天使になりたい・・・

天使になりたい・・・

姉妹ケンカ


ちなみにHNは娘の名前から取って付けました。

私が小さい頃、私の家はとても貧しい家でした。
私は、この家の次女として生まれました。

私には2つ上の姉。3つ下の弟がいます。
姉とはとても気性が激しく、あまり仲が良いとは言えませんでした。
ケンカも半端じゃなかったです。
ハッキリ言って地獄でした。

ケンカはいつも親がいない間に起こります。
親は借金返済のため自営業の店を持ち毎日、夜中まで働いてました。

だから、学校から帰ってくるとケンカです。
ケンカは毎日のようにありました。
ケンかになるといつも髪を鷲掴みされて引きずり回されました。
ケンカの後は必ず畳の上に髪がいっぱい抜け落ちていました。

私はそれでも、いつも我慢しました。
やり返すときもありましたが、やられるととても痛い。
だから、私がやり返したら姉は痛い思いをすると思ってできませんでした。
ケンカで勝てないわけではありませんでした。
姉の方が少し小柄でキャシャな感じです。
私はガッチリ型で姉よりも少し背も高いです。
だからやり返すのがイヤでした。

ケンカが終わると必ず何事もなかったような素振りで姉が話し掛けてきます。
姉「大丈夫だった?」
私「大丈夫な訳ないでしょう!」
姉「絶対、言うなよ!怒られるのは私なんだから!」
私「じゃあ、最初からやらなきゃいいじゃん!」
姉「だってムカつくんだもん。仕方ねえじゃん!」
こんな感じだ。

私はこれまでに怪我もさせられた。
一番ひどかったのは中学生のころに熱湯をかけられたことだ。
体に浴びせられた熱湯は服に染み込んで体に張り付く。
あまりの熱さに流しのため水を体にかけた。
それでも熱さは続いた。
私は急いで風呂場に走り服を脱いだ。
体はさすがに真っ赤になっていた。
でも運良く脇腹に直径5cmほど皮がむけた程度の火傷だった。
このときも姉は「親には絶対言うな」と言い放った。
私はこのときから姉を姉と思わなくなった。
なるべく関わらない様に、そして姉から逃げるように
学校が終わると毎日店の手伝いに通った。

親は何も知らず「お前は良く働いてくれて助かる」といつも言っていた。
そんな私を親は可愛がるようになった。
しかし姉は嫉妬を感じ始めていた。
親とケンカになると「どうせ私はいらないんでしょ!妹と弟が可愛いんだろ!」
とすねていた。
姉がそうなったのはいつ頃からなのか、どうしてなのか分からない。
たぶん私が生まれてからなのだろう・・・
「お姉ちゃんなんだから」と言い続けられ。
私が泣けば、「お前が泣かせたのか」と問いただされたに違いない。
そんな小さな時の記憶は残ってはいない。
でも、小さい時にケンカをして2人で蔵に閉じ込められたことは覚えている。
まぁ、その頃からケンカはしていたし、仲も良くなかったのかもしれない。
たぶん4~5歳だったと思う。

今はめったに会わなくなったし、手紙や電話のやりとりも無い。
年に1度あるかないか実家に帰って来たときに会うくらいだ。

そんな感じで姉とは仲良くない。
あまりいい思い出もない。
覚えているのはケンカばかりだったことだけ。

ふと、仲のいい姉妹を見ると羨ましくて仕方が無い。
私のどこかに姉を怒らせてしまう何かがあったのかも知れないと考えることがある。それが何なのか検討もつかないが・・・
たぶん姉に聞いても「分からない」と答えるだろう。






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