1度目の流産
子作りを始めました。
それまでも、私は不妊症ぎみだったので、ちゃんとした避妊はせず、
予想排卵日をずらしてｴｯﾁしていたので、妊娠する事はなかったんだけど、
子供を作ろう！となった所で、私は基礎体温を計り始めました。
ﾊﾟﾊﾟﾏﾝはｴｯﾁは子作りをする為のものではない！という意識の強い人なので
排卵日だという事は伏せて、4ヶ月くらいﾁｬﾚﾝｼﾞしたところ、早速赤ちゃんが
できました。
2人子供を生んでいるし、流産するとは全く予想してなくて、けっこう
自由に生活していたように思います。
禁煙をなかなかきちんとできなかったり、子供達とも今まで通りに遊んだり、
それから、私は出血しているのか、ｵﾘﾓﾉなのか、はっきり気付いて
いませんでした。
それでも、ｵﾘﾓﾉにしては汚いし、出血しているかもと気付いて、
受診しました。
受診の結果は、心拍も確認できるし、少し薬を飲んで安静にしましょう、
ということでした。
その日から仕事を休み、安静に過ごし、でも、家事などはかなりやり、
そんな生活を続け、出血も止まりました。
出血したり、切迫流産になったりしても、無事生まれた友達はけっこういたし
はっきり言うとあんまりあせっていませんでした。
なので、出血が止まった1週間後に旅行に行ってしまいました。
旅行に行く前に受診し、その結果は
心拍もしっかりしてるし、大きさも問題ないから大丈夫！とのことでした。
でも、私旅行のこと言わなかったんです。
赤ちゃんが死ぬってこと頭の中に全くなかったし、そんな直前に旅行ｷｬﾝｾﾙ
したくなかったし。
旅行中はけっこう歩きました。本当にﾊｰﾄﾞに遊んじゃったんですよね。
で、帰ってきて、3日後にちょうど検診日だったので、受診すると、
前より小さくなっていて、形もはっきりわからない、心臓も動いていない
赤ちゃんの姿がｴｺｰに映っていました・・・。
でも、全く現実感なかったんですよね。
ちゃんと生きてるはずの赤ちゃんがいきなり死んでますって言われても・・。
普通に生きていて遊んでる子供を、いきなり他人が
「その子死んでますね、明日火葬しましょう。」って言われて
あ、本当だ、死んでるから火葬しなきゃ！とか思わないですよね。
そんな気持ちでした。
たんたんと手術の説明を聞き、次の日手術しました。
でも、もう1度見たら実は生き返ってるんじゃない？とか心のどこかで
思ったままｴｺｰを見ることなく手術になりました。
手術が終わると、私一瞬気が動転してしまっていたのか、よくわからないけど
なぜ、手術室っぽい所にいるのかわからなくなっていて、看護婦さんに
聞きました。
「私妊娠してるんですけど、赤ちゃん大丈夫ですか？」と。
看護婦さんは困った顔をしたけど、丁寧に説明してくれました・・。
それを聞いて、私はすごくショックが大きかったのか、自分の事もすっかり
忘れてしまったようです。
名前も、住所も・・・。
少し眠り、ﾊﾟﾊﾟﾏﾝがやってきました。
あぁ、赤ちゃん死んだの本当だったんだね・・。と、そこからﾂﾗｲ日々が
始まりました。
初期の流産はﾏﾏに責任はないって言うけど、私は妊娠してからの生活を
振り返り、毎日自分を責め続けました。
なんで私はこんなﾂﾗｲ目にあったんだろうと思いました。
でも、その答えはわからず・・。
桜が咲く頃私達のもとへやってきて、桜が終わるころお空へ歩き出した
その子に、ﾊﾟﾊﾟﾏﾝは
『桜歩』と書いて、さくらんぼという名前をつけてくれました。
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