びたーあんどすうぃーと☆介護編

母のこと・死後のトラブル


ママと間違えられるほど店の中心でした。
私もそのスナックで母と働いた時期があります。
小さな町の外れにある、でも何故か意外に繁盛していて
夜中までにぎやかなスナックでした。

その寮に住んでいて亡くなったのもそこでした。
夕方電話を受け、仕事を休んで駆けつけると
店のお客がそこにいて
「おい!見てこいよ!」と言われました。
もちろん、見れるわけがありません。
私はその姿を見ないままでした。
その人がどういうつもりでそう言ったのか
未だに心意ははかりかねます。

その日・・・なくなった当日、
店のママからお金の話がありました。
「ゆきさん(母の源氏名)から毎月10万ずつ預かっていて
300万くらいあるんだけど・・・今は預かっておくね」
次の日、通夜が執り行われました。
通夜が終わり呼び出されて行くとママは
「勘違いで100万残してあとは数日前に持って行った」と
言いました。
次の日、告別式が終わるとすぐに
「30万だけ預かっていた」と変わっていました。
数日後、ついに預金はゼロになっていました。
ママが言うには「覚悟があったから使ってしまったのだろう」
「誰かに渡したりしたのかもしれない」
格好は派手でもそれはお店向けで地味な生活をしていた母でした。

それからもトラブルは続きます。
人が自殺した部屋は人に貸せない。
部屋をクリーニングするから代金を支払うように。
部屋の中は私たちがすぐに引き払い業者に頼んで
ルームクリーニングも済ませています。
それでも気が済むのならと返事をしたら
風呂桶からシンクに至るまで全てを交換し
私たちのところにはそれに加えてこの先、
入居者がない場合を考えてローンの残りを加算された
請求書が届きました。
額にして1000万を超えていました。

もちろん、払えるわけがありませんが
母の生命保険を当てにしてバカな私たちが
ホイホイと払うものだと思ったのでしょう。

結局、財産なんてありませんが財産放棄の手続きをし
相手に内容証明を出すことで一件落着したのは
母が亡くなってから半年を過ぎた頃の事でした。

母の生命保険は2000万ほどありました。
遺書にはみんなできちんと分けるようにと書いてあり
受取人は私と妹でした。
全額使ったのは父です。
言葉巧みに預かるというようなことを言い
持って行きすべてを使い果たしました。

この時の店のマスターは後に自殺しました。
伊豆の山中で焼身自殺したそうです。
理由は何か知りませんが私は自殺された側の苦しみを
知っています。
この家族が私たちのように苦しみ続ければいいと思います。
まあ、人間の心をもっているとは思いませんが。

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