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考えることしていますか。僕がコンサルの時代、研修で一番力を入れて行われたことは、1)人間形成上の「リーダーシップ」、そして、2)考えて解決を図る「ロジカルシンキング」でした。【ロダン・考える人(ブロンズ像)】40,950円コンサルの世界が、一般の企業と異なるのは、モノに頼らないで、無形の価値をクライアントに提供することで、商いを行っていることです。従って、与えられた課題をどのようにして解決に結びつければ良いのか、そのための訓練、いわゆる、スキル、技術を学ぶことがとても大切なのです。昨今のような不毛の時代になった今、人と同じことをしていては、学歴だけでは目立ちもしないですし、時代の浮き沈みのなかで、自然淘汰されてしまいます。これは、厳しいようですが、現実に起きていることです。よほど、輝く武器(スキル)を持っていない限り、切られてしまうことになります。時代の速度に、その人の能力がかみ合っていること、これは、社会人の絶対条件と言えます。そのためには、いろいろと成すべきことがあるでしょう。【ロダン・考える人(クリスタルレザーアート)】6,930円僕がコンサルの時期、目から鱗だったのは、どんなに優秀な社会人でも、論理的思考で、構造的に分析して、結論、見解に至る能力に弱点があったことです。たとえ、記憶力で高い能力を有して高学歴の道を歩んでいた人でも、問題の本質をわかりやすく立案できるスキルに欠けているケースが見受けられました。コンサルもいろいろなタイプがありますが、コンサル業界が生きていけるのは、そのスキルがあるからとも言えるでしょう。今日は、そんな考えるスキルのための書籍紹介です。★ 書籍紹介(15冊目)★ MBAクリティカル・シンキング★ グロービス★ レビュー健全な批判的精神による、客観的な思考である、「考える技術」。これを、ケースを多様して説明しています。読破すれば、実践の応用は場数を踏む必要ありますが、なぜ考えることが必要なのか、最低、それを理解できるでしょう。昨今、ビジネスが複雑になり、混迷するほど、限られた情報での決断は重要です。それを正しく結果に導ける人は、企業価値に貢献できるキャリアパス人と言えるでしょう。説得や交渉術、または、部下へのコーチングにも応用できるので、お勧めです。にほんブログ村
2009.02.26
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社会人のキャリアパスとは全く異質の世界、それが極道の道。その世界を描いたゲームが、まさかのヒットで、売れ行きを伸ばしています。ゲームソフトの老舗セガが開発したゲーム、「龍が如く」。ストーリーは、ありがちなファンタジーでなく、クリエイターの強い意向で開発、販売となった作品です。ふたを開けてみれば、脅威のスマッシュヒットとなり、すでに、同シリーズは3本販売されています(4本目が今月発売予定)。★ 龍が如く3(PS3)そのクリエイターとは、名越稔洋氏。もともと、ゲームセンター用のソフト開発にかかわってた有名クリエイター。作品としては、バーチャレーシング、デイトナUSA、スパイクアウトなどがあげられます。この作品では、日本の極道(裏の世界)を取り上げて居り、新宿歌舞伎町を模した町を中心にして、夜にうごめく怪しげな世界を、濃いストーリーと痛快なアクションで綴っています。当初、セガ上層部は、この開発審議を却下したとの逸話があるほど、アウトローなゲームとして扱われてました。名越氏が、「龍が如く」の作品を開発する当時、時代はまさにグローバル化の波にもまれて居り(マイクロソフト参入)、かつ、ビジネスモデルは、過去にヒットしたゲームのシリーズ化で、堅実かつ保守的に収益を上げる戦略でした。その意味で、「龍が如く」は、日本のマーケットだけを対象にして居り、年齢層にも制限があり、かつ、極道の世界と言うストーリー性、どれも未知の領域であり、当時経営に不安のあったセガ上層部にとっては、大きなかけであったようです。さて、「龍が如く」が受け入れられた背景とは何でしょう。僕が考えるには、ひとつは、ファミコンのテレビゲーム世代が、大人になって、真の大人のエンターテインメントとして楽しめるゲームが出たこと(例:リアルな世界を闊歩しキャバクラの経営もできたりします)。もうひとつは、伝説の極道と呼ばれる、一匹狼の主人公(桐生一馬)が綴る男としての壮絶な生きざまでしょう。組長、組の派閥、裏切り、そして、仕掛けをかけての闘争など、「表の社会」と異なる世界が、リアルな臨場感を持って綴られていきます。キャリアパスの視点で、この作品を通じて思うことあります。「表の社会」と言えども、天下り人事、不条理な人事発令、キャリアの保身等、きれいごとだけではいかないこと、たくさんあります。せめて、生きる世界は違えど、主人公(桐生一馬)のような、勧善懲悪タイプの勇気と信念と正義感を抱いたビジネスマン、混迷する不透明な時代にあっては、「表の社会」でも求められるスキルなのではないでしょうか。気になった人はお試しあれ。★ 龍が如く1(PS2)★ 龍が如く2(PS2)★ 龍が如く見参(PS3)にほんブログ村
2009.02.22
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最高級車に乗りたいと思いますか。最近のニュースによると、イタリアの名門、「フェラーリ社」の業績が絶好調とのことです。ポルシェ社でさえ、業績を下方修正している最中、なぜ、「フェラーリ社」の業績は良いのか?僕も、高級ブランドの世界に身を置く立場として、非常に興味をそそられたので、いろいろと調べてみました。その結果、二つのミラクルあること判明しました。まずひとつは、フェラーリのオーダーは、通常、2年くらいかかると言うこと。つまり、今から2年前に、フェラーリを買うオーナーがオーダーして、2年後の昨年、納車が行われたことです。もうひとつは、フェラーリ社の売上は、車だけではなく、ワッペンやアクセサリーなど、雑貨関連の売上の割合が非常に高いとのこと。これが、不景気の中で、「フェラーリ社」が絶好調に見える業績の裏の話です。会計上、売上の認識は、納車時に行いますので、昔のオーダーストックで、売り上げが良かったと言うことができます。逆に言えば、これからが正念場とも言えますね。そもそも、フェラーリのオーナーともなれば、少しくらいの不景気には影響されません。実際、フェラーリの内装皮は、数年ではげてしまうほど、品質は高くありません。にもかかわらず、ブルジョアのオーナーには、所有欲をくすぐられるブランドバリュー、秘められているのです。暴れ馬はどこまで行くのでしょう。にほんブログ村
2009.02.19
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部下を育てる苦労は、自分のキャリアアップのためでもあります。キャリアパスを目指している企業人として、絶対避けて通れないこと、それは、「部下のマネジメント」です。どんなに自分だけがんばっても、周りの人、特に、部下がついてこなければ、正しい上司とは言えないでしょう。上司が志すべき点、それは、「部下のマネジメント」であり、部下の将来へのビジョンを指し示すリーダーとして導くスキルの研鑽です。僕自身のことを省みれば、若かりし時代、自分のことしか見ていませんでした。よく、同僚や上司には、「バラのとげを抜け!」と酒の席で上司に説教されたりしたものです。当時、部下はいたのですが、周りを見る余裕が無く、自分だけ、サクセスストーリーを歩むための努力を黙々としていた時代でもありました。ところが、何年も実務経験を積んで、取りたくない年も取って、いろいろな視野を見につけた今、もし、タイムマシンで過去の自分に出会ったら、酒の席で諭してくれた上司と同じことを言うでしょうね。バラのとげの数だけ、頼りにしてくれる人は減っていくと。誤解のないよう、「自己責任の時代」でもあるので、部下を100%面倒みる必要はないと思ってます。ただ、マネジメントスキルのアップは、キャリアアップに必要なスキルのひとつであることです。もし、部下を育てる楽しみ、そうした、経験と知識に根ざしたスキル、つまり、余裕がないと、「部下のマネジメント」にまで目が行き届かないでしょう。結果、「部下はなにもわかっていない!」、「部下に注意するとすぐ機嫌を損ねる!」