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第18回 早坂茂三さんの遺言 その11


第19回 早坂茂三さんの遺言 その12


第20回 早坂茂三さんの遺言 その13


第21回 早坂茂三さんの遺言 その14


第22回 早坂茂三さんの遺言 その15


第23回 早坂茂三さんの遺言 その16


第24回 早坂茂三さんの遺言 その17


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幼幻記1 微笑


幼幻記2 あーちゃんのハイヒール


幼幻記3 和田屋のロマンス


幼幻記5 福島行きの汽車の中で


幼幻記6 氷水(こおりすい)


幼幻記7 焼きみそおにぎり


幼幻記8 仔猫とチョウマ


幼幻記9 結い髪


幼幻記10 傷つけた写真


幼幻記11 パパのおしゃれ


幼幻記12 母の笑顔


幼幻記17 命日


幼幻記18 安寿と厨子王


幼幻記 19 祖母の生誕100年 佛光寺


幼幻記 20 ホットカルピスの味


2006年01月01日
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カテゴリ: おもいで




冬物語



第792回 1月1日

 私にとって昭和47年から50年にかけての4年間は多感な時代を送りました。それは世の中が一面真っ白で雪で覆われているような毎日でした。しかも、日に日に雪は積もり、春などいつ来るのかわからないそんな時代でした。

 夢と希望を持って高校三年生を向かえた昭和46年でした。春の統一地方選挙の市議会議員選挙の時に、町の中で偶然出会った、ある若い候補者の演説に聞き惚れていました。

 自分の仕事をこのとき決めました。決めた仕事は家族にも教師にも内緒にしました。

 しかし、その仕事に就くためには途中経過として、ある仕事に就くことを考えました。その仕事は狭き門でした。でも、自分の実力でなんとかその仕事に在りつこうと考えたのでした。教師に相談したところ、卒業生の先輩を紹介され早速訪問をしました。

 そして通信教育を受けて、学校では補習授業を受け、万全の状態で受験したある試験。学科試験は見事に合格しました。自分の希望の仕事に就くためには、どうしてもある仕事に就き、勉強をしたかったのでした。そしてその希望に一歩近づいたのでした。いや勝手にそう思い込んでいたのでした。

 でも、第二次試験の健康診断は大丈夫でしたが、第三次試験の面接では不合格でした。面接で希望を具体的に述べると面接官たちは苦笑しました。それから私の社会人としての道は「浪人生活」を余儀なくされました。

 この間の出来事が大人の裏社会を垣間見ることになるのでした。第一次の学科試験を合格すると、当時のお金で三十万円の裏金要求が家族にありました。私は実力で仕事に就くことしか考えていなかったので、それを断るように家族に言いました。当時、地元の初任給の相場が三万五千円の時代の話です。

 また、学校からはすばらしい一流の企業への就職を紹介されるのでしたが、すべてそれを断って初心貫徹を通そうとしたのでした。


 本屋のアルバイトや市役所の臨時職員、母校の進路指導などしながら、四年間同じ試験に挑戦しては最初と同じパターンを繰り返すだけでした。

 やさしく声を掛けてくれた女性もいましたが、私は初恋が失恋で終ってからは、特定の女性と恋愛をする気持ちはありませんでした。ただひたすら夢と希望を追いかけていました。

 その間、唯一の働き手だった祖父の病気による入退院の繰り返しもあり、夢と希望がどんどん遠くなっていき、人生が吹雪の毎日のように感じてきました。

 世間知らずで純真さだけが武器でした。それでも身も心もボロボロになっていく自分がそこにはいました。やけになって人も社会も信じなくなっていくのでした。それでもマンガ同人会の活動だけは止めないで続けていました。

 浪人生活も終止符を打つことを考えるきっかけは、昭和50年の秋に起こりました。

「北澤です。マンガを描いてもらいたいんだが……」
 という、この一本の電話で私の冬物語がエンディングになっていくのでした。

 人生には無駄はないものです。あの時、お世話になった方々や知り合った人たちが後に私たちが行なう事業や活動などを支え助けてくれるのでした。人脈が私の大切な宝物になっていきました。

 遠い遠い34年前の私の冬物語のあらすじでした。

 2006年1月3日記





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最終更新日  2006年01月03日 09時05分40秒
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