楽しい南の島

そして無人島…。

そして無人島…。
8月19日・その2

船の上でお昼ご飯。
ところが、ゆらゆらしていて食べられない…。
高校生まで、列車でもお弁当が食べられなかったんだからな!
威張ってどうする?
夫とチビ太が、バクバクしている横で、
トマト、オレンジ、パイナップルのみを食べた。くすん。

「このピラフ美味しいのにぃ。ねー。おとうさん!」
「ありがとう。」
わかってる、わかってるけど
食べられないんだーーーーーーーー!!
サラダも数種類あるし。お魚も、海老も、お肉もおいしそう!
おいしそうなの。でも、食べられないんだよぉ。

乗客のみなさんは、にこにこと沢山召し上がっている。
日本人の家族連れが2組。
オーストラリア人の夫婦連れが3組。
あと、アメリカ人の母子。男の子が小学校高学年かな?

それで満員。船の上はけっこうギューギューな感じ。

食事が終わり、そこから10分位かかって無人島へ!
見えてきた、小さい島。砂浜は真っ白だー。
ワクワク。どんなところかな?

水は澄んでいる、でも、深さがあって、水の色が濃い青色。
浜辺には、緑色の石が沢山打ち上げられていた。
マナ島には無いよ。
場所によって砂の種類が違うので、興味深い。

荷物を流木の上に乗せたら
さあ、チビ太初体験のシュノーケリング、行きまっせぇ!

夫と私も、ライフジャケットを着けて、海に入る。
波があるので、身体が上下に、浮いたり沈み込んだりして
変な感じ。

チビ太は、右手に夫、左手に私を従えて
波を乗り越え、乗り越え
魚を探す。
いるいる。黄色いチョウチョウウオ、コバルトブルーの小さいの、
ヒレがちょっと紫がかった白い魚。
きれいね。沢山見られてよかったね。

チビ太は、魚はきれいだけど、ちょっと恐かったみたい。
1度海から出たら、
「もーいい。」
強張った笑顔で答えていた。

そういえば、ドリンク飲み放題だったっけ?
コーラあるよ。飲もう飲もう!
チビ太コーラも初体験。
「………。」
どうやら気に入ったみたいね。

夫はずーーっと海に入りっぱなし。
大きな魚をみつけたんだって。
「この位あったぞ!」
って、釣り師じゃないんだからさ。

帰り用の薬(トラベルミンね)を飲もうと
荷物まで行ってビックリ!
なんと、流木は蟻の巣だった!!

きゃーー! 嫌だーーーー!!
バッグが蟻だらけーーーーーーー!!

蟻:「勝手に俺の家に、邪魔なもん置きやがって。ふざけるなよ!」
だって、まさか巣だとは思わなかったんだよ!

バタバタ叩いて、蟻を落として
砂の上にバッグは置かれましたとさ。

あっという間に帰る時間。
ボートが迎えに来た。

帰りも船はゆれゆれに揺れたし、
波は大きかったけど、
ギターとウクレレを取り出したスタッフは
いろんな歌を歌ってくれて、
とても楽しかった。

海の上でティータイム。
紅茶にマフィン。
こういう所にイギリスを感じた。
アフタヌーンティー・イン・フィジーかな?

マフィンがおいしくて、
たくさん食べちゃった。
お昼食べられなかったしね。

チビ太は薬が効いたらしくて、
途中から熟睡。
揺れる船の上で、チビ太を支えるのは、至難の技だった。

座っているのは、木のベンチなのね。
しかも身体の大きいフィジアン用で、座面が高い。
つまり、私の足では届きにくい。
想像してみてください。その体勢で抱っこをする困難さを。

早く着いてーーー。く、苦しいよーーー。
あー、でも気持ちいい潮風に歌声。もっと乗っていたいーーー。
まるで耳元で囁く、天使と悪魔みたいに
心は千路に乱れるのだった。

サイン帖が回ってきた。
名前と一言を記入する。熱帯魚の絵を描いた。

船は、もうすぐ夕焼けを迎えるマナ島に、無事到着。
名残惜しく、さよならをしました。
「バイバーーーーーーーイ!!!! またねぇーーーーーーーーーーー!!!!」

次ページ 砂とお好み焼き。

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