★ 英語学習&ドラムマニアのホームページ ★

★ 英語学習&ドラムマニアのホームページ ★

暗唱ベース英語学習法




 最近、自分の英語の学習方法に新しい手法を取り入れ始めた。
それはずばり、「暗唱ベース学習」(いわゆる丸暗記学習)である。

 この方法により、英語学習の本質を突くことで学習効果を高め、かつ従来の「だらだらした身に付かない」学習から脱却できる。

 これは他人の勉強法を参考にした訳でもなく、それらに感銘を受けたからでもなく、自然発生的に取り入れるようになったのだ。

 ここではその学習方法について説明する。


1.暗唱ベース英語学習に辿り着いた経緯

 私は日常業務で1,2ヶ月に1回程度、プレゼンで英語を話す機会がある。
プレゼン英語の特徴は、

 1)全体的に一方通行の英語であり、そのほとんどが決まりきった文章である。
 2)質疑応答もあるが、聞き取れる範囲で理解し、説明できる範囲で説明する。英語のできるアテンダントが対応してくれることも多い。

となる。

このような条件で、プレゼンを何とか成功させるために、普段次のような準備をしている。

 1)しどろもどろにならないよう、事前に原稿を覚えておく。
 2)原稿は自分で作成する。正しい英文とは限らない。

プレゼンは形式的なものであるから、通常は事前の練習で覚えたフレーズだけを話すことになる。
つまり、原稿を覚えてしまえばその場で考えて英語を作ることがなく、スムーズにプレゼンすることができる。

だが、不意に受ける質問に回答する際には、既に覚えているフレーズを応用し微妙に単語を入れ替えたりして、何とか意思を伝えようとする。
その際、頭に入っていないような言い回しで説明しようとすると、必ずつまって回答できなくなってしまう。
そういった場合に、英語の出来る人が助け舟を出してくれることが多い。


このようなプレゼンを何度となくこなしていくうちに、次のようなことを感じるようになった。

 1.事前に覚えた英語こそがすべてである。
 2.覚えている英語は自信を持って口に出すことが出来るし、かつ実用的である。
 3.何度も覚えなおしているため、その範囲では確実に身についている実感がある。
 4.アドリブを口にするときは、覚えた英語に基づいて文章を構成している。覚えていない英語は事実上使えない。


このように纏めてみると、すべては「英文を丸々覚える」というところから始まっていることが分かる。
結局のところ、その場で考えながら英語を話すことは実用性に欠けており、やはり過去に覚えた英文が役に立っている。

これを日常の英語学習に応用すれば、密度の濃い、実用的な英語を学習できるのではないか、
というのが暗唱ベース英語学習に辿り着いた経緯である。

よく考えると、普段喋っている日本語でもそうである。
過去にこんな言い回しを聞いたことがある、ということが記憶にあるから、使っているのではないか、と。
文法的に正しくとも、過去に使われたことのない表現には違和感を感じるだろう。


2.従来の日常学習の問題点

 私はここ5年ほど、日常的に英語を勉強してきたつもりである。
しかし今になってなぜ、新しい勉強法が必要になってきたのだろうか?

 私は、ラジオ講座や茅ヶ崎式、そしてTOEIC問題集をメインとした教材を用いている。しかし、今までやってきた勉強を振り返ると、過去に勉強したことがあまり役に立っていないことに気づいた。特にプレゼンにおいて必要性の高い英会話については、即興で発話できない、また質問が聞き取れないという点で効果が薄いと感じている。

ここでは、その日常学習のうち、英会話に関連の深いラジオ講座について考えてみる。

自分が今まで実施してきた、ラジオ講座による勉強があまり役に立っていない原因としては、

 ・ 身に付くまでやっていない。
 ・ 反復してやっていない。
 ・ 何となくテキストを眺めるだけで、覚えようという気になっていない。
 ・ どの程度まで反復すれば、どの程度まで覚えれば次に進んでいいものか、判断に困っている。
 ・ ストーリーに興味をもてない。
 ・ 載っているフレーズを覚えようとはいっても、実際に使うか不明で懐疑的。
 ・ 覚えようにも覚える量が多すぎる。
 ・ 項目ごとに日付けが打たれており、ついつい消化不良の状態で次のページに進んでしまう。
 ・ 音声を聞く際、テキストを開くのが面倒。