、「部下はなかなか結果を出さない!」、「部下は自分のことしか考えない!」「部下はすぐ忘れる!」等々、ある意味、上司と部下のいたちごっごが続くはめになります。では、そもそも、どちらの言い分が正しいのでしょうか。答えは、上司が間違っています。部下に伝わらないのであれば、コミュニケーションの仕方に問題があります。人間、いろいろなタイプがありますので、そのタイプに合わせた「部下のマネジメント」スキルを身につけるのは、上司の責務であると思ってます。もちろん、どう冷静に努力しても、駄目な部下にめぐり会うときもあるでしょうが。と言うことで、今日は、「部下のマネジメント」で悩む管理職に向けての書籍紹介です。★ 書籍紹介(14冊目)★ 超 部下マネジメント術★ 石田 淳著★ レビュー部下のマネジメント術に有効な指針として、「インストラクショナル・デザイン」という行動科学に基づく人材育成法を解説しているのですが、僕にとっては、科学でもなく、普通の内容です。具体的には、「部下のマネジメント計画書・チェックシート」を作成して、適時、確認のためのテストも行いながら、部下の行動計画をマネジメント、スケッチしていくことを提案しています。確かに、一度、そこまでやればベターかも。でも、実際の現場ではなかなか時間ないのが実態でしょう。かつ、テストは、少しナンセンスな気がします。もっと現実的な、「ぱっと部下を理解し、ぱっと誘導できる術」、ご教授して欲しかったところです(文章の行間はかなり空いてるので、ネットページ数は少ない)。にほんブログ村
2009.02.17
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監査報酬は頭の痛い課題です。会社が外部監査人に払う報酬、どのぐらいか知っていますか。企業のレベルによってまったく異なるので、ひとつの答えがあるわけではありません。ただひとつ、最近の顕著な特徴は、監査報酬は、かなりの上昇傾向にあり、会社の悩みの種になっていることです。企業は、近年の法改正の影響で、「内部統制の構築」と「4半期決算の開示」を強化しなければならなくなりました。その結果、企業は、外部監査人に、財務諸表と内部統制報告書について監査を受ける必要があり、今、監査のためのコストは、無視できないほど大きなインパクトを与えつつあるのです。この背景は、会計士は相変わらずの人手不足の状況であり、かつ、行うべき監査の範囲が広がったため、必然的に監査報酬の値上げとなります。例としては、昨年、JSOXが本格化した影響で、なんと、監査報酬は平均2倍弱に跳ね上がったそうです。この傾向は、USSOXが米国で施行された初年度にもおきた現象です。ただ、少し異なるのは、日米の会計士の人数に大きな差があることです。米国は約30万人以上、一方、日本は3万人もいないでしょう。特徴的なことは、米国の場合、約40%が監査法人、残りの60%は民間企業で就業していることです。日本の場合、会計士と言えば、おおむね監査法人が多い状況です。エンロン事件をきっかけとした財務諸表の信頼性を高める仕組み作り。間違った方向性でないと思いますが、不況期に突入した現在の企業にとって、監査報酬の高騰、頭の痛い悩みです。企業は、人件費の削減を図りつつも、監査報酬の上昇に耐えることが求められています。上場企業が負うべき社会的責任は、非常に割高になってきたと言えるかも知れません。にほんブログ村
2009.02.15
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不況期の時代に内部統制をどこまでやれば良いのか。日本版企業改革法、通称、「J-SOX」。財務報告の信頼性を確保するために制定された制度です。その結果、2008年4月以降に開始する事業年度から、約4,000社といわれる上場企業は、その対応初年度を迎えて居り、今年3月期決算で、その内部統制構築の真価が問われることになります。具体的には、経営者が提出する「内部統制報告書」を、外部監査人がチェックし、「重要な欠陥」があるかないかを判断します。もし、「内部統制は有効である」というお墨つきを、外部監査人から取れれば、「J-SOX」に準拠している明かしである、「無限定適正意見」を得ることができ、投資家の信頼を高めることになります。とは言え、周りを見渡せば、まさに、大恐慌時代に遡ったかのような大不況の嵐。きっと、上場企業の本音は、「生きるか死ぬか、社員を切るか切らないかの瀬戸際で、内部統制なんぞやってる時間あれば、売上を死守するのが先決!」、なんて感じで、上場企業の台所は、穏やかではない状況になっているはずです。僕は、USSOX対応初年度の経験者としてコメントすると、「J-SOX」はまだ「かわゆい部類」です。初期のUSSOXの場合、あまりにも過剰な内部統制が、要求されていた時代であり、「人間をすべて疑え!」的な猛烈な内部統制を要求されました。かつ、社員はといえば、経営者も含めて、内部統制の言葉はちんぷんかんぷんの時代ですので、内部統制構築のハードルは、半端ではないほど高いものでした。翻って、「J-SOX」。不景気の真っ只中、赤字を覚悟している上場企業は、内部統制構築に対応しなければなりません。果たして、内部統制、企業価値を高めるものなのか、それとも、時間とコストの浪費なのか、本音ベースの意見、きっと山ほどあるでしょう。今日は、そんな内部統制の価値を見出すヒントとなる書籍の紹介です。★ 書籍紹介(13冊目)★ 内部統制で現場の仕事はこう変わる★ 原国 太郎/矢野 直著★ レビューSOX実務経験者の著書だけあり、その内容はまさにリアルであり、よくポイントを突いています。得てして、概論に終わりやすいのが、内部統制書籍の傾向なのですが、業務プロセスごとに、「何を、どう、なぜ、しなければいけないのか」、具体的な例を挙げて説明されています。感心するのは、難しい専門用語に委ねるのではなく、実際のSOX導入で直面するであろう疑問にさらっと答える形で構成されていること。ぜひ、お勧めの書籍です。
2009.02.12
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資格の取得で夢は叶うのでしょうか。難関資格の代表格、医者は、安定した生活を約束された高給取りのイメージがあります。その資格のためには、ハードな受験勉強、難関スクールへの挑戦、そして、多額な学費の負担、これらを乗り越えて、夢を実現しなければなりません。最近、僕は、多くの歯科医院を見かけますが、その懐はかなり厳しいようです。日本経済新聞の記事によると、平均年収は、800百万円くらいであり、当然、かなりの高額所得者がいる一方、300百万円以下は、なんと5人に1人に上るとのこと。これで、資格取得のために費やした、時間と学費、果たしてペイするのでしょうか。歯科医になるためには、30百万円~60百万円ほどの学費、そして、個人開業医だと、ほぼ同額、30百万円~50百万円の投資が必要になるようです。難関の資格を取得して、ばら色の人生と思いきや、現実は過当競争もあり、かなり経営は厳しいようです。このトピックを取り上げたのは、資格の世界で生きてきた僕にとって、とても衝撃的な事実であったからです。資格取得のためには、多くの時間とお金を投資しなければなりません。キャリアパスを目指す人にとっては、混迷する時代、「資格の価値」をしっかり見極めること、ますます大切な時代になったと言えます。キャリアパスには、資格を活かせるライフプラン(人生設計)が必要です。
2009.02.11
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25周年に隠された経営の秘密とは。東京ディズニーランドを運営する「オリエンタルランド」の業績は、2009年3月期、売上高は3,852億円、そして、経常利益は359億円、いずれも過去最高となるようです。この数値がどれだけすごいかは、最近の日本の超一流企業、トヨタ、ソニー、パナソニック等が、赤字決算を発表していることから伺えます。まさに、東京ディズニーランドは、景気に左右されない「魔法のビジネスモデル」を確立して、来場者のハート(顧客満足)をしっかり繋ぎとめた上で、絶好調の業績を達成しました。ちなみに、香港とユーロディズニーランド、知っての通り、業績低迷に苦しんでいます。さて、そもそも、東京ディズニーランドは、どのような「経営形態」で行われているか知っていますか。