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2007.09.29
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カテゴリ: 自然




澄ませば香る

土の息

触れて見えるは

異人の心

【MIPP-2007の旅】


この1週間沖縄ではない、遠い昔の自分に会いに行くような旅だった。

人に愛され、人を愛し、自然に導かれ、自然に目を奪われ、
時間を忘れ、自分を忘れ、取り戻したものは自分だった。




ところが今回ばかりは泣かずに帰る用意ができていた。

予定を変更して渡嘉敷にもう一泊しようと決めた帰りの前夜。
出会いがあった。

DSC01821.JPG

海で魚と泳ぐ私達に近づいてきたのは一人の外国人男性。

「Hi」
「Hello!」と返し、続きざまに「Enjoy?」と尋ねると
「大丈夫!!」と笑顔で返す彼。

片言の英語と日本語で会話がはずみ握手をかわす。

夜、みんなでお酒を飲もうと約束をした。
米軍のアメリカ人だった。

私はある事を思い出した。


ダムに無断で兵器を持ち込んでは好き勝手に自然をいじるアメリカ人達。

DSC01707.JPG

アメリカ人達と地元の人達を見て、私は苦い気持ちになった。

出入り口で座り込む地元の人。
米軍の車が来ると黙って場所をあける地元の人。
黙って門をくぐるアメリカ人。


別の場所では、
ある人は米軍に土地を貸さないと収入がなくなるという。

でもやっぱり素直に自然を戦いの備えのために無くしてほしくない!

苦い。

そんな思いを抱きつつ島を歩くとさっき出会った米軍のジミーが
友人のブライアンと女の子にBEERを配っていた。

そういうのが目的か。

ある程度彼らの姿を見てこちらのスタンスも整える。

こっちに気づいた彼らは待ってたよと近づいてくる。

私達はあのお店で4人で飲んでいるから
暇になったらおいでよ!と声をかけお世話になっている
お店に戻った。

私達が表で飲んでいると大量のBEERを抱えたジミー達がやってきた。

彼らは部落を徘徊するもののお店には一切入ろうとしない。

彼らは自分が米軍である事を日本人以上に感じているのかもしれないと、その時初めて思った。
少し寂しい気持ちになった。

私達は英語で話し、彼らは日本語で一生懸命話した。

そのうち子供が私のもとにやってきて
「スケボーやって」と言ってきた。

スケボーに乗って見せると島の子供達、大人達も、ジミー達も食いついてきた。
教えてとせがむ子供達に手をとってスケボーをこいであげた。
どさくさにまぎれて教えて教えてと私の手をとるジミー。
はしゃいで笑う観衆。

みんな一斉に動きはじめ、
そのうちラグビーボールを持ってきたジミーがキャッチボールをしだす。

子供達はここぞとばかりに
「あの変な外人に渡すなー」っとジミー達をいじめる。
泣いた真似や怒ったまねをするジミー。
ジミーにとびかかる子供達。
笑う観衆。

ラグビーボールが欲しいと言い出した子供に
快くプレゼントするジミー。

DSC01837.JPG

苦い気持ちや寂しい気持ちをすっかり忘れ、
そこにいる全員が笑顔になって
日本語でも英語でもない言葉を発していた。

アダムという21才の米軍の彼としばらく話していた。
「僕達4人は東南アジアを転々として
こないだまで7ヶ月間イラクに行っていたんだ。
日本に帰ってこれて良かったよ」
無事に帰ってこれてよかったねというのが精一杯だった。
連絡先を教えてという話になって紙を差し出されたので
電話番号と"「MIPP=みっぷ」「ADAM=あだむ」"と書いてあげた。
アダムは「ほんと~??」と日本語で言うと
一生懸命「あだむ」と覚えようとした。
歩みよるその姿勢がすごく嬉しかった。
今の彼にとって日本はHOMEなのだ。

DSC01836.JPG

遊び疲れたジミーがみっぷ散歩にいこうと誘ってきた。
海を歩いた。
月と星、海と空がとても綺麗だった。
キスしてとしつこくせがむジミー。
やっぱりなと思いながらも、米軍のイメージを変えてくれた
ジミーの人柄を凄く気に入ったので、ほっぺにキスをして
「あなたは2人の子供と奥さんがいるんだよ。
日本の女の子はそういう人とキス以上の事はしないよ」
と言ってみた。

別れ際ジミーは、
「僕のしたことで君は嫌な思いをしていないかい?」
と聞いてきた。

アメリカ人でそんな事を言う人は始めてだった。

私はきっとジミーという一人の男性に恋をしたんだと思う。

米軍に対する苦い気持ちはジミーが拭ってくれた。
まだまだ問題はあるけれど、決して憎んではいけない。

人が所属している場所、立っている場所に惑わされずに
その人を見つめる事の純粋さを思い出した。

ハグして渡嘉敷~

改めて、地球という星が丸いってことを肌で感じた。


東京に戻りこれまでに流した事のないくらいの涙があふれた。


この旅はいろんな人、いろんな動物に出会う出会いの旅で
これこそが私がしたかった旅だった。

おいしい食べ物、立派な建物はおまけで
今そこに誰が住んでいるのかが私は気になっていた。

こんなにたくさん素敵な人に出会わせてくれた
友達全員にすごく感謝しています。

ありがとう。


* * * * * * * * * * * * *

この気持ちを一つの絵にしています。

数ヶ月かかる予定ですが
遊びに来た時は是非みんな見てくださいね^^

* * * * * * * * * * * * *






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Last updated  2007.09.30 08:45:19
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