に集まり、月に2回のペースで7部門の技術の
向上に励んで居ます。

三味線、胡弓、太鼓、唄、囃子、男踊り及び女踊りのいずれに席を置くのも
自由です。民謡の守門者としてNHKラジオ放送の番組を30年間勤めた竹内
勉先生と八尾町の由緒ある聞名寺ご住職の霧野雅磨氏が後継人です。
私は、6年前に入門して男踊りを習ってます。

おわら道場のホームページ。http://www.owara-dojyo.com/top.html
風の盆(9 月1 日~3 日) 舞台衣装から素敵な各々浴衣に着替え
八尾町の聞名寺をお借りして 地方衆の生演奏(三味線、胡弓、唄、囃子)
おわら道場の舞台踊り。 に合わせ深夜に踊りを堪能は至福の時間。


【3 月3 日01 時10 分更新】
■ 富山のニュース
◎ピラミッド前で「おわら」〔富山新聞に掲載 2008 年3 月3 日朝刊より〕
富山市の越中八尾おわら道場 6日から披露
富山市八尾町下新町に事務局を置く越中八尾おわら道場は六日から、エジプ
ト・カイロのピラミッド前などでおわらの演舞を披露する。技能審査会を行うな
どの活動が認められ、今年度のエジプトと日本の文化交流五十周年を締めくくる
日本の伝統芸能として、出演依頼を受けた。道場の会員は、古代文明発祥の地で
の演技に意欲を見せ、両国の文化交流の懸け橋を目指して練習に励んでいる。
おわら道場は、おわら節の継承・普及を目的に資格認定制度を取り入れ、練習
や講習に取り組んでいる。
カイロ公演は、出版社「虹インターナショナル」( 埼玉)とN PO 法人「エジ
プト・日本芸術文化協会」(東京)が企画したもので、同社代表で同協会副幹事
の進藤和子さんが道場の踊り手や地方の厳しい審査の様子を知り、道場の後見人
である聞名寺の霧野雅麿住職を通じて出演を依頼した。
公演は六、七、八日の三日間にわたって行われ、エジプトの国立文化センター
「オペラハウス」やライトアップされたギザのピラミッド前、「エジプトと日本
の科学技術の協力年」を記念した政府高官らのパーティーでの演舞が予定されて
いる。道場の会員十九人が胡弓や三味線の哀愁を帯びた音色を響かせ、四季踊り
や豊年踊り、夫婦( めおと) 踊りなどを繰り広げる。
エジプト大使館文化・教育・科学部のカラム・ハリール文化参事官によると、
ピラミッドの前ではこれまでマイケル・ジャクソンさんや岩崎宏美さんらがパフ
ォーマンスを行っているが、著名で評価が高くなければ実現せず、道場に対して
「エジプトと日本の文化交流を促進してほしい」と期待を寄せている。
越中八尾おわら道場の庵進代表は「エジプトは日本とけた違いの歴史がある。
一地方の民謡が両国の親善に役立てればうれしい」と意気込んでいる。
宇奈月温泉観光企画におわら道場が出演のおわら踊り宇奈月編。
8 月末の1 週間と9 月中旬の1 週間の20~22 時に毎晩出演。
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20080303201.htm


第1 章 おわらピラミッド 旅日記
その1 ドライフラワー
成田空港から13時間の飛行で夜間にカイロ空港に到着。入国後、バスでヒ
ルトンホテルに向かいました。信じられない事にエジプトの道路には信号が全
く有りません。交差点が無くループ状に道路が整備されているから・・・。と
説明を受けても、数百メートルいや数十メートル間隔で信号に接している私に
は、それが理解できません。片側5車線の道路、実際は車が並ぶだけにビッシ
リと車間距離も開けない自動車やトラック、バス、そして時々馬車、バイクが
走り、極め付けはそんな超危険な道路を人間が横断する光景。命懸けで平気で
道路を渡る。エジプト人は偉い。話には聞いていました。物凄く対日感情が素
晴らしいです。とても愛想良く。車の中から顔があっただけで笑顔と手振り。
とても、嬉しかったです。
5つ星のゴージャスな部屋に宿泊、翌朝5時前のお祈りが、お寺の釣鐘みた
いに聴こえて、心地良く目覚め、同室でおわら踊りの唄の中川先生とホテルの
近くを散歩しました。


まず、ミネラルウォーターを1ドルで購入。飲みながらテクテク散歩。物乞
いもいましたが、バツ印を手でして歩き、お会いするエジプト人と笑顔で挨拶。
ニイハオとの声かけもアジア人だから正解。

最初に綺麗な花を見て、いくらかと聞くと60ドルと言う。高すぎる話にな
らないと購入を断念。散歩を続けて、30分程でUターン。花屋の前も通ると、
買わないかと持ちかけ、カタコト英語で価格交渉。12ドルで買いました。最
初の値段の1/5 です。衝動買いです。何とか日本に持ち帰ろう。と思った。ホ
テルの部屋に飾り、朝食に出掛けました。

笑顔がとても、とても素敵なエジプト人
ホテルベランダからナイル川の景色

バイキング方式でとても豪華な朝食。時間を掛けてタップリ食べました。



その2 観光ラクダでボッタクリ被害

月の砂漠を遥遥と♪♪ 旅のラクダが行きました。♪♪♪お馴染みの童謡。
月の砂漠。

エジプトの大地の砂漠にはラクダが絵になる存在。
ピラミッド付近の観光バスの駐車場にラクダのご一行が沢山居ます。喜んで
撮影すると撮影料の請求を受けます。

ラクダの背中に乗って記念撮影をすると法外な代金を取られる事があるとの
話は聞いていました。どれだけ請求されるか分からないから私は乗った事が無
い・・・等と。
観光バスを待ち受ける。ラクダご一行。善良な人達の方が多いと信じたいのだが・・。

正しくそんな不愉快な事件が有りました。私共のメンバーで写真を撮影した
ら代金を請求。3 人の大男に囲まれたので、恐る恐る10 米ドルを渡したら、も
っとよこせと財布の中に手を入れ、強引に80 米ドルを奪われました。

観光初日の出来事でした。本人の落ち込みは可哀想な位でした。
「俺殺されるかと思ったから。まぁー仕方ないちゃ。これだけで済んだのだから・・・。」

冗談じゃ有りません。

夜間の人の少ない場所での出来事では有りません。大勢の人が居る観光地での強盗行為。
とても悲しい話です。例えば、京都の観光用人力車が法外な値段を観光客に請求したと
の話は聞いた事は有りません。

お国柄の違いで許される事ではないと思いました。
悪貨は良貨を駆逐する。との諺があります。善良な観光ラクダのご一行も多
いと思いますが、一部の不心得者のお陰でエジプトのイメージが凋落します。
砂漠とラクダはベストマッチするので、安心して楽しめる改善策を講じて欲
しいと強く思いました。


その3 ピラミッドの迫力に圧倒

エジプト旅行でおわら踊りの舞台とリハーサルの間合いにギザ地区のピラミ
ッド観光を楽しんだ。
ナイル川ビューの素晴らしいラムセスヒルトンホテルから舗装道路と凸凹土
埃り道路を観光バスで40分。ギザ(エジプト語で遠い場所との意味)のピラミ
ッドに出掛けました。
バスの窓から最初にピラミッドが見えた時、20数名の
仲間は一応にピラミッドが見えたゾと歓声をあがり、心躍りました。

絵葉書通りの風貌で、とても見応えのあるギザのピラミッド。スフィンクス
を添えたクフ王のピラミッドが最大で、それを中心の三大ピラミッドを観光。
第一ピラミッドの中に入る券は早朝に完売で購入出来なくて、第2 ピラミッド、
三角の頂点近くが化粧壁で帽子を被った様なカフラー王のピラミッドでは狭く
て暗い階段通路を腰を曲げて、5分程降りて、ピラミッドの中心の石室の間に
行って来ました。

石棺の中に入った人も撮影してきました。ご機嫌なピラミッドの昼間の観光。
残念な事にホテルで携帯電話の充電をしていて忘れて、非持参。
携帯電話で撮影していれば、気軽にメール添付出来るのに非常に残念。
観光バス車窓からピラミッドが見えて、歓声 わぉぉぉ。

でもね。リベンジで最終日の唯一の半日フリータイムにタクシーに乗って単
独、ギザに出掛け、念願の携帯電話をしっかりピラミッド撮影をして来ました。

タクシーには料金メーターは有りません。エジプト人運転手とのカタコト英会
話で価格交渉。高速道路を利用しての片道40 分の距離。バスの目線よりも低い
目線で猛スピードでの走行。新鮮でした。最初70 を90 米ドル、9000 円で請求
され、粘り強く値段を超ディスカウントで合意。我ながら物凄い行動力とハッ
タリの冒険でした。

棺の中で指差す某大学教授は将棋名人でもあられます。 ご一緒した凄い方でした。
ピラミッドの中心に降りると石棺があった。


その4 憧れの世界遺産前での晴れ舞台
エジプトでおわら踊りを踊って欲しいとの企画があります。13万円でおわ
ら道場の会員ならば、誰でも参加して宜しいです。

格安、エジプト旅行、世界遺産の前で踊れるとの話に無我夢中で聞き入った
のが昨年の12 月初旬。そして、次の具体的な案内を今日か。

今日かと待ちつづけたが、音沙汰無し。
やはり砂漠の話は叶わぬ蜃気楼だったと思った2月初旬に最初にエジプトに提案
した光掛け軸の芸術家が、何が、原因か知りませんが、
ドタキャンして、やはり最初の話は一端、ご破算になったとの事。
「だけど、良く聞かれ、おわら踊りの話は、エジプト関係者の関心事になっ
ており、是非来て欲しい」との仕切り直しの依頼を受けたと。おわら道場代表
の先生から案内があった。

