Blue kiss

Blue kiss

優性恋愛塾


それは美しく残酷な物語。

でも魂を揺るがすその経験のすべては、優性を受け継いで成長する。

 優性恋愛塾 第一章



プロローグ 

私は何処にいるのだろう。
愛する人の中に埋もれる安堵
そこから逃れようとする焦燥
自立という声

私が生きているこの場所は
一体何処なのだろう?

行きたいところはあるのに
辿りついたオアシスは
砂漠のど真ん中

孤独と愛に満たされた境界に
瞬間移動しながら
やがて疲れ果てて
自分の求める心の声に
応える気力を失ってゆく

自分のため、誰かのため
なにか 特別なものに辿りつくことが
宿命のように背中から押し寄せる
見えない強い力

疲れすぎて、体中が無気力になると
カレは私の心に訴えかけてくる
修正できない心の癖に失望しかける私に
壮絶な情熱で
心の闇から引き上げる

カレと向かい合い、カレに抱かれ
カレの微笑みに迎えられるとき
そこに求めるものの全てが在る

愛を学ぶための孤独とは
これほどまでに甘美な時を連れて来るのだ


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: