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これまで何人もの後輩を見送ってきたけれど、こんなにもすがすがしいのも久しぶりかもしれない。彼女のキャリアはわずか1年。彼女との思い出は、ほとんど、びしばしと鍛えたリポーターの特訓の日々。やっと自分らしいリポートができるようになったのに、彼女は新しいステージに旅立つことを決めた。夢を叶えることができたら、私たちをオリンピックに連れて行ってくれるのだ。大雑把で能天気に見えて、実は自己主張することが苦手な子だった。余計な気遣いをしてしまうのだ。以前の彼女なら「頑張れ」を重荷に感じていただろう。でも今は確実に変わったね。皆のエールを力に変えられる心の強さが身についている。『自分の夢を追うことで、人を喜ばせたいとも思えるようになった』と私に言ってくれた。私たちの仲間になったことが、彼女の選手としての成長にきっと役に立ったのだと思いたい。2010年まで、地道に貯金しておかなくちゃ。
2007.06.29
身長160センチ以上なのに、体重は35キロ。腕を取ると骨を感じてしまうような、飽食の日本国民とは思えない27歳の女性は、摂食障害とのことだった。極度の拒食・過食を繰り返すことから身体にも精神にも、そして社会生活にもトラブルをきたしてしまう病。私の出会ったその人は、とても落ち着いていてきちんと会話もできるし、時折笑顔も見せるし、感情のコントロールができているように見えるから、その異様にやせ細った身体でなければ病気のことはにわかに信じがたい。以前から知っている人だけれど、そういえば彼女は「頑固者」「完ぺき主義」という評される。先輩にも、後輩にも。そのこだわりをプラスに表現できればいいのだけれど、人生そんなにいいことばかりではないわけで。血管が浮き立つ細い身体を見て、肉体をも変質させてしまう感情のエネルギーというものにぞっとする。私だってストレスをやけ食いで解消するタイプ。痩せたい願望はあったって、自分をいじめることはできない。感情が肉体を侵食するすさまじさ。私には、そこまで自分を追い込む勇気もない。多分。『こころの病』は、病気なのかキモチの問題なのか。周囲の理解は必ずしも統一されるものではなく、それがまた彼女を苦しめるのだろう。そもそも周囲の理解って言ったって、病気の原因だって「これ」って示せるような簡単なことではないのだろうし、一般の女性がプライベートな状況を赤裸々に話すことだってできない。「自分だけ大変なふりをするのはやめてよ」と言われたこともあるって。最近は思うように食事も取れないと聞いていたのに、私たちを気遣って頑張って食べてくれた焼き魚定食。また一緒に、美味しいものを頬張りながらくだらない世間話をする、日常の井戸端会議に、彼女が顔を出してくれたらと、願わずにはいられない。
2007.06.22
深夜番組を見た。映画「さくらん」の楽曲からの「うた」と脳学者の茂木健一郎氏らとの「トーク」で構成されたショウ。今の彼女は、透き通るような美しさ、そのたたずまいは天女を連想させた。楽曲もスタイルも独特の林檎ワールドに熱狂的な信者は多いけれど、決してそれが彼女の全てでも本質でもないのだろうな、とも思った。「椎名林檎」という記号をしょって立つことはどれだけ大変なんだろう。そういうことに思いが及ぶようになってから、私は彼女のプロ意識につい注目してしまう。いろんな人が質問をする、いろんな人が批評をする。「ええ、適当に嘘八百を並べて、期待に沿うように答えてしまいます。お酌をしてあげるようなものですね。女ですから」あれこれ聞いてしまうインタビュアーの立場から聞いていて、思わず苦笑してしまった。「さくらん」 映画ももちろん、サントラもじっくり聞いてみよう。番組が終わって満足していたところに、アンジェラ・アキの武道館コンサートドキュメント番組の予告が流れていた。結びに「~をワタクシ、椎名林檎のナレーションでお送りします。お楽しみに。」えーっ、彼女、番組ナレーターも始めたのー。その声でまた新しい世界を作っていくのですか。とてもかなわない、とは言ってはいけないよ、なーんて、心がざわざわ。
