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パートⅡ(肝試し)


 私が就職をして2~3年した頃、友達5人で真夏の夜に、肝試しをやろうと言う事になり
車で30分位の太平山(おおひらさん)と言う山の麓に荒れ寺が有るので、そこで肝試しをしようと言う事になりまいした。
 何故そこなのかというと、その寺は、大中寺(だいちゅうじ)といって七不思議で有名な寺だったからです。
次にその七不思議を紹介します。

[ 1 ] 根なしの藤
 本堂左手の小道をやや奥に入ったところにある、歴代住職の墓地に生えている異様な枝ぶりの藤の老木の事。
 大中寺を再興した快庵妙慶禅師が人食いの鬼坊主を済度してその遺骸をとむらったおり、
 墓じるしとして愛用の藤の杖を突き刺しておいたのが根づいたものだという。 
[ 2 ] 油坂
 本堂前の石段のこと。昔、この寺に修業に来ていた学僧が、毎夜、本堂の灯明の油を盗んで勉学のための灯火としていたが
 ある夜、盗みの現場を発見されて追われ、この石段から転げ落ちて死んでしまった。以来、ここを登り降りすると必ず何か凶事があるといわれ
 今も石段の上下に竹のしきりを設けて通行できないようにしてある。或はまた、ここはもと坂だったが、のちに人々が死んだ学僧の霊を供養しようと
 石碑がわりにわれもわれもといしを積み上げたため、石段になったのだともいわれている。
[ 3 ] 枕返しの間
 この部屋で本尊に足を向けて眠ると、翌朝には必ず枕(頭)と足の向きが逆になり、頭が本尊に向かうようになっているという。
 本堂の一角にある為、残念ながらこれだけが通常見学が制限されている。
[ 4 ] 不断のかまど
 ある学僧が修業に疲れて、かまどの中に入って居眠りをしていたところ、それとは知らずに寺男が火をたきつけたため、
 その学僧は焼け死んでしまった。以来、同じ事故がおきないように、このかまどは火を絶やさなくなったという。ただし現在はその限りでもないようだ。
 申し出れば見学させてもらえる。
[ 5 ] 馬首の井戸
 馬影の井戸ともいう。昔この土地の武将、佐竹小太郎(晃石太郎)が戦いに破れてこの寺に逃げ込んだが、僧たちがかくまってくれなかったので、
 愛馬の首を斬って井戸に投げ込み、自らもその場で切腹して果てた(一説には逃亡)そらからというもの、この井戸から馬のいななきが聞こえるようになった。
[ 6 ] 不開の雪隠(せっちん)
 馬首の井戸の手前にある。佐竹小太郎のあとを追って奥方も寺に逃げ込んだが、夫の死を知ると、この雪隠(便所)に入って自害してしまった。以来、
 ここに入ると奥方の生首が出るといった怪異が続いたので、不吉な場所として釘づけにしたという。建物はなかば朽ちかけているが、戸は今も封をされたままであり
 大中寺の七不思議中ここがいちばん鬼気迫る雰囲気を伝えている。
[ 7 ] 東山の一口拍子木
 寺の東の山で拍子木の音が一回だけ聞こえることがあり、それが聞こえると必ず寺に異変が起こると伝えられている。ただしその音は住職だけにしか聞こえないという。
 これは現象が対象であるため、看板を立ててそのむねを説明している。一説にはこの異変はかくまってくれなかった事に対する佐竹小太郎の恨みのしわざだともいう。

そんな由緒有る、お寺さんで肝試しが出きるのですから幸せです(^^)
参道を登って行くと山門に行き着きます。ですが、そこまで行く途中の参道の両脇には、うっそうとした、樹齢何百年の杉の木が有り昼でも薄暗いものですから
夜ともなるともう真っ暗でなにも見えない様な感じです。山門まで辿り着いた5人は、山門の前の広場の様な場所でどのように肝試しをするか相談していました。
前にも間々田(小山市の南端の町)のひょうたん池と言う場所で肝試しをした事が有るのですが、1人の友達は、霊感が強いのでしょうか、
霊体が見えると言うことで、これは、祟られる前に帰りましょと、帰った経緯があるので(肝試しするわりに根性が無い。)慎重に相談していた時、
がさがさと、物音がして来たのでした。又、出てくるのだと皆がそう思っていましたが、真っ暗な参道を駆け抜けて行ける状況では無いのでした。
物音がする方を、皆で1本しか無い懐中電灯を照らして見ているとだんだん、こちらに近かずいてくる来るのでした。雑草が伸び放題になっているその場所からは、
その音しか聞こえて来ません。もうだめだと思った瞬間、大きなガマがえるが、ぴょんと跳ね上がったのでした。  はい!撤収~。肝試しどころでは有りませんでした。

参道

 実際の参道の写真です。




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