楽しい南の島

仰天!! テイクアウトの晩御飯



部屋に戻った時から、
何となく頭痛がしていたのが、
ボーっとしているうちに、本格的になってきた。

もともと、曇り空と多湿には弱いのに、
ダブルの効き目で、激痛がやってきた。

うううううう。唸っていると、
心配顔のまどちゃんが、
「もしかしたら、ミチュアミのせいかもしれないよ。」
「!!!」
そうでした。そのとおり!
きつく引っ張られた髪の毛は原因の1つだわ!

せっかく編んでもらった髪をバサバサとほどいた。
見た目、山姥である。
しかも、頭痛がひどくて、とんでもないしかめっ面。
「恋人には見せられない、スゴイ顔コンテスト」
があったら、優勝間違い無し!ヒューヒュー!

「ぺこら、ご飯食べてくるからね。ちゃんと寝てるんだよ。」
まどちゃんが出ていった。

薬が効いて、ウトウトと眠ったみたいだった。

目が覚めると、天井がぐるぐる回転している~!
目を閉じると、大丈夫。
目を開けると、あぁ~回転している~!

なに?なに?
変な病気なの~?

目を開けてしばらくジ-ッと天井を見つめていた。

裸電球が揺れていた。
影がユラユラ揺れて、眩暈がおきたように感じたみたい。

なんだよ~!! ビックリするじゃんか!!
涙目である。1人で心細いのに、アホ電球!!

頭痛はスッキリ治っていた。
デリケートだからね。調子も悪くなるわ!(嘘)

「ただいま~!」
グッドタイミングでまどちゃんご帰還。
「夕ご飯、テイクアウトしてきたよ!」

キャッホ~!嬉しい!
お腹ペコペコだもん!

「はい、これ!」
差し出された手には、ビニール袋が2つ。

透明な普通のビニール袋。
片方には、ナシゴレンと目玉焼きが。
もう1つには、ジュースが氷嚢のように入れられていた。
ジュースの方には、ストローがささっていた。

「す、すご……!」
「ねえ、ビックリするでしょう。お持ち帰りって頼んだら、これが出てきて、驚いちゃったよ~!」
まどちゃんも興奮気味。

ビニール袋入りのチャーハンを食べるのは、
一生のうちで、今だけだろうなぁ、と思いながら、
お箸を袋につっこんで、パクパクと食べた。

袋入りジュースもゴクゴク飲んだ。

日本のお弁当箱に、敬意を払いながら。
たいしたもんだぜ!日本!!

朝の御挨拶


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