mikusukeの赤石お散歩日記

mikusukeの赤石お散歩日記

2007年01月29日
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不思議な構造物の中、多くの戦士達の先頭に一人の魔法使いが立っている。
厳しい表情を見せ、神経を集中する。
ふいに魔法使いが叫ぶ。

「目標を補足した。かなりの速度で向かってくる。全員戦闘態勢を!」

魔法使いの指示で各々が精神統一し、臨戦体勢をとる。

「ザードフィル、目標の数は判るか?」

ビショップが魔力を高めながら先程の魔法使いに問う。

「数は不定だ、ダミーがかなり混じっている。補助を急いでくれ榎」
「各BISは補助を急げ!WIZはヘイストを自分とBIS部隊に優先的に」

「ティマ部隊は特技モードで待機だ、かなりの数だもらすなよ!」

ザードフィルの指示が飛び交う中、戦士達が様々な光に覆われる。
WIZと呼ばれる彼らの杖が高速で振りかざされ、その杖に呼応するかのように
一瞬、戦士達の体から光る銀色の翼が現れる。

「流石に補助が速いな」榎が感心したようにザードフィルを見る。

ザードフィルのにやりとした表情は直ぐに強張った。

「ぐわぁっ」「うぐぅ」「がはぁっ」

あちらこちらで悲鳴がこだまする。壁の中から薄気味悪い、黄ばんだ肌をした巨大な腕が現れ
戦士達をなぎ払う。
巨大な敵は空間を無視して、壁や天井から姿を現しては攻撃し、また壁に溶け込んでいく。

「ザード、ここは不利だ。広間まで部隊を下げろ!ここは俺が何とかする」一人の剣士がザードフィルの横に進み出た。



ザードフィルの言葉にsakezukiは右手を突き出し、その拳にザードフィルは軽く拳を合わせる。

「BIS部隊、一旦引くぞ、広間に戻って合図と共にコールせよ」

暫くの間、現れては消える巨大な無数の腕と戦士達は抗戦していたが、突然光と共に姿を消した。
何故か一人の剣士だけは残り、相変わらず巨大な腕と格闘を続けている。
無数の腕に剣を突き刺し、迫る腕に盾を押し当て奮戦するが、苦戦は否めなかった。

そこはさっきまでとは違い、階全体が開けた大きな部屋となっており天井も高く巨大な空間が口を
開いていた。

「応戦の準備は整ったか?よし、sakeさんをコルしろ!」ザードフィルが叫ぶ。

「ザーさん、sakeさんは大丈夫ですかね?」一人の魔法使いがザードフィルに尋ねる。

「鳳統か?いや、無理だ。まぁあそこで進み出るのがsakezukiらしい。そして死んで帰ってくるのはお約束だ」

ザードフィルが微笑みながら答える。

「・・・お、お約束ですか」鳳統は苦笑いしてそれ以上は口にしなかった。



赤石物語
(Blackworld and Redstonestory)

~古都の南風 傭兵の詩~



剣と剣が激しく火花を散らす。怒りに狂ったガラテアの表情は真っ赤に染まる。
そこに、数人の足音がガラテアの背後から聞こえる。

「ん?なんだメーガ三姉妹か、今は忙しい相手できんぞ」ロウ・バイオレットが足音に向かって言った。

「メーガ三姉妹言うな!今時の奴等は知らんぞ」トリーシャが激しく口答えする。

「そうですわ、トリねぇ様しか知らない世代です」と雪音。

「うん、ジェネレーションギャップよね雪さん」とルジェ。

「くぅ、あんた達、後で覚えてらっしゃいよ」トリーシャが二人の妹を睨みつける。

背後に迫った危険を察知し、セシルスが矢を構える。

「さぁメーガ三姉妹、デルタアタックでもなんでもかかって来なさい」セシルスが意気込む。

「まぁまぁ、そう鬼のような顔しないで私達は彼方達に用はないの」とトリーシャ。

そして、剣を合わせるガラテアとロウ・バイオレットを素通りし奥の子供達の所へ進む。
ガラテアは背後を通るトリーシャ達に気をそらしたが、ロウの放つ闘気がそれを逃さない。
一瞬の隙を突き、ロウが間合いを開ける。すぐさまロウに気を集中させるガラテアだったが、ロウの刃は
子供達に向けられた。

ザン!