ころころ、変化した内容。5日間 13万円が9日間 約28万円に変化。
なけなしのヘソクリも動員して 参加したエジプド旅行。

ピラミッドを見れる。ベリーダンスを見れる。晴れ舞台で踊れるで待ちわび、
雛祭りの3月3日から11日の9日間の旅行を体験。

私達の公演のために準備された広々50 メートル幅の特設舞台そして
巨大な黒い4 個のスピーカー 夜間公演の昼に設営。椅子は5000 客分

全ては、この為に会社に無理を聞いて頂き、長期有給休暇を取得。家族(家内)
の理解、友人(橋本氏)、知人、恩師(渡辺教授)からの「得難い機会だから、是
非参加すべき」との励ましで実現しました。

幻想的にライトアップされた3 個のピラミッドとスフィンクス 見事でした。
緑のジュータン素晴らしい舞台で踊る筆者。


その5 許容範囲逸脱の個性

1週間と言うロシア民謡がある。月曜日市場に出掛け。の歌いだしの懐かし
い唄。今は歌われる機会が少なくて子供達は知らないかも知れないが50歳代
の人は知ってると思う。

日々の生活は1週間単位で繰り返される場合が多いと思う。それ故に1週間
寝食をともにすると各々個性の素性が見えてきます。だれが良くて、悪いは、
勝手な尺度で語られ場合が多々。要するに自分に対して心地良い立ち振る舞い、
自分と波長が共有出来る人が善人、他は悪人とされると思う。

子供は駆引きが有りません。その知恵が芽生えていないので感情を素直に表
現、好き嫌いをはっきりしています。

純粋です。嘘がありません。感情を表に出さない最大の達人は政治家だと思
う。八方美人が票に繋がる。例外もあるが、腹黒さはギガバイト。の筋金入り
と思う。

今回、バタバタと短期間の案内で遥か彼方のエジプト旅行に参加出来、世界遺
産の前の特設舞台でおわら踊りの舞台を演じたのは19名であった。
水と油で馴染まない。口を聞いてくれなかった先輩。エジプトの食事が全く
駄目で下痢してフラフラの体力ながら、私に温かい声を掛けてくださる先輩。

エジプトの旅先で凹み、今回の旅行を最後におわら道場を脱会したいと。語
ると。仏様の様に諭して勇気を与えてくださった同室の唄の中川先生(毎朝、感
謝の願いの心掛けとの事でお経を唱えていました。)は感涙の存在でした。

とても収穫がありました。各々の素性。これまでの勘違いを早く気付かせて
くれたエジプト旅行に心より感謝します。
エジプトを体験で8000年の歴史の英霊が味方してくれます。合掌
今回は愚痴ですいません。

物凄い交通量の道路で空気風船を販売。

その6 道路は皆の場所

エジプトの道路は物凄い見応えがあります。信号機が有りません。車通りの
少ない田舎道ならば日本でもイメージ出来るのですが。

物凄く多くの車が5列や6列になって猛スピード走っています。車間距離も
殆んど無い位に。マァー、そんな道路を人が堂々と横断するのです。道路では
人も馬車もバイクもトラックも対等に目的行動を取っています。バスの中から
その様子を見ると。「危ない。あぶなーーーい。」と叫んでしまう光景が展開。
その割には事故が少ないと聞きますが、観光バスで移動中に毎日車同士の接触
事故の現場を見ました。

車検制度は無いと思います。交通ルールも全く無い感じ。です。道路でパン
売り(輪投げの棒に輪が重なって納まっている様な丸くて大きなドーナツ状の
パン)、空気で膨らませたビニール玩具、縫いぐるみ、新聞を車を縫う様に売り
歩く姿。正しく、商売に命を賭けています。

輪投げの輪の形をしたパン。物凄い数が担がれて売れるのですね。車が止まり、物を渡し
て、代金やお釣りのやり取り。後ろの車は容認。 マァー。おおらかな話です。
お前、やってみろ。と私が命令を受けても。怖くてとても出来ないと思いま
す。物凄い量のパンも確実に売れています。プロ。ですね。
お国柄と言っても。エジプト人の逞しさには敬服しました。



その7 恩師の激励の賜物

ピラミッドの前でおわら踊りが出来るかも。
との夢の様な話に舞い上がり、自分の技量をさておき、エジプト旅行に参加
して帰国から、20日間が経過。
旅先で知り合った諸先生方に写真を添えたお礼状を郵送する等。
旅行の余韻に浸りながら。過ごしています。旅行前も良かったが、今回は世界
遺産のピラミッド、スフィンクスの前に特設された緑絨毯の舞台で、おわら道
場の重鎮の地方衆(三味線、胡弓、太鼓、唄、囃子)の生演奏に合わせて21時頃
の夜間。幻想的なライトアップの中。大好きなおわら踊りを精一杯踊らせて頂
きました事。

とても親日的なエジプト人と接触できた事。中国4000 年の歴史で漢方薬に一
目を置いていた。歴史に浅薄の私が6000 年前の素晴らしい石造物や鋳像・鋳金
に接触出来た事。

エジプト考古学博物館ではその迫力に圧倒。自然に感涙しました。高齢化で
涙腺は緩んでいるので、涙は珍しく有りませんが、自然に涙が流れました。
エジプトのミラクル。
行けた事も奇跡の「縁(えにし)」ですが、感動に加えて。私の情緒と身体に
もプラスの変化が生じています。とても不思議です。

その壱。
エジプトをけなす訳では有りませんが、文化の違い。日本の全てがキラキラ
輝いて見えます。何を食べても旨い。その弐。私は花粉症。杉とイネ科の植物
に反応。春先は耳鼻科に通院しています。医者曰く、鼻水の影響で浸出性中耳
炎が起きています。鼓膜が湿って緩んでいるので、耳に幕が張った感の難聴。
右耳が、花粉の時期が過ぎても、2 年間も不自由でした。それが乾燥したエジプ
トの気候か良かったのか。風邪の咳で毎日、咳をして耳にマッサージ効果を附
加されたお陰か。治ったのです。鼓膜に穴を空ける治療とか治り難い。中耳炎
が治りました。とても嬉しいです。

そうした感動の中。今回の企画について、恩師を訪ねての昨年の上京の折に
某国立大学の名誉教授にエジプトの企画を話したら。即、それは得難い機会。
是非参加したら。との動機付けをモジュレートとする励ましを頂きました。金
銭の家内の理解。長期休暇を取得させてくださった会社の理解。
激励の恩師のお言葉の全てが。今回の素晴らしい旅行に結びつきました。

今回も恩師から。とても嬉しい。お礼状が届きました。俳句も記載。先生の
ご了解も賜りましたので、葉書、そのままでの記載は許可逸脱だったらすいま
せんが。紹介させて頂き、感激の一端を綴りました。


その8 エジプト考古学博物館

エジプトと言う国がある事は知っていました。でも、恥ずかしながら北アフ
リカにあるとの認識を旅行予定を得て初めて学習しました。
国土96 パーセントは砂漠。4パーセントの土地に住む約7000 万人の国民。
その1200 万人が首都、カイロに在住。超過密状態で空気が淀み。ジィ-ゼル燃
料が不完全燃焼した独特匂いを放つカイロ。

年に5 から6 回しか雨が降らない。カイロ空気の淀みは地球の自転による自
然拡散で果たしているらしい。
そのカイロの観光名所は、40 数個有るピラミッドの中で最大のクフ王の墓。
ギザのピラミッド群とエジプト考古学博物館です。見てきました博物館感動し
ました。ツタンカーメンの像と副葬品の数々感嘆の溜息がでる位に燦然と輝い
ていました。

エジプト考古学博物館の正門 考古学博物館発行 書籍の表紙
20 米ドルで購入
エジプト考古学博物館
在位期間が10 年弱と短くて、本来の墓の形態の保管がなされる余裕が無くて。
墓がある事が察知されなかった事が幸いして、盗掘の被害に遭わずに、保管さ
れ、歴史を繋いだ宝石、秘宝の数々。在居、40 年の王様の墓がそのままに発見
されていれば、ツタンカーメンの秘宝は貧弱で足元にも及ばなかったと推察さ
れています。
正しく、アラビアンナイトの世界。歴史にも薄学な私でさえ、その迫力に接
しられた喜びて涙が流れました。触れる事が出来る遺跡に抱き付き頬づりをし
てきました。

そのお陰で奇跡が起きました。英霊が共感してくださったのかも。2年間悩
んでいた花粉症が起因した。

難治性、浸出性中耳炎、右耳が塞がって難聴だった状態がエジプト旅行で治りました。
超、感激で爽やかに暮らせます。

そんな恩恵もあり・・・・・。
今、すべの、自分のおかれた環境に感謝する気持ちが満ち溢れています。ピ
ミッドの前で、日本の田舎で有名な民謡踊りのおわら踊りを踊って欲しいとの。
50周年の文化交流の記念事業としての政府の要請。私の所属する越中八尾。
おわら道場が20数年前から全国各地で年間を通じて200名強の会員が研鑚
に励んだおわら踊りを演じ、社会認知された底力の縁(えにし)のお陰で随分、
濃い思い出とな体験を出来、感謝、感謝です。



その9 パピルス画

歴史上で最古の紙とされ
るパピルスに、エジプト人が
描いた古代の生活様式や催
事の模写絵画がエジプト土
産品として人気があります。
パピルス(papyrus)は、河
川等の湿地帯に生えるカヤ
ツリ草科の植物です。古代エ
ジプトでは数千年以上も前
から、「パピルス紙」と呼ばれ
る紙の材料とされました。

観光バスのガイドさんの推薦で立ち寄った。パピルス画専門店は宝石店を思
わす綺麗な店内に数十名の店員が待機していました。作品の大きさと絵柄の出
来栄えで価格がピンきりですが。B5 サイズ品で約2000 円で、店のお薦め数万
円の作品が主でした。 まず、立派なパピルス画を背にして、古代紙のパピル
ス紙の作製方法が実践されました。生植物を裁断、皮を剥き、木ずちで叩き、
平らに広げた物を糊で張り合わせる工程を手短に再現されました。本来の目的
の絵画の説明がパピルスの原料植物のカヤツリ草の生草を指し棒に使って説明
されました。


私の家の居間に飾ってあるパピルス画と同じ図案(5 年前に娘が新婚旅行のエ
ジプト土産で買ってきてくれた作品であり、特注のアルミ製の額に入れて飾り
毎日見ています)でした。

閻魔大王に該当する神の前で生前の生活
振りの善悪の判決を受ける図案です。心臓
の重さが判断基準とされ、標準よりも重た
い人は悪人として裁かれ、野獣の餌にされ
るとの怖い絵柄ですが、最も人気のある作
品との説明。単純な私は、この説明で一番に数万円を支払って買う性分ですが、
この時ばかりは、既に持っている。との余裕で説明だけを聞いてまいりました。
日本でもありますよね。有名な作家の作品直売り会。チラシに誘われた無料
の展示会。見に行った客よりも店員が多くて、独特の雰囲気を放して、数十万
円もするのに買わないと損をする気の錯覚を何度か経験した事を思い出しまし
た。


仲間の殆んどが購入のパピルス画、でも私
はこの店ではパピルス画を買いませんでした。
でも、クリスタル製の小さなピラミッド3500
円の定価品を2 個買うと言う事で4000 円で購
入してきました。
店の人は、箱に添付の商品カードを示し高品質品である事。買得である事を
英語で説明してくれました。このしっこい説明の意味が後ほど分かりました。
巷の土産品売り場では外観ソックリのピラミッドが200 円程で売って居まし
た。

やられた。やっぱり。騙されたと思いましたが、私の購入品はズッシリ重み
があります。200 円品はアクリル樹脂製で軽い物でした。持ってみないと気付き
ません。

このピラミッドは2000 円の値打ちに値したと再認識しており1 個は娘夫婦
(以前に高価なパピルス画等を貰った恩とエジプトの思いが強いと思ったので)
にプレゼントして喜んで貰いました。

居間に飾ってあるパピルス画が今回のエジプト体験で益々愛着を感じる様に
なりました。


その10 ベリーダンス

ピラミッドでおわら踊りをとのビック企画で参加させて頂いたエジプト旅行。
ピラミッドを見れる。と同等に期待していたベリーダンスを旅行最終日のナイ
ル川クルージングのデイナーショーで観賞出来ました。
ベリーダンスはエジプトより、伝授されました。エジプトの墓の壁画には、
半裸のダンサー達が描かれており、ベリーダンスのルーツはエジプトとの解説
を読み本物に対する物凄い期待がありました。

結果はどうか。
辛口ですいません。
怪しげな腰の振りは淡白でドッチボールを半分にした様な立派なバストとは
裏腹でセクシーさは感じませんでした。イスラーム教の精神に反する面があり、
配慮されているのかも知れません。上半身を仰け反り絶妙な動きを期待してい
た私の満足度は高くありませんでした。

スーフィーダンス
一方、綺麗な模様の厚手のスカートの大きさ、形が手品の様に変化する スー
フィーダンスはとても見応えがありました。



その11 エジプトのトイレ

エジプトの大地は乾燥してカピカピでした。何しろ年に5~6 回しか雨が降ら
ない。日本の中でも雨や雪が多く降る富山県と比較すると乾ききっています。
湿度が低いと不感蒸発と言って、皮膚から知らず知らずに水分が蒸発します。
だから、コマ目に水分の補給が必要です。糖尿病体質もあり、日頃、私は水を
沢山飲みます。エジプトでおわらを踊れる楽しみと裏腹の不安として、エジプ
トでは絶対に生水を飲んだら駄目です。身体に合わず下痢します。

ミネラルウォーターを飲んでください。これも軟水と硬水があるので注意し
て選んでくださいとの窮屈な情報でした。毎日、500mLのペットボトルを5~
6 本買って過ごしました。買う場所で同じ物の値段が0.5 ドル(約50 円)から3
ドルの差がありました。これもお国柄です。飲んだら近くなるトイレが普通で
すが、頻尿気味の私でさえ極めてトイレに行く回数は少なかったです。身体が
乾いていたからだと思います。でも、これは有り難い事だった。

