楽しい南の島

ゆれゆれ波の彼方

ゆれゆれ波の彼方
8月19日

今日は、楽しいシー・スプレイ、帆船ツアー!!
フィジアンビレッジの訪問、無人島上陸!!の日。
早起きをして、鼻歌交じりで支度をする。
♪ふんふんふ~~~ん
もちろん、夫とチビ太はまだまだ夢の中。

バスタオル、フェイスタオル、カメラ、フィルム
チビ太の着替え。おやつもいれてっと。
冷たい麦茶も作った。
なんだか、荷物が多いなー。

ツアーの集合時間は10時だったっけ。
ほほほほほ。余裕、余裕。
でも、そろそろご飯食べに行かないとね。
半分眠っているチビ太を、
ズルズルと引きずって、レストランへ。

今日のヒットはライ麦パン、もちっとしていて。
はちみつと良く合うのであった。

部屋に戻ってボケーーーーっとしていたら
リーンリーン。
電話のベルが…。
「何かな?」
「集合時間になりましたよ。」
「ゲゲゲッ!!! うーそーーーーーー!!」
そうなんです。
10時になってたのに、気が付かなかった。
相変わらず、ボケた一家である。

南ビーチまで、ダッシュ!!
猛ダッシュ!!
「うえーーん。引っ張ったら痛いよおぅ!!」
泣きながらも、チビ太も頑張る!

「ゼーゼーゼー。」
息を切らして、プレジャー・マリーンのブレに着いた。
それなのに、船が着くまで待たされる。
本島からも、お客さんを乗せて来るみたい。

往きの飛行機で、一緒だった人が、
「帆船ツアーに行くんですか?
それだったらシュノーケルセット
借りていった方がいいですよ。」
と教えてくれる。

素早くビーチブレに行き、借りて来た。

チビ太が一緒なので、ライフジャケットもあるし、
荷物が異常に増えてしまった。

ようやく、白い帆をあげたスマートな船がやって来た。
船までは、モーター付きのボートで行く。
ボートに乗るだけで、びしょぬれになる。
サンダルを履いていない、夫と妻は、靴の中グシャグシャ。
悔やんでも、もう遅い…。

船につくまでの、僅かな距離の海が
既に、とんでもなく美しいのだった。
透き通る波、サンゴ礁に集まる魚達。

出航! サンゴ礁の間を抜け、船は外洋へと進む。
エンジン音の無い、静かな甲板では、
風の音と波の音しか聞こえない。

船はゆれゆれにゆれて、進んでいく。
海の青が鮮やか。黒潮の濃い藍色とは全然違う。
島々は、白い砂浜を裾に広げて、海の上に座っているよう。

フィジアンスタッフの歌声も心地よく
いい気分のまま、最初の島へ。

小さな子供が2人、砂浜に座ってこっちを見ている。
何か大声で叫んで、石を投げてくる。
あはは。かわいい。

赤いシャツを着た、年長の方の子が
ずっと付いて歩いてくる。一緒に犬も付いて来る。
人懐っこい犬で、全然警戒心が無い。
みんなに可愛がられているんだね。

最初は、村の集会場でカヴァの儀式。
神聖な儀式で、来客のもてなしにも行われるそうだ。
カヴァは、胡椒科のヤンゴーナという植物の根を
乾燥させて細かく砕いて、タノアと呼ばれる器の中に
水と一緒に入れて、布で絞った飲み物のこと。
ちょっと、漢方薬のような匂いがして
飲むと舌がピリピリする。

その場の偉い人から順番に飲んでいくんだって。
でも、観光客の偉い順って一体なんだろうね?
並んだ順だったような気が…。

作法は、飲む前に2回手を叩いて、「ブラ。」と言って受け取り、
一気に飲み干し、持ってきてくれた人に器を返し、
3回手を叩きながら「ビナカ。」と一言。
他の人が飲み終わった時も一緒に手を叩く。

村の人たちは何となく嬉しそう。
後でわかったんだけど、フィジーの人は
カヴァが大好き! 残ったのは全部飲んでもいいんだもん。
そりゃ、嬉しいよね。
でも、儀式に参加していたのは男の人ばかりだったよ。

チビ太は実は、漢方薬がだーーーい好き!
ゆえに、カヴァも好き!
そこで、チビなのに一気のみ!!
「もっとほしい!」
「おぉ!よしよし。」
「すごいぞ!ボーズ!!」
みんな、喜ぶ喜ぶ。すっかりアイドルになってしまった。

儀式の後は、広場のシェルマーケットに。
ビーチマットの上に、貝殻、貝で作ったネックレスやブレスレット
木彫りのカメ、斧、お面、ナイフ。
小さな女の子用の胸当て腰みのセットetc…を並べて売っている。

売っている女の人達は、傘を差して座っている。
陽射しが強いからね。
でも、その光景は不思議だったよ。
売る気がなさそうな売り手と、のんびり冷やかして歩く買い手。
双方の上に、南国の光は降り注ぐのでした。

アイドルチビ太は唐突にオシッコ!!
村長さんに、公衆トイレの鍵を開けてもらって
用を足してきたんだって。
そうか、この村ではトイレの鍵も、村長さんが持ってるんだー。

マーケットでは、小さなシャコ貝の貝殻と
タパクロスを1枚、購入。

タパクロスを売っていたお姉さんは、
「これ頂戴。」
って言ったら、足でコレ?と指差して確認してた。
驚いた。

迎えのボートを待つ間、
その島の海岸のベージュの砂を、拾って帰ろうとしたら、
船長さんが、
「駄目駄目。ここの砂は白くないから。」
これから行く島がきれいだから、そっちで集めなさい。
だって。

それからちょっと話をして、
「仕事は何?」
とか。
「私はずーーっと船乗り、海の男だよ。」
とか。
夫は、コンピュータ関係なのでそう言ったら、
首をちょっと傾げて、
「この島には、ノーコンピュータ。
あなた、仕事ないよ。」
だって。
ハハハ。いいなー。

≫次ページ そして無人島…。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: