<A Road to Kobutori ~ 小太りへの道>のハズだったのに…

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ここにおしっこしてみよう



トイレが妙におしっこくさい。
当時、息子Bがトイレトレーニング中だったので、深く考えず、
ちょっとこぼすか何かしたんだろうと、雑巾で便器をふいた。

翌日、やっぱりにおう。
不審に思って、トイレをよくよく観察してみると、
トイレタンクの上、手を洗う場所あたりが、すこし色づいて汚れている。
タンクのむこうの壁紙も、不自然に汚れていた。

「!」

息子Aを呼び、
「かあさん、怒らないから、正直に言ってごらん。トイレでイタズラしなかった?」
(しゃがんで子供の手をとり、猫なで声で、)

息子A、ちょっと考えて、
「・・・やった(ニヤニヤ)。」

「どうしたの?(ひきつづき猫なで声)」

「あそこにおしっこしたら、どうなるかなあ、とおもって(笑)」

「おしっこが飛び散って、かべも床もおしっこだらけになって、臭くなるの!わかった!?(怒)」

息子A、急に母が怒り出したので、泣き出す。
結局、トイレの便座のふたの上に立って、
タンクの上、水が落ちてくるところの穴を目がけて、おしっこをしたらしい。
ただ、背伸びをしながらだったので、思うように狙いが定まらず、
あちこちに飛び散って、犯行がばれたのだった。


・・・怒らないはずだったのに、やっぱり怒ってしまった。
だまし討ちみたいになって、後味が悪い。
うーん、修行が足りない母。

それにしても、なんで、そんなこと、やってみようと思ったんだろう?
本当に、本当に、母にはわからない。

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