親会社は、米国本社である「ディズニー社」ですが、「持たない経営」、つまり、「ライセンス契約」による事業スキムが取られています。「オリエンタルランド」は、ライセンス使用料として、1)入場料の10%、2)飲食・商品売上の5%等、売上収入に決められた%を本社に支払うこと(売上原価)で、東京ディズニーランドを運営しています。では、この「ライセンス契約」ですが、「ディズニー社」と「オリエンタルランド」、どちらに有利な事業スキムだと思いますか?ヒントは、丁度、25年前、当時の「ディズニー社」は、フロリダにある「エプコットセンター」の開発真っ最中で、資金繰りが厳しかったことです。結果、「ディズニー社」は、初の海外投資、莫大な投資負担となる「持つ経営」を諦めて、安全策として「ライセンス契約」による「持たない経営」を選択したと言われています。さてどうでしょう。25周年を迎えた東京ディズニーランド。業績は、冒頭に記載した通り、過去最高の業績を達成しそうです。もし、25年前、「ディズニー社」が、無理をしてでも、「持つ経営」(=資産の所有リスクあるが、ライセンス使用料以上の収入を得られるチャンスあり)を選択していたとしたら、東京ディズニーランドは、「黄金の国ジパング」、まさに、その現代版だったかも知れません。「ディズニー社」は、25周年を迎えた今年、過去の経営判断を悔いているかも知れません。
2009.02.08
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ノウハウ本(KNOW HOW)では、脳は本気になりません。僕は、いろいろなビジネス書籍を、ひと月15冊くらい乱読しています。その中には、アメリカ人の著者による書籍も含まれるのですが、あることに気がつきました。それは、日本のビジネス書籍は、得てして「ノウハウ=ミクロなテーマ」に偏る傾向があり、これを知っていれば、即活かせるような類が多いのに比し、アメリカ書籍は、「人間形成=マクロなテーマ」が多いことです。たとえば、大ベストセラーである「7つの習慣」というアメリカ書籍。成功するための仕組みを、個人、家庭、会社、そして、人生、それらの観点で、7つの原則を習慣化することで、新たな成功につながることを説いています。ふと思うのは、最近の日本、「なりたい自分がわからない人」、実に多いような気がしています。そうした社会環境の変化のせいなのか、瞬間のイメージが沸きやすい書籍、手っ取り早くいろはを集積できる書籍、そうしたノウハウ本が、自然と受け入れられています。では、そのノウハウ本、どれくらいの期間、脳に記憶として留められるものなのでしょうか。人間には、「ミラー・ニューロン」と言う神経細胞があります。他人の行動を見ることで、自分も同じ行動をしているかのような活動が、脳内で行われるそうです。まさに、ノウハウ本は、そのような効果も期待できます。でも、所詮、一時的なノウハウにすぎません。実践して定着化させないことには、脳は、「短期記憶」としてはずしてしまいます(忘れる!)。知ることを主眼とする、ノウハウ本(KNOW HOW)だけでは、脳は本気にならないのです。人のタイプに応じて、脳がHOWするノウハウ本、あればよいですね。
2009.02.07
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仕事で一番大切なことは何だと思いますか?僕の経験では、まず、1)期待されている「業務知識・スキル」は、当然クリアすべきものであり、継続的な切磋琢磨で、日々磨かれていかなければならないでしょう。もうひとつ、2)とても大切なことは、「人間関係」です。仕事は、決して一人で完結するものではありません。上司、部下、同僚、または、外の取引業者、そのリレーションで、仕事の幅も、仕事の広がりも、大きく様変わりしてしまいます。つまり、自分とかかわりある世界の人と、うまく「コミュニケーション」が成されていること。これは、社会人がキャリアアップするときの、最低限のキーワードだと思います。内部統制の世界では、これを、「情報と伝達」と呼びますが、個人においても、当てはまるワードでしょう。僕は、社会人経験、数十年となりますが、得てして、「自分の世界」で終わってしまう人がいかに多いことか。ほかの人を受け入れるスペースをとることなく、自分のペースで進んでしまう人は、いつか、壁に当たります。人間である以上、長所も短所もあります。ただ、キャリアパスする人は、自分を常に客観的に捉えて、足りない自分を切磋琢磨していることです。それは、知識・スキルだけではなく、人とのかかわり方(対人関係)も含みます。魅力ある自分であるかどうか、その自分のブランド作りは、今の格差社会で生き抜く、ひとつのヒントであるでしょう。今日は、そんな、「人」とのかかわりを大切にして、大きな飛躍を成し遂げた、ホテルビジネスの雄、「リッツカールトン」の例を紹介します。★ 書籍紹介(12冊目)★ リッツカールトンで学んだ 仕事でいちばん大事なこと★ 林田 正光著★ レビューリッツカールトンを取り扱った書籍は数多くありますが、この書籍、元藤田観光の50代の筆者(当時)が、リッツに転職して、苦労して得た経験談を語る内容となってます。ですので、他の書籍のような、リッツの「経営者」が語るのとは、少し異なるアングルであり、転職体験談をモチーフとした、転職の世界を綴ったものと言えるでしょう。人間的な深みは、得てして、そうした新しい体験から生まれるのですが、何を学ぶか。それは、何を学ぼうとするのかによって変わるでしょう。その根底には、「人」とのかかわりの大切さ。自分のブランドの立ち居地を見直そうとしている人には、少し参考になるでしょう。★ おまけ ”リッツカールトン その成功に向けた3つの秘密(CD-ROM)”高野氏(日本支社長)の音声による解説と図解で、その成功の秘密に触れます。
2009.02.05
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MBAに興味がある人には。”グロービス”と言う専門スクールがあります。もともとは、ビジネスマンを対象とした、社会人のための「ビジネスリーダー育成」を目的として設立されました。現在は、法律改正を受けて、民間大学院を設立して、「MBA学位」も取れる本格的な大学レベルの教育を提供して居り、将来は、アジア圏への進出も狙っている専門スクールです。そもそも、MBAとは、"Master of Business Administration"の略で、日本語では、"経営学修士"と呼ばれています。一時期は、これを取得することが、社会人の「出世街道」の最たるシンボル、つまりは、ポジション、年収も、かなりの評価で手にすることができると言われた時期もありました。実際、外資企業を渡り歩く人には、MBAホルダーは、非常に価値ある実績であること、事実でしょう。現在はどうでしょうか。必ずしも、MBAイコール、将来を保証された人、と言う公式は成り立たなくなってはいます。たとえば、若年層で、MBAを取ったとしても、それは理論を学んだだけであり、経験は未熟、本来発揮すべきスキルを保証するものではありません。会社には、MBAホルダーでなくとも、経験と実績を積んだ、優秀な社会人が、MBA以上の価値を会社に提供しているケースは多々あります。今日は、そんな、気になるMBAのバイブルとも言われている、グロービスの書籍紹介です。★ 書籍紹介(11冊目)★ MBAマネジメント・ブック★ グロービス著★ レビューMBAの全体像を把握するには、一番手っ取り早い書籍でしょう。本格的に学ぶべき主要なテーマが、個別に、2ページの枠でスマートに纏められているので、即効性にある虎の巻と言えます。具体的には、経営戦略、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、人と組織のマネジメント、IT、そして、ゲーム理論と交渉術が網羅されています。非常にわかりやすく、工夫された構成展開で、俊足の理解を助けるでしょう。ただ、テーマは、それぞれ、重いテーマであることには違いないので、小説のような面白さは期待しない方が良いでしょう。あくまで、MBAの手控え辞書のような機能かと。★ おまけ ”こどもMBA”こども用のボードゲームで、これで経済がわかるようになるとのこと。ちなみに、中学受験でも役立つようです?
