三日月の夜にはミルクティーを

三日月の夜にはミルクティーを

2012.12.05
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カテゴリ: わたしの日記
まだ。
子供だった頃。

東京旅行へ行った姉が。

観てきた。
歌舞伎のプログラムを。

持って帰った。

紋付を着て。
写った男性は。

とても凛々しく。


とても似合っていた。

こんなに美しく。
和服を着こなす男性がいるのかと。

惚れ惚れとして。

プログラムから。
目が離せなくなった。

それが。

当時の中村勘九郎。

現在の。
中村勘三郎だった。

朝。



耳に入ってきたのは。
勘三郎の訃報だった。

これは。

夢…なのだろうかと。

ふわふわした頭の中に。


歌舞伎のプログラムが。

ぼんやりと。
浮かんでいた。

夢ならいい。

とても。
現実のこととは思えず。

涙さえ出ない。

新しい歌舞伎座が出来上がったら。

歌舞伎を。
観に行こうと思っていた。

その場所に。

居るはずだった人は。

本当に。
消えてしまったのだろうか。




心から。

心から。

御冥福をお祈りいたします。





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Last updated  2012.12.05 19:05:41
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Re:まだ子供だった頃(12/05)  
LimeGreen  さん
歌舞伎とはほぼ無縁(「ほぼ」というのは、一度は観劇したこともあり、また子供の頃好きだった「時代劇俳優」は軒並み歌舞伎役者さんだったりした)の私でさえ、「勘九郎はいい男だ」と思っていたのだから…。「十八代目中村勘三郎逝去」と聞かされ(てかあっという間に伝わったので、12月4日の夜に「12月5日早朝に亡くなった方」の訃報を知るという、不思議なことに)、だってまだ若いでしょ?とびっくりしたのです。父と同じような年で同じような病気でね…。
(2012.12.05 20:39:54)

Ree:まだ子供だった頃  
ミストラル さん
突然の訃報でしたね
一時は体調も戻っていたようですが、見えないところで病状が進んでいたようですね
まだこれからという歳なのに残念でなりません
自分も改めて普通に健康である事の大切さを再認識しましたよ
桃花茶さんも自分もお互いに健康には気をつけようね (2012.12.05 21:22:11)

Re[1]:まだ子供だった頃(12/05)  
桃花茶  さん
LimeGreenさん
勘九郎の襲名披露での口上は、本当に泣けました。
「父を忘れないでください」という言葉に、心を打たれました。
血は脈々と受け継がれていくんだなぁ…と思うと、少し慰められたような気がします。
(2012.12.08 02:31:49)

Re:Ree:まだ子供だった頃(12/05)  
桃花茶  さん
ミストラルさん
思いも掛けない事で、本当に驚きましたね。
体調を整えて、そして無理をしてはいけません。
こんな時間にブログを書くとか……ショボン。
(2012.12.08 02:35:23)

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