サンが帰って来た!!(短編)



「?なぁに??」

オレンジと桃が混ざった色の服を着て、大きなリュックサックを背負った少

女が、同じ年代であろう少年に声をかけた。

「うふふ、別にそんな用事じゃないの、『虹の森』はここからどれ位なのかな?」

「『虹の森』・・・か。それなら、この村を東口から出て、小さな道をずっと行って下さい。そうすると見えてきますよ」

「あらそう。ありがと!助かったわ、じゃあね」

少女は、両耳に付けている薄い桃色のピアスを輝かせて、東口の方へ歩いていった。

「・・・・・・・・奇麗な人・・・・・・。」

少年は見えなくなっていく人影の背中を見ながらそう呟いた。






「ごきげんようッ!アスター少年!!」

「・・・あ、オミ。」

オミは見慣れた人影に声をかけた。

「はぁ、何よ何よ、その返事は~、まったく・・・。アンタ最近いっっつもそれだ・・・。はは~ん、さてはまたスカイの事?やれやれ、思い残し多い奴~」

「いいえ、今日は・・、違う人の事を思ってました。」

「ほお、また女?疲れる男ねぇ???最近喋らないし、あたしが占ってあげましょうか?・・・あ!恋愛運バツグンよ~!良かったわねぇ?でもその前にキエリにするかスカイにするか、または・・・その人にするか、決めとく事ね。んじゃ」

「・・・・・・・・・。あ!あの!!!!」

アスターは後ろを振り返ったが、オミはもういなくなっていた。

彼が今いるのは湖。この『虹の森』の番人の彼ですら存在を知らなかった湖で、彼はある少女と出会った。

彼女と出会ったのは4年前。その時は異世界から迷い込んで来た人間が多く、このサンシャリリにやってきていた。

彼女もそうだった。

『レーンロッグ』と呼ばれる、魔法や魔力が存在しない世界からやってきた。
魔法が存在するなんて非現実的だと、彼女は言っていたが、本当に存在するんだから仕方がない。むしろ、魔法が存在しない事がアスター達には非現実的だった。

そんな彼が、非現実的な彼女と出会ったのがこの湖のヘリだった。周りが、ジョチュウギクと呼ばれる花に覆われたこの場所で、彼女は湖を見ていた。その時の彼女の姿が、今でも目に浮かんだ。

「・・・。」





『そういえば、名前まだでしたね。私はサンリーナ・ウィンランカと言いま

す。』

『僕はアスター。アスター・キャスロットだよ。えーと、サンリーナ・・・だよね?あはは・・・。』

『覚えられないならサンでいいわ。向こうの世界では違う呼び方で『太陽』って意味なのよ。ウフフ、よろしくね』

『あぁ、こちらこそ!』





『サンは、向こうの世界・・・『レーンロッグ』に帰りたい?』

『・・・・ううん、でも・・・まぁ、ちょっとだけ・・・。』

『そう・・なんだ』

『アスターは?お母さんとか、いないの?』

『まぁ、ね・・・。ちょっと昔、事件があってさ』

『・・・・・そう。』

『サンは、向こうに帰れると思う?』

『ううん・・・。あんまり・・・。でも、幸せならそれでいいの。』

『幸せなら?』

『・・・そう・・・。幸せなら』






「今の貴方は、幸せなのか・・・?」

「独り言多すぎ・・・。」

「うっわ!!・・・お・・驚いた・・・。カ・・カレンさん・・・。」

いきなり自分の隣りから声が聞こえたので、アスターは驚いて飛び上がった。

「なるほどねぇ~、昔の恋は今の恋・・・てヤツ~?ウキャーーvvvあたしったら、詩人になれるんじゃねーの?ねーのぉ??なんてねーーvvvv」

「・・・・何言ってんですか・・・・。ひ・・一人で」

「あ??文句あっか?」

「・・・・いいえ。それより、なんで居るんですか?」

「暇だったから、ちょっと出歩いてみたのよ~。なるほどねぇ、愛した人を待つ、『林の番人』~~~~???アハハハハハハハハハハハハハハvvv」

「・・・・・・・・(汗)『森の番人』です。」

カレンのギャグに、アスターが呆れながら答えた。

「あ~、そういう事はどうでも良いのよ。そ・れ・よ・り、今日に望みをたくす事ねぇ~、何か、起こるわよ~!恋がこちらへ向かってきているわ!それも、懐かしいものよ~~~」

「え・・・?」

カレンの怪しい予言に、アスターは顔色を変えた。

「ここで待ってる事ねぇ?んじゃvv」

「あ、ちょっと!カレンさん!!・・・・・もう・・・。ぁ・・・・。」

アスターはカレンが去った後、歌声が自分が居るこの場所に向かってくるのを感じ

た。

「~♪~~♪♪~~~♪」

聞いた事のある声で、意味不明語で歌っていた。しかし、優しさがあるのか、穏やかで、聴く者の心を洗うような歌だった。

「・・・サン」

アスターは湖に現われた少女を見て呟いた。人影に気付き、少女はアスターを見た。

「アスター!」

サンは歌を歌うのをやめ、アスターを見ていた。

「サン!」「アスター!」

同時にそう叫ぶと、二人とも駆け寄って来た。

「久しぶりね!」

「君こそ」

「そろそろ旅も終えて、帰ってこようと思ってたの!さっそく知人に会えて良かったわ!!」

「君が帰ってくるなんて思ってなかった。」

「お城は?まだあるのよね?」

「まぁね、でも誰も居ないよ」

「そう・・・、でもいいの。行きましょ?」

「え?あぁ・・。」

いきなり城へ行こうと言われ、アスターは驚いたが、すぐに了解した。



「4年か・・・。」

サンが、静かな城を眺めながら呟いた。

「なんと言うか、長かったようで短かったって感じだな・・・・、皆変わって行ったけど、君は変わらないね・・・?」

「あたしは不老だからね・・・。」

「あ・・・・。」

彼女は、キエリがこの世界から消えた後、彼女の力の後継者となった。しかし、彼女が違う世界の人間だからか、その力を使うまでは、不老不死の身体を持つことになったのだ。
それによって、彼女がどれだけ苦しんでいるか・・・考えると、さっき自分の自分の発言に後悔した。

「ご・・・ごめん・・・・。」

「ん??何が?」

「・・・君の気持ちも考えずに、馬鹿なこと言ったから・・・。」

「???あははははは!何言ってるの?そんな事今更!」

サンはアスターの発言に、突然噴出した。

「え・・?だって・・・。」

「・・・・じゃあ聞くけど、その発言をしたことを、あたしに謝って、何か変わる???」

彼女は真剣な顔をしてアスターに聞き返した。

「・・・ッ?」

アスターはサンを見た。彼女の口から、こんな言葉が出るとは思いもしなかったのだ。

「過去の悲しみを隠そうとしたとしても、それは隠せないの。どんな人にだって、隠す事はできない。そして、あたしも隠せない・・・。だから、あなたも、隠さなくて良いの。無理に隠されると、あたし・・・もっと辛いからさ☆」

「サン・・・・。」

「ただ、出来る事なら、その話題はあんまり出さないで欲しい。・・・あははは!矛盾しすぎよね。」

「・・・・・ありがとう・・・。」

「ん??何て?」

「ありがとう・・・、そんな事言われるの・・・久しぶりな気がする。」

「・・・なのさぁ・・・・???」

サンは無表情でアスターを見た。見られた彼は、変に思われただろうかと思いつつも、ん?と聞いた。
サンはその表情のままで、

「なんか、お腹空かない???」

それを聞いた途端、アスターは「はぁ?」と、間抜けな声を上げた。彼のその顔を見た途端、サンは吹き出した。

「あはははは!!!何よその顔はぁ!あたしが、もっと真面目な話をするかと思ったワケ??」

「な!何言い出すかと思ったじゃないか。」

彼は、本気で驚いた顔を見せた。

「あはははははは!!ホント、いつまで経っても、間抜けなのは、変わら・・・」

ぐぅ~

「・・・・。」

「・・・・、どっちが間抜けなんだ・・・。」

「変わらない」という言葉を遮るかのように、サンのお腹がなった。

「あ・・・・あははは、あたし、お昼食べてないのよねえ~;;;」

「はぁ、全く。」

「近くの村に美味しいレストランがあったわよね??」

「そうだが・・??」

彼は、彼女の次の言葉が何なのか、殆ど予想していた。

「奢って?」

「・・・・はぁ?」

「お・ごっ・て???」

あぁ・・・やっぱり;;

