- あるミュージシャンの話 -
Mintはあるミュージカルの募集に応募した
子供から若い人を募集してるミュージカルだった
素人でもOKだから、基礎を勉強してたMintは合格できました
そこでミュージカルを作りながら、ダンスレッスンと
ボーカルレッスンを受けました
ボーカルレッスンには、現在はアニメソング界で
有名なある歌手が先生として来ました
このミュージカルはアメリカのミュージカルだったので
彼は訳詩も手がけました
彼はすごくハンサムで背が高く、優しい人だったので
Mintは彼のファンになりました
ミュージカル公演終了後も、彼が所属していた事務所の
公演やライブを見に行ってました
自宅の電話番号も教えてもらった事があります
それからある友達の誕生日パーティーに行ったら
彼も呼ばれてて、皆と一緒に祝った事もありました
それから彼が主催で、自分の事務所の人達が
ファンであるMintたちを招待して、食事をおごってくれた事もありました
それくらい彼とは親しかったんです
ある時、Mintの公演を見に来てくれる事になりました
彼が大好きな友人に数人電話して、彼が見に来る事を話したら
友人達も彼が来る日と同じ日に来るって言ってくれました
嬉しくてその日の公演は張り切ったのを覚えています
公演が終わり、ロビーに行ってみたら彼がいません
そして来てくれた友人から「来てないじゃん」って責められました
嘘ついた事になる… それも気になったけど
どうして来てくれなかったのか、気になりました
試しに自宅に電話してみました
そしたら自宅に彼はいました
Mint「どうして来てくれなかったの?皆待ってたんだよ~」
彼「仕事だったんだから 仕方ないだろっ!!!
」
ガチャン… ツーツー…
普段温厚で優しい彼からの怒声にはショックでした
それもいきなり… さらに一方的に切られた…
深く傷つきました
そしてMintはその日、彼の事が載ってる雑誌を持ってたんだけど
ショックがでかすぎて、持ってるのが辛くなり
一緒にいた友人にあげてしまいました
翌日自宅にお詫びの電話をしました
留守電だったので、お詫びの言葉をメッセージに残しておきました
もちろん電話もくれません それっきりです
それ以来彼の公演やライブを見に行く事はなくなりました
もう彼を忘れようと努力しました
彼は芸能人だし、Mintはただのファンの1人なんだから
遠くから見守るだけに決めました
でも彼のCDが聞けなくなってしまいました
彼の歌声を聞く度に、あの怒声がフラッシュバックして
苦しくなって、パニックを起こすようになってしまいました
何年経っても彼の歌が聞けませんでした
何年経っても彼のあの怒声が聞こえてくるのです
特にある特撮番組の主題歌を彼が歌っていたため、
その番組をだんなが見ていたので、嫌でも歌声が聞こえてきます
すごく苦しくて苦しくて、聞こえないように逃げたり
ヘッドホンで大音量にして、違う曲を聞いては逃げてました
その度にまた傷つき、自分を責め続けてしまいます
でもカウンセリングでその話をした時
「あなたは悪くない」って言われ、すごく救われました
「いきなり怒る方が悪い、確かに仕事で行けない事はあるだろうけど
でもだからと言って、いきなり怒っていきなり切るのは失礼だよ
だからあなたは悪くないよ」ってカウンセラーに言われました
しばらくして、勇気を出して彼の歌を聞いてみました
そしたら怒声が聞こえなくなってました
Mintの中でやっと傷口が癒えたみたいです
今でも彼を応援しています
きっとあのときの彼は、仕事で疲れてたのかもしれません
そう思えるようになりました