2007.03.10
某レストランのスタッフが、卒業される。もともとは厨房に立っていたそうだが、私と仕事をご一緒した期間はブライダルのプランナーとして、またサービスのチーフとして活躍していた。季節ごとのメニューも彼が考えたりもしていたし、まさにマルチプレイヤーだ。細身で、いつも黒服で、前髪が長めで、お料理上手。アニメ『ワンピース』のサンジをリアルにしたような人。喧嘩が強いのか、女性に弱いのかは、知らないけれど。いつも柔らかいオーラで包んでくれる人。お店にさりげなく飾られている花のように、無意識に和ませくれる人。自然すぎて気がつきにくい、彼の心を込めた接客ぶりに気づいた日から、本当に尊敬できる信頼できるスタッフさんだったのに。もっと広い舞台が必要なのかもしれない。サンジさんの新たなる冒険。これまでの仲間は、いつでもあなたの幸せを応援しています。
2006.10.21
卒業して15年だって、高校。うひ~。もう、33歳ですから。世間では立派な「いいオトナ」です。各方面の第一線で活躍している人も多いのです。ということで、同窓会の幹事をやる年に。高校全体の同窓会です。旧制○○高校時代のおじいさまとかおばあさまもやってくる。何百人も集まるそうな。地元在住の同級生たちは、それこそ1年がかりで準備をしてくれました。大掛かりな会だからこそ、いろいろな方にお伺いを立てたり、協賛金を集めたり、それはそれは大変なわけで。地元から遠く離れた私は当日しかお手伝いできません。そして私がお手伝いできる唯一のことと言えば・・・当日の司会。それにしてもびっくりしたのは、みんなちゃんと社会人なんだってこと。自営業で専務の肩書きをしょってる人とか、何百何千万円というお金を動かしている人とかいるわけで。それはバスケ部の○○君とか、2組の○○君とか、15年前のイメージとは随分違う。でも、ちっとも変わらないところもあって、学年一賑やかだった女子たちは今回も浴衣娘として会場をにぎわせてくれたし、歌って踊れるステージクィーンはテーブル周りでも華やかなホステスに徹していたし、生徒会の常連の彼女は今回もお堅い来賓たちのケアに心を砕いてくれた。顔を見ただけで自然と分けられる役割分担があるんだよね、私たち。プロの仕事とはいえない、手作り同窓会。それはまるで文化祭のようにめまぐるしい数日間。でも、気の置けない仲間たちとの仕事は、とっても安心してのびのびとやり遂げられた。変わらない仲間、変わっていく姿。さて、旧友の目に私はどう映ったことでしょうか。2次会は同級生たちと、心置きなく同窓会。ココロは15年前に一気に遡って、仕事仲間が見たら卒倒する地元の方言で、叫ぶ喋る笑う。あー、楽しかった。
2006.08.13
夏休みの初日。電車を乗り継いでびゅーんっ!! 実家方面へGO!!ただし、門限などうるさい実家へは直行せず、一歩手前で一時停止。今日は学生時代と社会人の数年を過ごした町で、旧友との時間を過ごすのだ。6年間、さんざん歩きつくした町。飲み倒した町。さすがに変わってる。風景の色が違う。全体的に若い店が増えているみたい。でも、昔っからの店もあって、それはそれでほっとする。知ってるような知らないような・・・変な気分だ。再会する人にも同じ感覚をいだくのかしら?会いたい人はたくさんいるけれど、世間はお盆直前でとっても忙しい。私のわがままスケジュールに付き合ってくれる人はいるだろうか?だから、直前に連絡したのだけれど、やっぱりみんなには会えないけれど、時間を作ってくださったのはなんと!一番頭の上がらない師匠たち。私の仕事の大先輩は、夜の生放送終わりで来て下さった。奇しくも9年前に送別会をやってもらったイタリアンのお店。彼女の下にいる女の子たちの激動の人生についてや、彼女の変わらない堅実なお仕事振りの話を聞いた。今でも先輩のところで勉強したノート、私は何度も見返してます。もうひとり、12時を回ってきてくださったのは私のアルバイト生活を支えてくださったイベントプロモーターさん。音楽とイベントの楽しさをこの人から教わった。きまぐれなB型人間だけれど、こうして時間を作ってくださるところに懐を感じる。彼の人脈のすごさにも納得。まるで食えなかった9年前のように、思いっきり子ども扱いされて、たっぷり飲んで、全部ご馳走になって解放されました。ひよっこだなぁ・・・私。それがとっても心地良い。
2006.08.11
美容院へ。お店に入ると、懐かしい顔が出迎えてくれた。スタッフのMちゃん。人懐っこいキャラで、無口なおきゃくさんもついついおしゃべりしてしまう人気の子。おばちゃんみたいな喋りや年下の男性スタッフをこき使う姿は、実年齢よりも少し大人びて見せてしまうけど、結構若い。彼女がアシスタント時代は、いつも接客してもらっていて長時間椅子に座りっぱなしでも退屈する暇がないくらいだった。でも、どうやら美容師として1人前になったようで、系列の別のお店に常駐になって以来すっかりご無沙汰に。「かれこれ2年ぶりくらいだね」再会を喜ぶ。しかし、実は店に入る30分前に、町で自転車こいでる彼女をみかけていたんだよね。あれ~、多分Mちゃんだよね、痩せてきれいになってるけど。2年ぶりくらいに見かけたなぁ・・・なんて思っていたら、店でも会えるなんて。タイミングなんてそんなもの。また次に会うのは数年先かしら?なんていいながら、町で見かけたら絶対呼び止めようと約束して別れた。
2006.06.23
午後5時30分ごろ。のどかで楽しい今日の放送も残すところあとわずかという時に飛び込んできたニュース。『知事の車座集会を中止しろ。 さもなくば町の小学生・保育園・幼稚園から1人ずつ子供を殺す』という脅迫状について。反知事を訴える政治団体を名乗る文書。一瞬、意味がわからなかった。文章のつじつまが合っていない。きっと放送を見て、取り乱した町や県の対応を見て、犯人はせせら笑っているんだろう。大々的に報じることは、思う壺だ。しかし、まったく無視するわけにもいかない。万が一にでも殺人が起こってはならないから。やり場のない怒りがこみ上げてくる。こんなことをしたって面白いのは一瞬だけで、何にも得るものはないのに。もっと大きな空しさに包まれるだけなのに。どうして、こんなことが普通に起こるような世の中になってしまったんだろう。昼休みに、子煩悩なディレクターさんと話をしたばかりだった。そこのお子さんたちはとっても人懐っこくて、いつもにこにこ挨拶をしてくれる。ご近所を散歩していると農作業をしている人たちに次々挨拶して回って、家に帰る頃には野菜のおすそ分けを両手いっぱいに抱えていることもあるそうだ。自分から挨拶をしなさい、そうしたら必ず相手も返してくれるよと教えてきたと、パパさんは言っていた。僕は性善説を信じてるから。でも、こんな世の中。本当に性善説を信じられる?親しく挨拶をしたがゆえに目をつけられる危険性を否定できない。知人の推理小説家も言っていた。今は現実のほうが衝撃的で、ドラマのほうが情がある、とも。ささやかな生活を紡いでいる無関係な人たちを巻き込むことだけは、本当に許しがたい。
2006.05.25
仕事のことで悩み事があり、思い切って先輩に相談メールを出した。先輩といっても、現場では対等に扱ってくれるし、仕事を取り合うライバルでもある。これまでは、個人的な悩み事なんて相談しちゃいけない、とも思っていた。メールを送信して間もなく、深夜にも拘らず電話をかけてきてくださって。話をしているとどんどんエキサイトしてくる私の言葉を優しく受け止めて、懸命な対処法をやんわりとアドバイスしてくれた。この素早さと的確さのおかげで、私は変な方向にいかずに今夜無事に眠れそうだ。やっぱり、この人は、偉大だなぁ。私の心のトゲトゲに全部カバーをかけてくれた。先輩には頼っていいんだな。甘えていいんだな。そして、結果を出すことが恩返しになるんだな。
2006.04.13
PAの仕事でお世話になっていたアルバイト君を送る会を開催。学生さんだけれどとっても仕事のセンスが良くて、一緒に現場を作ってくれるのが、とても役に立った。有能な人材。きっと社会人になってもバリバリと自分の仕事をやっていくんだろうな。私が卒業する頃はもっともっと単純なコドモだったけどなぁ、今の子は情報もうまく取り入れて、学生時代からすごいことをやっていたりする。彼も株やらにも手を出して利益も上げているとか聞いた。若さと希望に溢れる青年らしく、野心も自信もみなぎっている。でも、彼女の話になるとでれっとするところが、妙にかわいいんだけれど。『僕もそれなりにバイトして稼いでますから』というところを制して、本日はワタクシが全面的にお会計を担当。そう、私が卒業する時もたくさんの社会人の先輩にお祝いと称してご馳走になったから、その伝統を後輩に引き継ぐように教えられたから。自動車関係の仕事に就くという彼に、出世したら新車プレゼントしてくれるようお願いした。今日はその先行投資というわけだ。私にご馳走してくれた先輩には出世払いは未だに果たせていないんだけど・・・
2006.02.22
朝10時ごろ、一通のメールが届く。「近くまで来ました。ランチでもどう?」近くまでって・・アナタの住まいは東京でしょ!元同僚からの突然のメール。会いたい気持ちは勿論だけれど、ランチをゆっくり楽しめるほど今日はスケジュールに余裕がない。でも、せっかく来てくれてるのになんとか楽しい一日をプレゼントしたいよね。大急ぎで彼女とランチを付き合ってくれそうな友人を検索。元職場のOLさんたちは会いたいだろうけれど時間的に、ちょっと無理。そうだ、主婦のあの子なら・・急な誘いにも拘らず応じてくれたのは、来てくれた彼女の人徳が大きい。さて、妊婦とちびっ子がいるのでランチもリラックスできる場所がいいのだけれど、どこにしようかしら。2・3リストアップしてみるものの、全店が月曜日のランチはお休みしていて焦る、焦る。あーん、どうして今日は月曜日なの!!絶対営業しているカフェを押さえて、一安心で午前の仕事にとりかかる。ところが、今度は肝心の主役がハプニングで到着が遅れる。私が一緒にいられる時間は30分しかなくなった。これはもう仕方ないよ。でも、彼女のパワフルな笑顔を見たらたちまち癒される。やっぱり皆の人気者だっただけある。・・・やっぱり、元の職場の皆にも会いたくないかい?特に、ボス。信州のお父さんだもんね。よし、なんとか会社に顔を出せるように段取りましょう!!職場に戻って、ボスの仕事の隙間の時間を確認して、皆にも声をかけて、なんとか彼女を囲む時間を取ってもらって。そうしたら、たちまち人が集まった。やっぱり彼女に会いたい人はいっぱいいたんだ。良かったー、声をかけて。近くまで来てたのに会えないのはやっぱり寂しいもんね。そうして夕方には滞在先に戻るといって、元気いっぱい去っていった。いやはや、彼女はまさに台風。突然の襲来に振り回されました。でも、爽快感でいっぱいなのが気象の台風との違いだね。今度は私が遊びに行くから、そのときはしっかりもてなしてね♪
2006.02.13
ボイストレーニングの日。今日は新しい先生と顔合わせ。声楽を専門にされていたそうだが、先生としては、まだ新人さんらしい。小柄な可愛らしい方。でもびっくりするくらい太い声が出るんだよね、さすがです。このレッスン、私は結構真剣に受けているのでちょっとの時間も無駄にしたくない。でも、新人先生のほうがまだ緊張しているらしくて、世間話から始めようとする。まあ、お互いを知ることから始めようって事なんだろうねね。さらに、先生がお手本を示してくれるところでも「なんだか恥ずかしいなぁ」って照れちゃって。いえいえ、こっちは少しでも学びたいから見てるだけなんですけど!!たとえ新人でも先生は先生、私は生徒。しっかりその役割になりきってもらわないと~。へたっぴな姿をさらすこっちのほうが恥ずかしいんですから。『いったん仕事に入ったら、新人もベテランも、ギャラの格差も、見ている人には関係ないことだから』と厳しく叩き込まれた私は、他の場面でもしばしば高い職業意識を相手に要求してしまう。それに、何でも恥ずかしがって中途半端にやっていると余計にかっこ悪くて恥ずかしい姿をさらしていることのほうが多いこと、経験でも学んだし。なので、今日は「生徒」として、ありとあらゆることを先生から教わりたいんですっっと貪欲な気持ちを大いにアピールした。初めの緊張感が抜けた後半のレッスンは、この先生だからこその教え方も出てきて、今後の楽しみも増えた。おお、やっぱり素敵な先生じゃーん♪私の苦手とする低音をきれいに発することを「可能ですよ」と力強く言ってくださった。頼りにしてます!!