などが挙げられる。

特に、リスニングの学習に関し、私は

 ・ 音声を聞きながら、テキストで「単語」「文章」「意味」を確認して初めてリスニング効果が出る

と考えている。 それは、知らない単語、意味の分からない文章は、超能力者でもない限り何千回聞いても「意味不明の音声」にしか過ぎないからである。

従って、リスニング学習の条件としては、

 ・ リスニングは漠然と聞いているのではダメで、テキストを開くことのできる環境での勉強が必要、

となってくる。 たとえば時間を有効活用しようと通勤時間に歩きながらリスニング訓練をしても、テキストをその場で確認できないため実際は効果が薄いと考えられる。

以上のように、従来の学習方法には様々な問題点があることが分かった。



3.暗唱ベース学習法の利点

そこで、これらを解決するような勉強方法は無いものか?? 
いろいろ考えた結果、最終的には、

 「テキストを丸覚えする」

という勉強法が、これらの問題点を解決しているのではないか、という結論に達した。

その理由として、暗唱ベース学習には上記の問題点を以下のように解決しているからだと考える。

 A)身に付かない、という問題点に対し、
 ・ 暗唱するという目的を掲げることにより、覚えるまで英語を反復する必要があるという「環境」が得られる。当然、覚えようという意思が芽生える。

 B)どの程度やったら次に進めばよいか、という問題点に対し、
 ・ 暗唱できた時点で次に進めばよい。この方法は、覚えた/覚えてない、という習熟度が分かりやすい。正しく暗唱できれば覚えているし、間違えれば覚えていない、と極めて明確である。

 C)ストーリーに興味がもてないという問題点に対し、
 ・ 暗唱が目的となると、ストーリーを十分に咀嚼する必要が生じる。そのため没入感が高まる。今まであまりのめり込んでいなかったせいで興味が持てなかった、というのが原因であれば、そのまま解決される。

 D)使うか使わないか懐疑的、という問題点に対し、
 ・ 暗唱が目的。だから使うも使うまいも関係なし。役者として台本を覚えるのと同じ。ただし、適切な教材を用いれば、覚えたフレーズがそのまま実用的に使える。
 ・ とっさにアドリブで話す必要がある場合でも、そのとっかかりの材料として役立つ。後々のデータベースとして役立てることを意識する。

 E)覚えるべき内容が多い、という問題点に対し、
 ・ 文法等は意識せず、「台本」を覚えるような感覚で取り組むことで、記憶する必要量はそれほど大きくならない。
 ・ 多いと感じたら減らせばよい。どんな勉強方法でも覚えるべき量はさほど変わらないと思うが。

 F)リスニング時にテキストを開くのが面倒、という問題点に対し、
 ・ 英文を覚えてしまえば、テキスト不要!


この方法は、とても単純で効果が大きいと考える。
なんせ「本物」の英語をそのまま覚えるわけだから、間違いが含まれる余地がないし、
しかも反射的に出てくるため、会話として実用性が高い。

さらに、覚えている英文をベースにして、ちょっとずつ違った表現を作り上げていくことが出来るようになる。
表現の幅が広がるはず。



4.暗唱ベース学習方法

それでは具体的なやり方について説明する。
やり方を纏めると、

 ・ 適量の正しい英文を、そっくりそのまま覚える。 覚え方はどんな方法でも良い。自分の得意な方法で。
 ・ 覚えた英文を、暗唱でそのまま喋ってみる。
   (完全に暗唱するのが難しい場合は、日本文を見ながら英文を思い出して喋ってみる)

以上。 とても単純。


実施の際の注意点としては、

 ・ 教材は自分が英語を使うであろう場面に近いものを選ぶのがBest。英語の難易度はあまり気にしない。
 ・ とはいえ、知らない単語が多い場合は苦痛になる。教材の選択肢がいくつかあるなら、自分のレベルにあったものを選ぶ。
 ・ 大体1,2分程度で暗唱できる量を1単位とするのが良いかと。簡単なスピーチレベルが目安か。
 ・ 英文+日本語訳+音声の3セットがある教材を選ぶ。


覚え方のコツとしては、

 ・ 覚え方の基本は、1文ずつ暗唱出来るようにしていくこと。ちょっとずつ確実に、を積み重ねる感じです。
 ・ はじめに英文と日本語訳との大雑把な対応を確認する。
 ・ 軽く1,2回、英文を口に出して読んでみる。漠然と読むのではなく、英文の意味を考えながら。
 ・ それからテキストから目を離し、英文を思い出しながら口に出してみる。「思い出す」作業を通じて覚えると、集中力が高まり効率が上がる。
 ・ で、英文に目をやり間違っているところを確認して、全部当たるまで何度も繰り返してみる。
 ・ 一度に1ページは無謀かと。1人分くらいの台詞を完全に暗唱したら、次の人の台詞に移る、という感じで暗記範囲を広げると良い。
 ・ 覚えた箇所は通して喋ってみる。ネイティブっぽく、成りきって。
 ・ 文法事項は極力意識しないで、暗唱だけに集中する。そうでないとなかなか先に進まないです。



5.暗唱ベース学習の効果・欠点

この勉強法の効果としては、

 ・ 「覚える」≒「身に付く」 → やったことが無駄にならない。
 ・ 学習ペースが分かりやすい。次のページに進むきっかけがわかりやすい。「暗唱」出来た時点で次に行けばよい。それまでは次に行かないで頑張ればよい。特に、進捗が定量的。何%覚えたか、ということが目に見える。100%コンプリートを目指す面白さもある。
 ・ ストーリーは確実に頭に入る。従ってそこそこ感情移入しやすい。
 ・ 覚えた文章は、正しい文章。 自分で考えた文章は間違っている可能性大。
 ・ 覚えた文章を口に出すだけで、英語が喋れているという事実になる。
英語が話せるようになった気がして、楽しい。少なくとも外から見れば、英語が喋れる人に見える。
 ・ 英文が頭に入っている部分は、テキストを見ずともリスニングの訓練ができる。ウォークマンで歩きながら耳を傾けるだけで、単語レベル、意味レベルで把握可能。
 ・ 英文の構造がおぼろげながら見えてくる。 何となくこのあとに to をつけて意味を説明するとか、that 節が来るとか。似たパターンが多いことに気づく。
 ・ 知らない単語も身に付く。


また欠点としては、

 ・ なかなか覚えられないと途中で止めてしまいがち。
  → できるだけ自分が実践で使いそう、あるいは興味のある英文を選ぶと良い。あまり英文が簡単過ぎても覚える気力が萎える。
  → ゲーム感覚でやると良いかと。 何%極めた! という達成感を感じましょう。

 ・ 自分の使いたい英語とは異なる場合が多い。
  → 基本的にはどんな勉強をしても同じです。
    ただ、本当に自分の使いたい英語が何なのか分かっている場合は、自力で英語原稿を作った上で、丸暗記しましょう。出来ればネイティブチェックを入れて自然な文章にしたいところです。それができなければ、時間をかけて自力で改訂しましょう。


6.その他の注意事項


1)暗唱することへの抵抗感について

丸覚えするなんて理想論であり現実的でないと思われる場合もあるかもしれない。
しかし、英語学習には「覚える」という作業は必須であることを忘れてはいけない。

ここで区別しなければならないのは、「暗記する」というのと「知らない間に覚えてしまう」というのは、本質的な違いではないという点である。

おそらく多くの人は「暗記する」という作業を苦痛に感じるはずである。
だから、「知らない間に覚えてしまう」という状態が理想であると考えると思う。

だからといって、「覚えよう」という意思がないと自然に覚えるという現象は通常生じない。
もちろん、1回で覚えるというのは無謀なので、反復しながら覚えていくということになるのだが、
反復するというのは必要条件のひとつであり、「覚えよう」という意思が備わって初めて覚えられるのだ。

100回反復して音読すれば覚えられる、ということをよく耳にしますが、この場合、回数は関係ありません。
「覚えようという意識」が低ければ低いほど、回数は増えます。逆に意識が高くても、必ず反復は必要です。

  「暗記しようという意思を持って繰り返す」 → 覚えられる

となるのではないか。

結局のところ、

 「つべこべ言わず、覚えれば?」

ということになってくる。

どのみち、英語学習では「覚える」という作業は必須であるから、それは諦めて、むしろ思いっきり丸暗記する勢いで、英文を身につけるのが得策である。



2)その他


 ・ 別の参考書を使って、文法は別途勉強しておいた方が良い。知らない文法事項よりも、知っているものの方が明らかに頭に入りやすいから。


以上。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: