オシャベリみゆの独り言

オシャベリみゆの独り言

地獄の2003年《後編》

前編の補足

興信所に依頼する決めてとなったのは、手紙や合い鍵もさることながら、
妹夫婦が所有してる車のチームのリーダー的存在の人に確かめてもらったから。
何気なく呼び出してもらい、それとなく聞いてくれた。

認めた…今も女の家に居る事も。

証拠は充分過ぎるくらい揃った。
でも、まだシラを切り通してる。
埒が明かないから 作戦 を決行を決意した。

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作戦は徐々に遂行始めた。
でも、仕事上あちこち行き来するから、なかなか居所が掴めず。

やりたくはなかたけど……
呼び出す事にした。

うちのおばあちゃんが入院してる。
一昔のKなら、見舞いは欠かさない子だった。
でも、今は一度も来ない。
だから「1回くらい来て欲しい」と言って。
興信所の車が後を着けた。
罪悪感で涙が止らなかったと妹は言っていた。


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思い出した…。
7月18日…父親が交通事故に巻き込まれた。
家族みんなが心配しながら連絡を取り合ってる中、Kだけが連絡着かず。
事が落ち着いて3時間後…電話がかかってきた。
でも、帰ってくる気はない。
仕事の打合せとかなんとか理由付けて。
前のKなら、打合せを切り上げてでも帰ってくるような子だった。
父親は、この頃から『怪しい』と思い出したらしい。
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それから数日して、興信所は証拠を掴んだ。

妹の不安はピークに達し、我慢の限界が来た。

9月16日
私も我慢できない。
夜中にKに電話した。

9月16日の日記

9月17日の日記

細かい事は、もう覚えてない。
ここから妹は修復に向けて頑張るんやけど、相手にはその意志が全くみえない。

信じてみて
  裏切られ

もう一度信じてみて
  また裏切られ

期待しては
  裏切られ…の連続。

本気で焦りだしたようで、そうでもない。
色々手は差伸べてきた。
色んな手段も教えた。

でもそれは、正気だった時のKが普通にしてたこと。
それプラス、髪の毛を切って欲しいということ。
浮気相手と居た時のままで居て欲しくないから。
普通に愛情があれば、普通に出来る事…それすら出来ない男になってた。


謝らないし、「愛してない」とも言った。
でも、やり直す・頑張ると言い続ける。

そう、言うだけ。
ただの自己保身なのか…


それから2ヶ月。
【仕事】だの【出張】だの理由付けては帰って来ない日も多々あった。


11月11日

結婚記念日、1ヶ月前。
更に衝撃に事実が発覚した。

11月11日の日記

もう絶対許せない!

妹は家を出、約1ヶ月私の元で暮らす。
ちょうどその頃、私自身も心の痛手を負い、一人で居るのが辛かったから助かった。

毎日毎日、色んな話をした。
将来に向けて前向きな話。
全く理解できない、Kの心情・行動について。
全てを親に話せない辛さ。
入院してるおばあちゃんに心配掛けてる辛さ。

そして4日後の16日には、Kが一番慕ってた親戚のお兄さんが亡くなったという連絡が入った。
それも義母から。
「悪い事はできへんなぁ」
でも、KがKなら、親も親。

あの子はあの子なりに、辛いのよ。
あなたの実家に行っては、色々頂いて帰ってたみたいやけど、
男の甲斐性がないように思えて辛かったんじゃない?
鞄を勝手に開けてしまったあなたも悪い。

と、妹を攻めた。
耳を疑った。

一人息子のところに嫁いできた妹を、それはそれは可愛がってくれてた。
人の事言われへんで、この義母。
妹が行く度に、「これもって帰れ」「あれ持って帰れ」と世話を焼き続けた。
うっとおしい部分もあるけど、ありがたいなぁって妹は喜んでた。
我が子夫婦を思い、色々世話を焼いてしまう親の気持ちは一緒やろうに…。


そして、結婚記念日の数日前…
Kが迎えに来たから妹は戻った。

でも、ここから【夫婦ごっこ】が始まった。

12月11日~結婚記念日~

家を出た時、妹は「結婚記念日に離婚したい」と言い、届けを預けて出てきた。
自分はサインをして。
でも、いざその日が来たら
「今日は結婚記念日やから、そんな話はやめよう」と言われた。

記念日を重んじるなら、花束に一つでも買ってこい!
今までは、何も言わなくても買ってくる人やったのに、人間、変われば変わるもんなんやね。


12月23日 やったかな?

とにかくクリスマス直前。
Kは海外出張と言い荷物をまとめて出て行った。
一応会社からのスケジュール表のコピーは置いて行ったらしいけど。

年内には帰る…と言ってたはずが、帰ってこず。


こうして妹の2003年は終わりを告げた…戦いはまだまだ続く

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