HobbyWork

HobbyWork

怖い?お話

人魂a1

今から、かれこれ40年位前のお話です。当時4~5才だった私は、母親の後を何時もついて歩いている、お母さんが居なければだめな、お子ちゃまでした。
ある夏の事、母は夕方遅く暗くなりかけている頃、出かける用事が出来たので近所まで私を連れて出かけたのでした。
昔の事ですし、街灯など無く、田舎の郊外は、人家もまばらでした。(その頃私は、宇都宮より南に位置する小山と言う町に住んでいました。)
歩きつづけて、10分位経った頃、民家の生垣を平行して歩いていると後部の方から生垣の上を明るい物が追いかけてついて来ています。その物体の方がちょっと進むのが早いとみえて、私たちを追い越そうとした瞬間です。
その青白く光る物体は(直径10cm位あったと思います。)”ぶおぉぉぉ~ん”と空気を振動させながら唸りと共に速度を増し、5m位行った所で消えてしまいました。
恐ろしい思いを我慢して母に聞いてみるとり、”人魂でしょ”と言うだけでした、あれで母も動揺して悲鳴でも上げるものなら私は、どんなにパニクっていた事でしょう。(恐るべし母親)昔は、人が死ぬとお墓に、土葬で葬っていたので死んだ人の中のリンが燃えて人魂になると言われていますが、その近くにお墓など有りませんでした。
何も無かった様に一晩が過ぎ次の日、あの人魂を見た場所の近所のお爺さんが亡くなったよと、訃報が入って来たのでした。
あれって死ぬ間際のお爺さんの生霊??ちなみに、お爺さんの家は、人魂が消えた所の私たちが歩いていた道路の反対側です。
人魂が消えた方にも人家が有るのですが(上の絵で言うと、生垣の左側の方に道路が有り、その先に人家が有りました。)その家のお爺さんも何年か後、何の因果か、首を吊って自殺しているのを覚えております。
四十何年生きてきて人魂を見たのは、その一回きりの事でした。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: