鍋・フライパンあれこれ美味
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
206549
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
milestone ブログ
小説 「君に何が残せたのかな」-6
「日比谷さん。外線2番に電話です。
大英通信の篠塚さんです。どうしますか?」
日比谷は資料作成に追われていた。
そう、昨日早めに上がったため、朝から報告書を作っていた。
昨日の仕事が今日に押してくると、どこかで帳尻を合わさないといけない。
だが、昨日は帰りが遅かったから早く来るという選択は出来なかった。
昼は食べられないかもな。
そう、思っていた。
そんな時に電話だ。いつもなら断っている。
だが、会社名、人物で誰かがわかった。
そう、昨日夜に会っていた人物だ。
「ああ、出るよ。」
日比谷はそう言って、2番を押して話し出した。
「お電話かわりました、日比谷です」
電話の先からは明らかに外からかけていることがわかる。
ナンバーディスプレイを見ると携帯であることが解った。
「あ、篠塚です。
今日ちょっと仕事で六本木に来ていたので良かったらお昼食べませんか?」
日比谷は自分の状況を見ていた。
後少しでようやくこの周回遅れから脱出できる。
そう、お昼ご飯を犠牲にすればだが。
それに、今日もあんまり長く会社にいれない。
今日は結城と篠塚と会うからだ。
少し前に予定がついたと結城からメールが来ていたところだ。
事前に話していたから予定が付くのも確実だ。
場所は日比谷の都合で六本木にしてもらった。
まだ、遅れるかどうかわからなかったからだ。
日比谷は考えた末、お昼を食べることを選んだ。
時計を見る。12時半だ。
特に昼休憩を時間通りにとることを強制していない会社だ。
いや、結果さえ出していれば別に昼を1時間以上とっていても何も言われない。
内勤業務なんてルーチンが基本。
日比谷の業務は商事法務がメインだ。
1年に一回の株主総会以外は、取締役会議議事録や、東証への報告事項。
株主からの問い合わせやマスコミ取材対応などだ。
ただ、会議が多いため議事録の作成に追われる。
そして、監査法人との打ち合わせ。
気をつけるのはこれくらいだ。
なんとかなるだろう。
日比谷は回りに
「昼に行ってくる」
といって、オフィスを出た。
六本木交差点で篠塚は待っていた。
パンツスーツにバック。
少し暑くなってくるこの季節。
ジャケットは小脇に抱えていた。
喫煙場所から離れた所に立っていた。
そう、唯一『あおい』と違うのは篠塚が喫煙者じゃなかったという所だ。
日比谷はどこかで『あおい』と『篠塚』の違いを探してしまう。
「お待たせ」
日比谷はそう言って声をかけた。
少し歩いて「みのわ」というカレー店へ行った。
この店はカレー専門店だが、カレーライスはない。
カレー麺、カレーつけ麺、冷やしカレー麺がある。
後は定職だ。夜はカレー鍋になる。
「実はちょっとこの店来てみたかったんですよね」
篠塚はそういう。
ひやしカレー麺を篠塚は頼んでいた。
日比谷はカレー麺。ランチサービスのライスをつけていた。
そう、ライスにカレーをかけたいからだ。
注文した後に、篠塚が話してきた。
「綾にこれからどう接していったらいいかわからなくて」
そう、綾に隠し事をこれから3ヶ月しないといけない。
しかも、日比谷と篠塚は結城にも隠し事をしていくことになる。
結城が綾に「真実」を言うようにしていく。
期間は3ヶ月。
でも、その期間を過ぎたら綾にも言わないといけない。
どうやって言おうか。
誰が言うのか。
日比谷は多分告げるのは自分だろうって思っていた。
篠塚は話し続けた。
「私、やっぱり先に綾に言ったらダメかなって
じゃないと、この3ヶ月で綾が別れちゃうかも知れないから
結城さんは3ヶ月もあったら多分何かをするって思うんです。
綾の気持ちを動かすようなことを、少しずつ」
日比谷はその言葉を聞いて更に考えていた。
結城は計画的に進めていく。
多分、少しずつ結城と綾の間にズレを作っていくだろう。
距離を開けるということが正しいかも知れない。
「別れ」をどういう形でもっていくのか。
確かに綾に真実を伝えた時にはもう綾の心は動かされているかも知れない。
「そうだな。
篠塚の言いたいことも良くわかる。
だが、これはものすごく綾にも負担をかけてしまう
言うのなら私から綾に伝えるよ」
日比谷はすごく悩んでいた。
また、もう一つ綾に隠し事をするのはどうしても後ろめたかった。
そう、日比谷、結城、そして「あおい」の3人だけで決めたからだ。
「近江ヒロ」についての本当のことは綾には話さないと決めた時を。
昼休みの時間も過ぎて、日比谷はオフィスへと向かった。
向かいながら、初めて結城とあった時のことを思い出していた。
~回想 日比谷side~
日比谷は大学に入ってまずしたこと。
それは、学部中の人間に話しかけるということだった。
仲の良い集まりが出来る前に、自分がメインとなる場所を決めようと思っていた。
そう、大学ではもう人間関係で苦労はしたくない。
今までは失敗が続いていた。
だから、日比谷は大学で変わることを決めていた。
誰も日比谷を知らない世界。
そこを望んでいた。
そんな中、退学した人間を探しているという話しが流れた。
動いている人物は
「結城 敏則」
学校には来ているがあまり授業に出ていないという印章が日比谷にはあった。
そして、探している人物が
「近江ヒロ」
だった。
日比谷は一度だけ近江ヒロと話したことがあった。
茶髪の短い髪。
ぎょろっとした目が印象深かった。
一瞬風貌から軽い人物かと思ったらそうでもなく、マジメだったのを覚えている。
確か、歌手を目指していてバンドを組む相手を探していると言っていた。
だが、すぐに大学には来なくなっていた。
理由はわからなかった。
そう、思って居たら日比谷のところに結城はやってきた。
「近江ヒロって人と話したことがあるんですか?」
やってきたのは、温和そうなけれど、目の奥に光がある。
どこか人をひきつけるものを持っている人物。
結城。
そうそれが出会いだった。
話していくうちに頭の回転のよさ。
行動力。
日比谷は楽しかった。
波長があうと思った。
そして、「近江」を探していく中で出会ったのが「あおい」だった。
そう、「あおい」「近江」そして、綾は同じ高校だった。
「ねぇ、その調査ってやめてくれない?」
第一食堂で結城と日比谷がご飯を食べていたときに一人の女性がやってきた。
「あおい」だった。
長い黒髪に前髪がまっすぐ。
まるで日本人形のようだ。
白くキレイな肌が特に人形のように見えた。
つぶらな瞳は、何かを訴えていた。
そこで初めて知ることになる。
綾と近江ヒロの話しを。
[
次へ
]
「君に何が残せたのかな」-7へ移動
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
連載小説を書いてみようv
61 やっぱりタムタムさんはカッコい…
(2025-11-23 14:06:29)
ボーイズラブって好きですか?
ヒロアカのBL同人誌!緑谷出久と爆豪…
(2025-07-10 07:00:04)
この秋読んだイチオシ本・漫画
禁忌の子/山口 未桜
(2025-11-16 18:00:05)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: