Blue kiss

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Saaのうほほ遊び

Saaのうほほ遊び


Saaは夜歩きが好き。
まだ制服着てる身分なのに
夕飯が終わると自転車こいで隣の駅にあるBook Offに行くのが趣味。
「なんで昼間出かけないの?」と聞くと
「だって、昼間は明る過ぎて・・・」だと。
吸血鬼か。


さっきも、7時を回ってからいきなり
「さあ、でかけよぅかな。」って。
わたしはSaaが防寒対策(自転車こぐから)に
真冬用のジャンバー(まだ早いとおもうケド)を羽織る傍で言った。

「ねぇ、Saa。こんな夜になって女の子がチンタラ自転車こいでたら
変な奴らがドバッと出てきて
Saaの自転車止められかもしれないんだよ。
あんた、危険行為をしてるんだから。わかってる?」

Saaは「おぉっ・・ママ珍しく親みたいな事言ってる!」と
満面の笑みで振り向いた。
なに?なに感動してるの?そんなに変なこといってるか?

「感動~~~。いっつもウチは皆『生きてれば良し。』みたいな家だもんねぇ」
Saa、そんなに「心配」の言葉掛けが嬉しいのか。ごめんねぇ。
それで、やっぱり出かけるんでしょ?

「大丈夫だよ。そんな時は『うほほほ・・・~~!』って」やるから。
・・・・・・!!!!
何っ?今の。キモすぎてわかんなかった。
「だからさ、『うほほほほほほほ・・ほほ~~』」高らかに笑うSaa。
完全に痛い人に見える。確かに。きっと誰でも逃げる。
こういう撃退法があったのか。

「いってきま~すっ!」
感心してしまったわたしは、今晩もSaaに逃げられた。

それにしても、あの『うほほほほほほほ・・・ほほ~!』は怖い。
もしかして、Riiも上手いかもしれないと想像してしまう。
これはSaaのゲーマーオタク界からひっぱりだしたギャグに違いない。
あの2人が一緒にこんな遊びやったら
マンション出なきゃならなくなるな。

とても推奨出来ない彼女らの奥の手を知ってしまった。悩。


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