第六章(作成中)


【魔法使いの軍師】


深い森の中に、三つの人影があった。言うまでもなく、フレア、リリア、サンジュである。三人は光街道を後にして、暗殺者組織『紅き死神の魔』の基地を目指して歩いていた。
森の中は鳥の鳴声一つ聞こえないくらい静まり返っていた。しかも、森の中には道と言う道がなく、下手に入り込めば迷うくらいだ。

「日は当たってるにしても、いや~な雰囲気・・・。」

リリアはそう言った後、深い溜息を吐いた。

「そうね、前行った『光る泉』なんかとは大違いね・・・;」

何気にフレアとリリアは自分の獲物を胸の前で構えながら歩いていたりする。しかし、二人の前を歩くサンジュはそれをしない。いわゆる手ぶらだ。後ろの二人は、それをかなり気にしていた。自分達以上の臆病者が、なんで獲物をかまえないのかと・・・・。

「大丈夫ですよ、二人とも。この森には不思議なことに、獣や魔獣は一匹もいないんです。多分、紅の神が関係してると思うんです。彼女がこの森に来た途端に獣達はいなくなったらしいですから。」

「へぇ~、その女はただ者じゃないってことか~、こんなんで大丈夫スかね?フレアさん。」

(また喋り方が変だ・・・。)byサンジュ

「オーケーオーケー☆まっかせなさいな♪」

(もしかしてリリアさんはともかく(←本人に言ったら殺られます)フレアさんって、見掛けは生真面目そうでも、実は変な人・・・?)by臆病な暗殺者

サンジュは一人、心の中で呟いていた。二人は何時の間にか、構えていた獲物を元の場所に戻していた。

「・・・・・・・・っと、この近くですよ。二人とも静かに」

サンジュは二人の方を振り返り、口の前で人差し指を立てた。

「分かってるわよ~アンタに言われなくても」

リリアは何気に意地を張っていた。

「何意地張ってるのよ。大人げ無いわよ」

「意地なんて張ってないわよ!!!ホントに分かってたの!!!!」

「静かにッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

二人の言い合い(?)に痺れを切らしたサンジュが、小声ながらも怒鳴った。

「「・・・・はい・・・・」」

二人はそれに驚き、その後黙りこくった。




「あれです。」

茂みに隠れながらサンジュは二人に言った。邪悪な感じのする、城の様な建物だった。かなり大きい。

「ふふ、予想道理の大きさね・・・。万が一、外の人間に入り込まれた時の為にこれ程までに大きく建てたって事よ。大きすぎて城の中で迷って、誰か暗殺者に見付かったら・・・・アウトってワケ」

「な~るほど。と言う事は、中はかなり迷いやすい仕組みになってるのね。」

「ま、心配しなくてもこっちには案内役がいるし!君、中心のいる所は分かってるわよね???」

フレアがサンジュを見て聞いた。サンジュは頷き、建物を見た。

「紅の神が居るのは地下5階です。」

「よ~し、んじゃ、早速行ってみましょう・・・!」

フレアはそう言うと、地面に描かれた魔法陣らしき物を踏んだ。すると彼女の姿は一瞬にして消え、リリアもそれを踏み、同じように消えた。

一人サンジュは、建物の入り口を通り、地下に続く階段の番人暗殺者二人に自分を通すように言うと、二人は難なく道を開けた。





地下4階まで下りて来ると、彼は階段ではなく、人に見付かり難い物陰に隠れた。

「二人とも、ここまで来ればOKですよ。」

彼は人一人いない所で呟いた。
途端に、何処からとも無く、赤色の、油性ペンの様な物が現われ、床にさっきと似たような魔法陣を描き始めた。そして、描き終わったようで、二秒ほど経った後、フレアとリリアが現われた。

「ふぅ、ずっと黙って歩いてるってのは、あたしの性に合わないのよね~」

リリアが第一声を発した。

「仕方ないわよ。隠し魔法ってのは、どうしても声だけは隠せない物なんだから。」

フレアが苦笑しながら言った。
リリアはそれを聞いた後、床に描かれている魔法陣を見た。

「それにしても、これどうするの・・・・??」


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