トイレの状態が悪いからです。大を外出先で経験しなくて済み本当に幸いで
した。どうやって流すのか。とにかく分かり難いのです。蛇藁ホースの付いた
水鉄砲みたいのでどうするのか・・・。手を洗うにしても水道のカランがグラ
グラで具合が悪いです。これは外出先での話。トイレ番が居てチップを払わな
ければならない場合が殆んど。わずかな額だから、支払いに不満は無いが、払
うべき小銭を持ち合わせていないと、パニックで冷や汗ものでした

何度か記載しましたが、宿泊のホテルは五つ星でした。設備やサービスが最
高基準。でも、トイレは、American standard model と表記。便器が二つ有り、
用足し用とビデ。が離れて設置、乾燥用の大きなドライヤーが壁に掛けてあり
ました。極めて使い難い。場所も大きく取られる。ビデはお湯と水のカランが
別々にありお湯の温度を調節する様になっているが、水圧も一定しておらず、
間違って使うと火傷する設備だった。

日本はすごいですね。全てを備えたコンパクト便器。それをリモコンで操作。
天と地の使い勝手のよさ。凄いぞ。日本。偉いぞ。日本。



その12 エジプトで旨かったもの

生活の三大欲求として、睡眠欲、食欲、○欲があります。例外もあるが、満
たされると至福感が増し、欠けると物足りない。が世の常と思います。
望んで出向いた旅行中も美味しい物に出会うと、とても幸せ。やっぱり来て
良かったと。

空路13時間のエジプトに趣味のおわら踊りをさせて貰えるとの企画に共感。
金と暇の確保と周囲の理解を得ての9日間の旅行。

エジプトはお酒と豚肉はイスラム教の関係で駄目です。何が旨かったと振り
返ると、果物類でした。雨が年間6 から7日間しか降らないエジプト。太陽の
日差しによる光合成がしっかり行われると糖度が増すのでしょうか。ミカン。
観光バスの傍でバケツに入ったミカンを袋に7 から8 個入れて、歯の半分抜け
た高齢の男性が販売していました。

私は米1 ドル(約100 円)なので買いました。バスに乗り、袋から出すとスー
パーの売り物にはならない、汚れた皮でシワシワ。失敗したと思いながら皮を
剥くと外観とは裏腹、ホタホタのミカンです。それが甘くて、香りが有りとて
も、とても美味しかった。バスの仲間にお裾分けすると全員が同感、私にも買
って来ての荒しで、使い走りで10数袋買いました。

私の過去9回の海外旅行も含めても一番美味しいミカンでした。香り、コク
が最高でした。次に、マンゴジュースも南瓜のような野菜臭さはありますが、
トローリとして甘くて、とても、とても美味しかったです。


蜂蜜ジャム
そして、ホテルの朝食でパンに付けたジャムの中で最も美味しかった蜂蜜ジ
ャム。自然の濃厚な旨味がありました。これは、スーパーで探して土産に買っ
て帰り、エジプト旅行から帰国して1ヵ月後の土曜日の今朝、トーストにたっ
ぷり付けて、家内と食べました。満足、満足です。エジプト旅行に感謝。



その13 エジプト参加者の会合
あれはいったい何だったのか。嵐のような12月初めにプランを聞き、半信
半疑で出掛けたエジプト旅行。
おわら道場の会員約200 名の中には、この企画を案内されておらず、全然知
らなかった会員、卓越した芸を是非とほどかされても、種々の都合で固辞した
先生方。諸々の思いが竜巻の様にあります。
オペラハウス野外舞台でのリハーサル。本番は夜でした。センター(筆者)を
勤めさせて頂きました。

オペラハウス 野外舞台
昼にリハーサル
やっかみもしかり、だから、全員の前では極力、話題にしない方が良いとの
配慮で、19名の参加者が集まって、語る。写真等の交換会が帰国後1ヶ月弱
経過の4 月4 日の夜に有りました。出掛ける前にリハーサルを行った場所で。
重たい。立派なビデオカメラと三脚を持参した会員のカメラ撮影のビデオテー
プとDVDも買えました。

今朝、朝食後に私がセンターを勤めさせて頂いた。オペラハウスの野外ステ
ージのリハーサルは昼間なので綺麗に撮影されていました。良い思い出になっ
たと余韻に浸る事が出来ました。テレビ画面を撮影の写真を添付します。
その14 大らかなエジプト人
エジプトの首都のカイロには1200万人が暮らしています。鉄道や電車が
整備されていないので、主たる交通手段は車です。最新高級車から30年以上
前の年式と思われる車(私の利用のタクシーは窓ガラスの開閉は懐かしい手回
しで、斜め方向に尖ったガラス角がスライドする型でした)。が道路に溢れて物
凄いスピードで移動しています。朝の9時頃から夜中の2時頃(ホームシックで眠れぬ
夜にホテルのベランダから観察)まで多くの車の動きがあります。