2006.01.18
あれあれ?予想外に仕事がハードに。とにかく落ち着いて目の前のことを片付けていかないと、あとから大変なことになりそう。静かに焦る。そんな時に限って、人間関係でちょっと落ち込むことあり。時間もない、そんなに寛大にもなれない。うーん、悪循環のスパイラルに陥りそう。そこへ、ピンポーン♪と一通のメールが。ちょっと懐かしい友人からの久しぶりの便り。今は遠くにいて会いたいと思っても一日がかり。それなのに、何で私が元気ないってわかったのかしら。私たちは身内みたいなもんじゃない、といつも言ってくれてた子。猫みたいに気まぐれだったり、でも肝心な時にはいつも近くにいてくれたかも。短いメールのやりとりに、すっかり癒された。自分らしさを思い出したよ。
2005.11.08
本人にはなかなか言えないが、暑くなってきて、そこはかとなく酸っぱい匂いのするスタッフがいる。なんせ若者ですから代謝がいいんでしょうね。一生懸命働いている証かもしれません。不潔なわけではないので、近寄らないでとも言えませんが、あまり好きな香りではないので、接近戦が少々つらい季節です。匂いって、自覚がないから、難しい。某ディレクター(♂33歳)も、自分の匂いを周囲から指摘されて、最近やけに気にしているそうだ。この人の場合不快なのではなくて、いつも風呂上りで出勤して来るから石鹸の香りがしているのだけれど。「今日もいい香りですね」なんてリポーターにからかわれているから「いい匂い」について悩んでいるらしい。かわいいね。自意識過剰な人にも困ったもので、某重役さん(♂50代・独身)はかなりのお洒落さんで通っているのだが、愛用の香水がかなりきつい。姿はなくても、今までここにいたでしょってことがわかるくらいの残り香が。車に同乗したりしたら、つらそうだ。町でもすれ違いざまに強烈な香りを残していく人、いるよねー。どうしても好きになれなくて、自分と他人との感じ方にギャップのある香水って、持ってはいるけれどなかなか使いこなせない。とりあえず無臭が無難でしょうね。あとは制汗剤くらいなら、害は少なそうか・・・
2005.06.17
今日は私の大好きな、そして尊敬するディレクターさんの担当する特集の日。フリーのディレクターとして、主にグルメを担当してきた彼。しばらくはグルメから遠ざかっていたが、今回久々の登板と会あって、気合の入り方が違う。朝一番に挨拶をしても生返事。ココロここにあらず。集中すると他のことが目にはいらなくなるタイプ。いいものを作りたい一心で時間に関係なく突き詰めてしまうから、一緒に仕事をする人は振り回されて大変だ。かつて一緒にロケした時には、料理一品・わずか2・3カットに1時間以上かけて撮影されて、お店の人を困らせたっけ。彼の熱血についていけなくて、この仕事を離れる決意をしたリポーターは星の数ほどいるらしい。社会人としては、いろいろ問題のある部分もあるかもしれないが、オンエアの日、「このカットいいでしょう!?」とか、「あーこのおじさん、いいこと言うんだよなぁ」とかいちいち解説しながらモニターにかじりついている姿がたまらなく好きだ。もっと要領よく質の高い作品を作り出す人のほうが素晴らしいのかもしれないが、彼の職人気質にはうんざりしながらも応援せずにはいられないオーラがある。そんな彼が大好き。最大の敬意を込めて「来来来来来世の恋人」と呼ばせていただいている。諸般の事情で共有していられるこのときに恋愛関係にいたる事はできなかったけれど、生まれ変わったらきっと結ばれましょう、しかし、あなたの前にも同じ理由で約束した人が何人もいるから、順番的にはかなり後ろになるんだけれど、でも、いつかきっと運命の人として出会いましょうね・・・と思うくらいあなたのこともすきなんです!!という思いを込めて。(みんなにはかなりお調子者と呼ばれています・・・・)40代半ば。独身。セールスポイントは不動産資産多数。グルメの薀蓄は豊富だけど、湯豆腐のおいしい居酒屋をこよなく愛す安上がりな男。やさしいし。仕事に熱中すると、忘れられてしまうかもしれないけれど。おすすめです♪本日のBGM♪ 小坂忠「ほうろう」
