ぱんだの喘息日記

ぱんだの喘息日記

初めてのエスケ-プ


特に怖いわけでもなく、ごくごく普通に接する事の出来る先生でした。
ところが、そんな先生の冷たさを知る事になった私は、小学校4年生にして、授業をサボる事になったのです。
その日の放課後、私は友達と、スズメを拾いました。
昔はまだ、今のように「拾わないでください」という教えがなかったので、拾って育ててあげなきゃ雛は死んでしまうと思っていました。
どおしていいかわからなくて、職員室に持って行き、先生に「先生、死んじゃうよ。どうしたらいい?」と聞くと先生は何のためらいもなく「そんなの死ぬんだから、その辺に捨てとけ」と言いました。
私は、凄い悲しみと怒りがこみ上げて来て、ハンカチに包んで家に連れて帰りました。
そして次の日から先生の授業は無視して遊んでいました。
その後、先生は議員選挙に出馬するために退職しました。
のちのち、親戚だったと知る事になりがっかりしました。

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