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2008.04.14
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カテゴリ: Essay
2008年4月11日付朝日新聞の天声人語の記事は、これを書いた記者がいかにパバロッティに興味がなく、オペラに無知かということをさらけ出している。オペラファンなら一笑に付して終わりだろうが、一般の人は間に受けてしまうかもしれない。だから、そこそこオペラを見ている人間の「ふつー」の感想を、書いておくのも意味のないことではないと思う。

XXXX以下、天声人語XXXX

「私は勝つ。勝利(しょうり)する」と歌い上げる(うたいあげる)くだり(件)は、突き抜ける(つきぬける)ような驚異(きょうい)的な往年の声の張りを思わせるものがあった――。06年2月10日、トリノ冬季五輪の開会式。ルチアーノ・パバロッティの熱唱(ねっしょう)を伝える小欄である。ただし〈テレビで見る限り〉として▼寒空(さむぞら)の下に流れたアリア「誰も寝てはならぬ」は、13日後、荒川静香さんに金メダルの滑りをさせた曲でもある。あの夜の名テノールが「口パク」だったと聞いて、しばらく本当に寝られないファンもいよう▼当時のオーケストラの指揮者が、近著で「歌も演奏も録音だった」と打ち明け(うちあけ)た。映像を確かめてみた。歌い手は左手に白いハンカチを握りしめ(にぎりしめ)、太い眉(まゆ)を八の字にし、口を大きく丸く開けている。ただならぬ存在感だ。弦楽(げんがく)の奏者たちもしっかり弓(ゆみ)を動かしていた▼「高音の王様」は4カ月後に膵臓(すいぞう)がんと診断され、07年9月に71歳で逝った()。トリノの頃はすでに痛みを覚えていたらしい。当日は体調を考え、数日前に別々に吹き込んだ歌と演奏を会場に流したという▼これが最後の大舞台となった。拍手と歓声に向かって右手で投げたキスは、母国での大役を「無事」に務めた喜びか。いや、歌の神様への感謝、謝罪、そして別れだろうか▼かつて、一度の野外(やがい)公演で何十万人もを酔わせた(よわせた)声楽家にすれば、歌うふりは恥ずべきことかもしれぬ。だが、これで彼の「勝利」が消えるはずもない。大声で弁護はしないが、現にあの夜も、世界中の何億人かが酔った。「それも芸じゃないか」と、口だけ動かしてみる。

XXXXXXXX

文章はうまいし、よくまとまっている。だが、その内容たるや、情けないぐらい勝手な思い込みに終始している。

1)突き抜けるような驚異的な往年の声の張り
→パバロッティがとっくに驚異的な高音を失っていたのは、オペラに興味がある人間なら誰でも知っている。トリノでのvincero'もかつてのパバの突き抜けるような艶やさはなかった。そんなことぐらい「テレビをとおして」だってわかるだろう。
「往年」の彼の歌唱をおそらくは一度も聞いたことのない人間が、堂々と「往年」などと言う。なんたる欺瞞だろう。
もし、この記者がパバの高音の比類なさを知っているなら、ただのイベントにすぎない「野外コンサート」の例など出さないはず。パバが全身全霊をかけ、「その声を出す前は、体中の筋肉が緊張する(パバの弁)」というハイCを響かせて聴衆を驚愕させた伝説のオペラの演目を例に挙げるはず。

2)名テノールが「口パク」だったと聞いて、しばらく本当に寝られないファンもいよう
→アリアのタイトルに引っ掛けたと思われる変なオヤジギャグだが、「本当の」オペラもしくはパバロッティのファンなら別段驚くことではない。パバロッティが口パクをやったのは、トリノが初めてではない。

パバは微笑みながら、「私が悪いんです。うまくやれると思っていたのですが」と答えていた。あのときは相当な騒ぎになったのだが、朝日新聞の天声人語担当者はまったく知らないようだ。いかにオペラに興味がないかわかるというもの。
Mizumizuの個人的な話でいえば、トリノでパバが登場したとき、「また口パク?」と思い、そう口に出した。それがむしろ普通のファンの反応だろう。パバが歌えるとは思えなかったからだ。すでに、パバは何度も「引退コンサート」をやっていて(笑)、ついには「引退という宣言を本当に守れますか?」などと突っ込まれていたからだ。
ところが、口パクだろうと思って見たら、口パクには見えなかった(苦笑)。しかも、相当いい感じだ。これには実は驚いたのだ。そして、「ああ、最後までちゃんと歌えてよかった!」などと胸をなでおろしていたのだ(もちろん、内心ちょっとだけ、「やっぱり口パクだったんでは?」という疑惑は残った)。パバにやられたってことだ(笑)。
天国のパバヘ:見事に騙されましたよ、お見事!

3)数日前に別々に吹き込んだ歌と演奏を会場に流したという
実は、この「数日前」というのは相当ひっかかる。演奏はともかく、当時のパバが「数日前」にあそこまできちんと歌えたのだろうか。本当は歌唱の録音はもっと前のものだったのではないか…… と密かに思っている。

4)拍手と歓声に向かって右手で投げたキスは、母国での大役を「無事」に務めた喜びか。いや、歌の神様への感謝、謝罪、そして別れだろうか
投げキスはいつものパパのしぐさ。コンサートではたいていああやるし、オペラでのカーテンコールでもそう。特別なポーズではない。もちろん、あれが最後の雄姿となったわけだから、見る側が主観でそう信じるのは勝手だが。
感傷的に入れ込んだ文章を書く前に、パバのオペラの1つぐらいは見てはどうだろう。

5)かつて、一度の野外公演で何十万人もを酔わせた声楽家にすれば、歌うふりは恥ずべきことかもしれぬ。
だから初めてじゃないんだってば。本当にパバが恥だと思っていたら、何度も口パクはやらないって。
パバにとっては体調不良のままライブで歌って、途中で声が出なくなることのほうが恥だし、聴衆をガッカリさせると思っていた。そうならないという自信はすでに晩年のパバにはなかった。だから口パクをやったのだ。単純な話だ。
それに、雑音だらけの環境でマイクを通して大勢に聴かせる野外公演なんて、お祭りみたいなもの。本当の声楽家の勝負は劇場でのオペラなのだ。パバはスカラ座でブーイングをあびて以来、かのオペラの殿堂の舞台には立たなかった。晩年のパバの声の衰えは、それと反比例するようなパバロッティがらみの高額チケットビジネスとあいまって批判の対象にされたのだ。

6)「それも芸じゃないか」と、口だけ動かしてみる。
 ……

いまどき天声人語を真に受けて読む読者もいないかもしれない。だが、影響力のある新聞なのだから、こんな「知ったか」を書く前に、多少オペラに詳しい人間に話を聞くなり、パバのオペラのビデオを1本でもいいから見るなり、パバについて少し知る努力をするべきではないかと思う。



東京は相当ハイレベルなオペラ消費都市なのだ。これほど一流の歌手が頻繁にコンサートを行い、一流のオペラハウスが引っ越し公演をやっている街は世界広しといえども、そんなにはない。首都東京の一般聴衆のレベルがこんなに高いのに、国のオピニオンリーダーになるべき新聞記者が、ここまであからさまに無知では情けなくなる。





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最終更新日  2008.04.16 15:16:38


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