2004.11.18
お世話になっているテレビ局でアナウンス室主催の講演会が開催された。講師は日本テレビで長年ご活躍の久能靖キャスター。5月にレギュラー番組を降板され、以来週の半分を信州で農家のお手伝いをされたりしながら過ごしていらっしゃる。画面を通しても温和なお人柄を感じるが、本当にどこにも角というものがないような、まあるい印象の方だ。今回は久能氏のお話を聞くというよりも、日頃現場で感じている悩みや疑問をぶつけてみようという対話形式。アナウンサーはもちろん、リポーター、顔出しでリポートする記者たちも参加して、たちまち満席になった。画面を通して「お茶の間にお邪魔している」という意識。視聴者の皆さんに一回で伝わる話し方はどうするべきか、どんな構成にするか、信頼される話し方とは、そして技術を磨く訓練の方法、「何事も疑問を持ち、体験すること」と強調された。テレビに出るなんて華やかに見られがちだが、どんなに地味な作業の積み重ねかと、改めて思う。締めの一言のダジャレに微笑んでもらうためには、それまでにお伝えすることが正確であることは絶対なのだ。久能さんから出る言葉は、即効性の魔法ではない。しかし、何十年も積み重ねてきて私があるんだよとおっしゃられると、やっぱりかなわない。大先輩の背中、こんなに近くにいるのに、なんと遠いことか。本日のBGM♪ 森山直太朗「紫陽花と雨の協奏曲」
2004.10.18
今日は番組関係者女性限定の飲み会。出演者・ディレクター・アシスタント・バイトさんも含めれば総勢20名弱というところだが、実際に集まれるのは半分くらい。会のために取材の予定は変えられないからね。これだけの数の女性がいれば、毎日の中の本当に些細なことに思わぬ火種が潜んでいたりするもので。推測や仮定の話がまことしやかに囁かれたり、当人以外は既知の事実とか、小さなゴシップには事欠かない。そういうことにいちいち振り回されていた時期もあったけれど、今のメンバーは仕事の出来不出来と人間性を混同しない、個人的な好き嫌いを表に出さない大人の振る舞いをしてくれる人が多いので、本当に助かっている。ここのスタッフたちに大きな気持ちで包んでもらえて、私はおかげで本当に居心地良く仕事させてもらっている。だからこそ、次の人たちにもこの大きな気持ちを伝えていかなくちゃ、と思う。所属の会社も違えば待遇も違う人間が集まって一つの番組を作っている。女性だけを集めてみると、これがまた見事に個性がばらばら。だからこそ、皆で作るものが楽しい。きらきらと輝く虹のように。今日は男性にはとても聞かせられない話が満載で、思いっきりストレス解消しちゃったね。でも知ってます。男性陣も連れ立って夜の街へ繰り出していったこと。来週からまた仲良く頑張ろうね。本日のBGM♪ 松任谷由美「守ってあげたい」
2004.10.14