乗合バスも走っています。乗降口は空いたまま走って、それにブドウの房の
様にぶら下がって乗っている人も居ます。

片手でバスにつながり。我々の観光バスと目線が会うと、嬉そうに笑顔で手
を振ってくれます。私は両手を振って応えました。兎に角。明るいのです。プ
ラス思考が浸透。敬服する国民性です。

一緒にエジプトに出掛けたおわら道場の三味線の先生は昔バスの運転手をし
ていたそうです。日本では、乗車口を締め忘れて開けたまま数メートル走ると。
全国ニュースになる程のペナルィ行為との事。正しく、国民性の違い。のんび
りとおおらかなエジプト人。

バス カイロ市内
その感覚の皺よせがアレキサンドリア図書館のホールで行ったおわら踊り公
演でありました。控え室が階段を上って5分位の迷路みたいな場所に準備され
ており、着物を着て、編み笠を被って移動できる配慮は全くありませんでした。
アレキサンドリア図書館のホールのステージ(踊りの最後に合掌)

仕方無く、おわら踊りは、バイオリン、ピアノ、能の後なので、舞台袖の汚
れた隙間風のある(エジプトは夜間は冷え込みます)場所で、身体を寄せ合って
待機。私ともう一人はずーつと風邪の咳でコンコンと声を絞り、遠慮して耐え
る事90分。道場の行動的な女踊りの先生は「サァーこの境遇に絶えて、公演
を終えたら皆強く、逞しく成長するから頑張ろう」と掛け声。

ピアノ演奏の徳江先生のトルコ行進曲と川の流れのようにのメロディーが滅
入った気分をほぐしてくれました。
感謝、感涙。そして、クタクタの体力で務めた。踊り最後の合掌の写真です。
とてもタフネスな公演。試練と勉強になりました。


その15 モスク寺院 シタデルは異国情調の粋

現代建築物は、合理性を優先した近代の知恵を共有している為。真似、模倣、
画一化で外国に出掛けても異国情緒に浸る機会は多くないと思います。
ムハンマド・アリ・モスク
やはりアンテックな世界にこそ、お国柄が伺えられます。

京都の神社、仏閣も物凄く素晴らしいが、エジプトのギザにあるムハマド・
アリ・モスク(シタデル)は華麗な尖塔とお鏡餅の形をした丸いドームの組み合
わせがとても新鮮でした。訪問した日は天候に恵まれた青空でとても綺麗に輝
いて見えました。

内部も天井画や模様がとても素敵で、聖なるお祈りをする場所に相応しい雰
囲気が漂っていました。

イスラーム教の信者がお祈りしている様子を伺えるともっと臨場感があった
と思いましたが、それでも、お陰様、エジプトの地に居る自覚を充分に堪能で
きました。



その16 ドライフラワーの洗濯

国土の96 パーセントが砂漠のエジプトでは年に数日しか雨が降らない。

モスク 礼拝堂
人工1200 万人がカイロ市街の道路を行き交う車は車検も無ければ、排気ガス
規制も無いらしい。
町の空気は淀み。昔田舎で走っていた黒い排気ガスの乗合バスが放つディー
ゼルエンジンの不完全燃焼のする匂いが漂っています。雨が降れば少し浄化さ
れるが、その恩恵も無い可哀想な環境です。

エジプト宿泊の初日の翌朝にホテル前を散歩して、購入したドライフラワー。
家に持ち帰り玄関に飾る気持で買ったが、店の外に陳列されていた花束なので、
当然、大気汚染の洗礼を受けている。

冷静に考えると。黴菌はないかも知れな
いが、エジプトの汚れがベットリ付着した土産。これは少し不味いと思った。
海外旅行の準備品として洗濯セットを持参するが、そのまま持ち帰る事が過
去に多かった。エジプトはカラットしているので、ホテルのベランダで直ぐに
乾燥することを体験した。あれまぁー。短時間でこんなに乾いた。日本では考
えられないので感動。

その経験を生かして。購入したドライフラワーを洗濯してみた。洗剤とお湯
を十分使って、駄目もと。の失敗も覚悟の上で。丁寧に優しく花を洗うと。思
った程の型崩れもせず、花束の汚れを落とす事が出来た。後は自然乾燥。首尾
よく。結果を喜んだ。同室の唄の先生も綺麗になったと褒めてくれて、持ち帰
る意欲が高まりました。

そして帰国して今、玄関に飾っています。良い買い物をしたと再自覚してい
ます。



その17 世界的なピアニストの徳江陽子先生はとても素敵でした。

エジプトの観光バスでとても親切に接してくださった。徳江先生は脳ある鷹
はツメを隠す。実る程頭を垂れる稲穂かな。の実写版の素晴らしい淑女でした。
お登り観光で土産を見ると衝動買いをしたネックレス。何んでそんな物買った
のとあざ笑らわれた中にも助け船。あら・・・とても素敵よ。このネックレス
とご自分首に掛けて。私を励ましてくださりもしました。先生とても。似合う。
だからプレゼントします。先生との縁(えにし)に感謝しての薄謝です。と提言。
高級装飾品をまとっているのに。そのネックレスを数日首にぶら下げてくださ
いました。