ロウの放った真空の刃が子供達に向かう、体の全身の力を一気に爆発させロウの放った攻撃を追い越し
子供達の前で腕を広げ、背中で攻撃をまともに食らったガラテアをメイヴィは悲しそうな表情で見つめる。

「ガラテアーッ!」セシルスが必死の表情でガラテアの元へ向かう。

グサッ!

ガラテアを追うセシルスの背後から、ジェイクリーナスの放った巨大な槍が鎧を貫きセシルスに突き刺さる。
そして、ガラテアの背中にも同様に無数に分裂した剣が突き刺さる。
倒れる二人を確認し、さっさと引き揚げるロウの背後に衝撃が走った。

ドン!

ロウの背中にまだ小さなノラローが飛び蹴を食らわしていた。再度、攻撃態勢を取るノラローだったが
ロウの盾により吹き飛ばされてしまった。
止めの剣を振りかぶるロウに対し、地面に腰を下ろしながらも睨み返すノラロー。
その前には風天が手を上げて立ちはだかる。
しかし、ロウの剣は頭上で止まったまま動かない。その瞳はノラローを捉えたまま動かない。

「お、お前、名はなんと言う?」

「俺の名はノラロー、文句あるのか!殺せるもんなら殺してみろ!」とノラロー。

「ノラロー・・・そうか、しかし命は大切にしろ。お前はまだ自分の命を粗末に出来る程生きていない」
「男なら何かを成し遂げるまで簡単に死ぬな」ロウバイオレットが厳しい口調で答える。

「俺はお前を倒す!それまでは絶対に死なない!」

「精々鍛えて来い。それまでは誰にも殺されないようにしておく」

ロウはそれだけ言うと地下を後にした。

「ふーん、珍しいなあの黒い剣聖が止めを刺さんとはな」とトリーシャ。

「お金にならん事はしないのさ、そういう奴だよ」とルジェ。

「で、どうするの他は?」と雪音。

トリーシャは血で滑りやすくなった廊下を進み、メイヴィの前に立った。

「この子以外は用は無い。さっさと引き揚げる」

優しい微笑みを投げるトリーシャに対し、メイヴィは冷たい視線で答える。お互いに視線を逸らさぬまま
数秒が過ぎたが、最後にはトリーシャの方が視線を逸らし振り返った。

「さぁ、ザードフィル様が待っている。急ぐよ」

嫌がるメイヴィの腕を掴み、トリーシャはメイヴィを持ち上げ地下を後にした。


注:メーガ三姉妹、FF4の中ボスだったかな?
  デルタアタックはその必殺技。
  覚えてる人いるのかな?

<あとがき>

え~体調不良のため小説を書く時間がとれません><;
暫く、更新はさらに遅くなります。

本当に完結するか最近は不安だったりしますがw





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最終更新日  2007年01月29日 19時41分16秒
コメント(3) | コメントを書く


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ふーむ  
進藤和風  さん
デルタアタックじゃなくてデルタエンドなら知ってますぞ。
あ、あれは○ィングマンだったか・・・。
|彡サッ
(2007年01月29日 21時54分07秒)

てゆーか  
道端の雑草  さん
大改装。

「新サイト立ち上げました」とかいうあれかとびびった。 (2007年01月30日 03時44分17秒)

いつも遅い返信でごめん><;  
miku さん
進藤和風さん

ウイングマンは好きでした^^
ドリムノートが欲しいですw
チェイング!

道端の雑草さん

まだ馴染まないです。
気分転換ですのでまた変更します。 (2007年02月06日 12時20分06秒)

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