第二章 ~オミの願い~(頂き物)




ノエルと話した日から、ミントはいちだんと部屋から出てこなくなった。
時々ピアノの音が聞こえたと思うと、紙をくしゃくしゃにする音も聞こえる。
静かになったと思うと、歌声が聞こえたりもする。
一体ミントは何をしているのだろうか。聞きたい。知りたい。
≪拒否されるのが怖いだけかもしれない。≫
・・・私は弱虫だ。

第二章 ~オミの願い~

「ミント、・・・ご飯は?」
久々に顔を出したミントの背に向かってリィナは言った。
「ん・・・いらない。」
ミントは表情一つ変えず、小声で言った。
「でも、そんなコーヒーばっかりじゃ、体に悪いわよ?」
リィナはミントの手に持たれたコーヒーカップに目をやった。
「・・・・。」
ミントは答えようとしない。そのまま黙ってドアノブに手をかけた。
「ミント!!」
ドアで半分姿が隠れていたミントに向かって、誰かが叫んだ。
「オ、・・・オミ??」
近くにいた少年、少女ほとんどがその言葉を発しただろう。
その言葉通り、オミが叫んだのだ。座っていたイスは、何故か床に倒れていた。
ミントの名を呼び、同時に立った時だろうか。その時に倒れてしまったのだろう。
「・・・何。」
ミントは冷たく言い放った。

いつものミントじゃない――・・・。

オミはそう思った。冷たい目をしたミントを見て。
「あ、あんた、一体部屋にこもって何してるのよ。ご飯も食べないで・・・。」
「・・・・。」
ミントは黙ってオミを見つめた。
「何とか言いなさいよ。」
「・・・別に、オミには関係ないだろ?」

≪拒否されるのが怖いだけなんだろ?≫

「!!!!」
オミは一番聞きたくない言葉をミント本人から、直接言われてしまった。
それからしばらく、放心状態となった。
ミントは、自分がとった行動を気にてないかの様に、体の半分をドアの向こうへと消した。
「オミ・・・気にしない方がいいわよ?」
リィナは心配そうにオミを見つめた。
オミはやっと我に返り、
「え!!?き、気にしてなんかないよぉ~!」
と両手で空中を押した。
「それに・・・。」
「・・・それに?」

ミントを「一番」良く知っているのは私なんだよ――・・・?

「わ、私、あんまそーゆうの気にしないタイプだしぃ!」
オミはひきつった笑顔を見せた。
「そ、そう・・・?」
さっきまでのやりとりを静かに聞いていたアオは、オミをずっと見ていた。
「(相変わらず嘘が下手なヤツ・・・。)」
心の中でそう呟き、オミから視線を外し、ミントが姿を消したドアに目を向けた。
「(あいつ、どうしたんだろうな・・・。)」
そして、同じようにやりとりを聞いていたほかの人達は黙って食事をとり続けた。
オミも倒れたイスを元の位置へと直し、食事をとった。

――そんな事、言える訳ないじゃん・・・。

数分後、オミは「ごちそうさま」と言い残し、ミントが姿を消していったドアから、同じように姿を消した。
その後、アオも黙って席を立った。ほかの皆はそれを黙って見届けた。

「・・・・。」
オミはベッドに倒れこんだ。

――息苦しい・・・

手で枕をつかみとり、そのまま顔へとおしつけた。
「(いつまでこんな状態が、続くのかな・・・?)」
オミは深く息をついた。

ラ―・・・ララ・・・

その時、何かが聞こえた。オミは、何かが聞こえてくる隣の部屋との境目の壁へと視線を変えた。

あ・・・"また"だ・・・・――。

それは歌声だった。狂いのない、良く伸びた綺麗で、澄んだ声だった。今日までに、何度耳に入っただろう?
耳に入り始めたのが、4日前――・・・アスターがキエリに会った翌日からだ。
それからずっと流れてくる・・・。歌を・・・つくってるのだろうか?
でも、そこまでして歌をつくる必要があるのだろうか。そしたら、何をしているのだろう?
そう思うと、気になってしょうがない。
聞きたくても聞けない、気になって寝れない、そして時間だけが過ぎていく・・・。

私って馬鹿ですか―――――!!!?

こんな事が毎日続いていたりする。・・・ホント、いつまで続くのだろう―――。
私が聞いても、ミントは言わない・・・。
ねぇ、ミント・・・。『聞く事』ってすごく『勇気』がいるんだよ?

オミはしばらくその歌声を聴いていた。
が、同時に眠気が襲ってきた。
「(何だか、眠くなって・・・?)」

そのまま、まぶたが閉じた。手には、首からさげられているペンダントが持たれてあった。
果たしてオミは、何を願っているのだろうか・・・?

「これで、いいでしょ?」
少女は自分を見つめる少年に言った。
「・・・・あぁ。」
隣の部屋――・・・そこには背の高い、二人の人間の影があった。
「さ、用件を・・・どうぞ?」
少女は言った。その口元は、かすかに笑っていた。

あとがきんちょ

・・・あとがきなんて、あとがきなんて嫌いダァ!!(爆
何か、題名(オミの願い)と内容合ってませんね☆(駄目シ゛ャン
すいません、ネーミングのセンスなくて(滝汗>センスを100で表すなら、28ぐらいでしょうか;低ッ!
この小説、何章まで続くんでしょうね~?
自分でもワ・カ・ラ・ナ・イ~♪(マテ
だいたいは決めてるんですけどね。はっきりは・・・(遠い目
多分、七章ぐらいだと思うんですけど。
それじゃぁ!短いあとがきでした!



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