徳江先生の語録。
対人関係に好き嫌
いはつき物。デモ
ね。好きな人から
意に添わない事を
言われたら残念だ
けど。嫌いな人は
居るわよ。だけど
ね。そんな嫌いな
人の言動は無関心
で居ると楽になる
よ。悟してもくだ
さいました。
素晴らしい。先生
とお知り会いなれ
た事も今回のエジプト旅行の財産でした。

ピアニストの徳江陽子先生



その18 とても親切だったカイロ ラムセス ヒルトンホテル前で
のタクシードライバー。

カイロの最後の日に早起きしてホテルから散歩に。初日と同様の道を。と出
かけたら。笑顔で寄ってくるエジプトのタクシードライバーが居た。
観光しませんか。

それならホテルからバスで40分程掛かったギザのピラミッドに連れて行っ
て貰えるか。2時間で朝食前にと言うと。約70 米ドルで案内との返事。同室で
とても、とてもお世話になった中川先生も誘って出掛けました。

バスと違う。低い目線でのカイロからギザ迄の道中。猛スピードで走るタク
シーは新鮮な体験でした。

最終的に90 米ドルの請求があったが。私の腕時計のプレゼントと25ドル
にディスカウト。とてもとても親切な愉快な65 歳のドライバーでした。

早朝の為、閉門中 でも満足
ギザ観光のタクシードライバー



その19 オペラハウスでのおわら踊り

オペラハウスと言えば、オーストラリアを最初にイメージするが、エジプト
にも立派なオペラハウスが有る事を今回の旅行で知りました。
ネットでの情報によると日本がエジプトとの親交の証として400 億円寄付し
て建設させられたそうです。流石が昔はメイドインジャパンが一番の旗印の基
に随分と羽振りが良かったのですね。今ならば、高齢者に廻せとの声も必須。
バラマキを出来た時代の政治家は寄付を受けた国から神様の様に崇められた事
でしょうね。その反動で昔許された事が叶わず。政治家も国民も暮らし難い世
の中になったのですね。


オペラハウスで踊れる。との話を聞いた時に心が躍りました。綺麗な舞台。
スポットライト眩しいばかりにイメージが膨らみました。でもね。国をまたい
だ話し。人気のオペラハウスでは世界のアーチストの憧れの舞台なので公演の
当日は空きが無い。何に・・・。日本から予約して来たのに。発起人の進藤和
子先生(虹インターナショナル株式会社代表取締役)が、ドタキャンされそうな情
勢に対して再度異議申し立てで交渉。

案山子踊り オペラハウス野外舞台
オペラハウス駐車場に野外ステージを設営して舞台が行われる事になった。
オペラハウスでは無くて、オペラハウスを見ながらの舞台。本番は夜、昼間の
リハーサルに出向くも舞台は設営中で音響整備に時間が掛かり数時間待たされ
て漸く目的。

ホテルに戻り、舞台衣装に着替え。最初で最後と思う。舞台の中心でおわら
女踊り上師範であられる倉間あけみ先生と一緒に夫婦踊りを勤めさせて頂きま
した。緊張して頭が真白に成ったが、とても貴重な機会でした。



夫婦 踊り
オペラハウス野外舞台
その20 エジプト旅行で初めて縁(えにし)を賜った
素晴らしい皆様
エジプトでおわら踊りを行うとの夢のような話に参加させて頂き、おわら道
場の庵代表、倉間上師範を初めとする18名の皆様に過分なご配慮とご指導を
頂きました。

そして、今回の旅行で初めて、お知り合いになれた素晴らしい諸氏をご紹介
して感謝を綴らせて頂きます。

まず、今回のエベントを企画してくださったNPO法人エジプト・日本芸術
文化協会(本部・カイロ)のダリア・ハムダ理事長、同協会副理事の進藤和子先生、
とエジプト人のリーム嬢、アミーラ嬢はエジプト舞台の司会も勤めてくださっ
た才女でした。

エムジェイツアーズの鹿児島添乗員にも大変お世話になりました。
エジプト研究家の堀川惇夫氏と飯田弘之教授は研究者の風貌そのままの物静
かな諸氏でした。

そして、ピアニストの徳江陽子先生はとても気さくな方でした。
一期一会のご縁かもしれませんが、今回の旅行を振り返り、物よりも思い出
を増幅してくれた事として緊張した本舞台直前の会話、飲食時やフリータイム
での語らい、励ましが何よりもの財産であったと思います。

素晴らしい企画に参加出来ました事を誇りに思い、ここで、改めて、関係諸
氏には心よりの感謝とお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


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