彼は、黙るが一番と考え、そのまま黙り込んだのだが、

「どうしたのアスター?奢れないの???」

「・・・・・。」

「『逝く』って意味、知ってるの・・・・・???」

彼女はそれを言うと、何処からともなく投げナイフ(←暗器)を取り出した。アスターの肩が、跳ね上がった。

「まさか君の墓場が、お城の前だなんてねぇ~???」

「え!?あ!!!えと、えーーーとぉ・・・・;」

「仲間割れで、しかも自分より2年も歳の離れてる女の子に殺られるなんて、そんなみっともな・・・・」

「あーーー!!!あーーーーー!!!!分かった!!!奢るから!!!!!」

「・・・・よろしい☆」

彼女は投げナイフ(←暗器)をしまって、レストランに向かって歩き出した。

「それじゃ!行きましょー!!!」

アスターは安心したのか、大きな溜息を漏らした。あの時、あのまま黙り込んでいたら、彼女が今言った言葉の意味が変わっていただろう。








































「それじゃ!逝きましょー!!!」
























という感じで・・・・。




そして、ある木の物陰で、4つの影・・・・。その中に、オミ、カレンの姿も・・。

「うんうん!青春してるねぇ~」

少年のようで少年じゃない少女が言った。

「・・・いや、あれって青春と言うか、何と言うか・・・;」

少女の言葉に突っ込みを入れるかのように、少年が言った。

「何よアオ~、アンタ、青春の意味、さっぱり理解してないでしょ!」

カレンが怒鳴り気味で言った。

「いや、そういう意味じゃ;;;」

「あーあ、青春してるわね、ホント。あーああ」

オミはそう言うと、アオを睨んだ。

「な・・・何だよ・・・。」

「べっつにぃ~」

「あぁ!アオ、オミは、全然告白してくれないアンタに腹を立ててんのよ!」

「黙れミント!!!!・・・大体、告白なら一回・・・・」

「グスンッ、可哀相なオミ、いっそのこと、このミント様がお嫁に貰ってあげても良いのよ!」

それを聞いた途端、オミは勢い良く、パンッと、お手手のしわとしわを合わせた。目を硬く瞑って、眉をピクピクと動かしていた。

「え・・・・オミ。ちょっと待って・・??怒ったからって、あたしをあの、某錬金術師漫画の主人公の技で殺る・・・気・・・・・????」

「・・・・・・・。」

オミは黙ったままだった。それ即ち、・・・殺る気満々である証拠。

「「え゛!?」」

他二人はズサササッッッと、一気に10mは離れた。

「う!裏切り者ーーー!!!!!!」

「・・・・・。」

「オミ・・・・??」

「・・・・・。」

「オ;・・・オミ・・・・??」

「・・・・・・・なる。」

「は??」

「世話になる」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ズデーン!!!!!!!!!

「な!ななななな何なのよ!驚いたぁ~;;;」

カレンが血相かいたまま戻って来た。

「え?え!?マジで!?オミ!!!」

「(コクコク)」

オミは、ミントの言葉に頷いた。

「て、待てよーーーー!!!!!!人の女を勝手に取るなーーーーー!!!」

・・・・・・・・・・・これは・・・・・・修羅場???(全く違いますよ管理人)


*******あほガキ(←誰があほやねん)*****************
いやはや、ずっと放置してた小説ですが、やっと書き終わりました;
苦労苦労;;(ォィ
最後の会話怪しすぎ。何故に『某錬金術師漫画』やねん!って、ツッコンでやってください。本人も喜びます。(アホ
それでは!ここまでお読み下さいまして、ありがとうございます☆









ついでにですね~、ずーーーーと↓に行きますと、馬鹿管理人が付けたおまけが;




































































とある世界では・・・・・。

謎の錬金術師E「ふぇっっくしょいッッッッッ!!!!!!!」
謎の鎧A「に;;・・・兄さん、風邪???」
E「多分・・・;;;」
A「・・・・今ひかれちゃ困るんだけどね・・・;;;」







お終い☆


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