郵便受けに月末の請求書の束に混じって1通の葉書。『あかちゃんがうまれました♪』うわぁ。送り主は大学時代の同級生。当時は”瞬間湯沸かし器”と異名を取っていた彼。その名のとおり、去年は出会って1ヶ月足らずという彼女にプロポーズ→結婚と、続けざまの報告で周囲を驚かせたけれど、いつの間にかお子までもうけていたとは。私が長野に来る前に会って以来、葉書のみの交流。しかし、今日の便りはとってもうれしかったので、思い切って彼の自宅に電話をかけてしまった。「おー、ひさしぶり。声変わらないなぁ。」何を仰る、君こそ変わらない。イヤイヤ、以前よりソフトな印象になったかな。臆面もなく『幸せなんだ』と言い切る彼。親バカぶりも存分に発揮してもらったし、まだ一度も会ったことのない奥様にも電話に出ていただいてお話させてもらった。そーかー、自慢の奥様なんだね♪夜中12時集合で朝まで語り合った仲間。あの頃、私たち何者になるんだろうねーなんて話してたよね。あのときの仲間は全国各地に散らばって、それぞれの道をそれぞれのペースで歩いている。私の大切な人たちが、もっともっと幸せになりますように。本日のBGM♪ ケツメイシ「君にBUMP」
2004.08.20
100の愛情を注いだら、同等かそれ以上のお返しを期待してしまうのは、単なるエゴだと思うのだが・・・。ずっと可愛がってきた子に、意外とあっさり冷たい仕打ちをされた。いやいや、冷たいなんて感じているのは私のほうだけで、相手には私をいじめようとか傷つけようと言う気持ちはなかったと思う。しかし私は「こんなに可愛がってるのになー、私の存在はこの程度か」とひねくれてしまった。そういう時って可愛さ余って憎さ100倍か、一言多く非難してしまうんだよなー。あーあ。そこまで強い言葉で言うことなかったのに。恋愛みたいに「好きだ」って告白してはっきり相手に伝えるものではない。長い時間のなかで、普段の態度で言葉で気遣いで、あなたは私の大切な存在ですとアピールしてきたつもりだったのに。伝わってなかったのか、それともまだまだ私の配慮が足らなかったのか。いい子だもの。だから私にも、気遣いを見せて欲しかった。愛されたいから愛情を注いでる?私ってなんて子供っぽいのかしら。本日のBGM♪ 鈴木祥子 「ステイションワゴン」
2004.08.11
知人の工芸家の作品展を見に行く。初めて訪ねたアートスペースは、一般のお宅を改造して展示スペースを設けたという極めて小規模なもの。住宅の玄関のベルを鳴らして入る。最近、こういうスペースが増えているそう。私たちが訪ねることを知らせてあったので、作家ご本人が出迎えてくれた。そこには彼女の編んだ大小さまざまな籠が「展示」というよりは「並べられている」という感じ。一見、なんでもない籠が。長くアケビや山ブドウなどの蔓を編んでいた彼女が、麻などの素材を手がけ始め、とうとう藁にたどり着いたという。信州に暮らし、山へ入り、そして土に生きる人々との触れあいの中で、日本人の原点の稲作への思いが強くなったそうだ。「かつては日本人の大部分が稲作に従事していたのに、ほとんどの人が米を口にすることができなかった。年貢を供出し残された藁で、人々は様々な雑貨を作り生活をしてきた。藁こそ日本人の生活の原点のような気がする。だから今、藁に触れて、藁で生活の道具を作ろうと思う。」話を聞きながら、私はずっとひとつの籠を腕に抱えていた。柔らかいけど適度な弾力があり、触れていると安心するのだ。素朴な色合いは、都会的なインテリアの中に1個あっても十分に癒しのアイテムとして存在感を発揮するに違いない。人によっては、ただの粗末な籠。でも私は冬中彼女のささくれた指を見てきた。一つの籠を作るまでの集中力を。そして今日また作品へ向かう思いを聞くと小さな籠も愛しい存在になる。作品を見て評価して欲しいと多くを語らない作家もいる。しかし、私はできる限り作品に向かう作家の人間性に肉薄したい。本日のBGM♪ 笹川美和 「笑」
2004.05.21
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