2009.02.04
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経理を目指す人の登竜門です。僕が、この世界で仕事をするきっかけになったひとつは、「日商簿記2級」の取得でした。当時、まだ20代。営業部門でしたが、客先の審査のために見る財務諸表に興味が沸いて、挑戦しました。ただ、なぜだか?周りの外野(上司・同僚・はては、親まで)が煩くて、「合格するわけがない」、「まあ感心感心」、「酒の付き合いが減った」などと、言いたい放題。両極端な声が渦巻く中、どうにか取った資格でした。大げさかも知れませんが、経理を志した人には、ぜひ挑戦して欲しい資格です。と言うのは、学ぶ課程で、「簿記の基礎」が身について、実際の経理実務で、「会計センス」が発揮されるからです。今日は、少しその世界に触れます。まず、ずばり言うと、経理実務の世界では、「日商簿記2級」で学ぶすべての知識は、必要ないでしょう。勤務している業界によっては、工業簿記は必要ありません。では、「資格取得する意味は何か?」。「数字の感覚」、つまり、「会計センス」を身につけることにあります。「あの人にはセンスがある」、と言ったりしますね。まさに、会計の世界も同じで、基本を身につけていることで、知らない間に、応用の利く「会計センス」が育まれているのです。それでも、「簿記のイメージは、地味すぎて、ためになるのか?」、と疑問に思う人も多いでしょう。でも、たかが「日商簿記2級」と侮っていけません。出題範囲は、商業簿記と工業簿記となりますので、「日商簿記3級」のような商業簿記だけではありません。工業簿記を苦手としている人がいかに多いか知ってますか。会計のセンスは、基本的な知識から生まれる知恵のようなものです。「日商簿記2級」は、その基盤です。まずは、一歩踏み出しましょう。
2009.02.02
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CIA(公認内部監査人)の情報交流会に出席しました。昨日、某資格スクールが主催する情報交流会が開催されました。各界の実務者、総勢約20名弱が集って、「どのようにしたら、CIA(公認内部監査人)をメジャーにできるのか?」、飲み会形式で語りました。出席者は、資格スクールのコース担当者、講師、コンサルタント、大学教授、そして、僕のような民間企業に従事している者で構成され、公認会計士、税理士もいますので、なかなかの圧巻なメンバーでした。知っての通り、「内部統制の時代」と言われて居り、近年、CIA(公認内部監査人)の資格取得者は急激に増加しています。とは言え、公認会計士、税理士と比較すると、まだまだ認知度が低いのが悩みの種です。実際、CIAの資格取得者の平均年齢は、男性ですと40歳前半、女性でも、30歳代後半、と言う、高齢化傾向の特徴がある資格試験と言えます。その背景は、もともと、内部監査は、経験年齢によるベテラン組が、業務に多く従事していた傾向が長年あったことも、大きな一因でしょう。内部監査担当の年齢構成を見ても、世代が、40代から50代に偏りがちな傾向にあります。そこで、今回の情報交換会では、「CIAのブランド戦略」、いかにして、CIAと言う資格を盛り上げるか、熱く語ってきました。出席メンバーは、なんらかの形で、CIAの世界に触れていることもあり、「新しい時代」を作っていきたいと願う、熱意の塊みたいなメンバーばかり。僕もそうですが、「企業価値に貢献できる貴重な資格」であるという持論のもと、語りまくってきました。気がつけば、時間延長の末、4時間半に渡るトーク大会。専門的な見地での、楽しい話題、こうした、お酒の飲み方もあるのです。
2009.02.01
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