ももここ日記

ももここ日記

●no3 生きてるよ●



●no3 生きてるよ●

事務所にいた人たちがあたちのこと見に来たの。

「うわー、これ何の動物?」
「犬?猫?タヌキかなあ?」
「小さいのにかわいそう。」

って、血と羊水にまみれたぐちょぐちょのあたちのことを見て、みんな気持ち悪そうに言ったの。

そんな中、ももここママだけが見に来なかったの。

ももここママは前日の4月30日(金)に、産婦人科でお腹に赤ちゃんがいることを初めて教えてもらったんだって。

だから、可哀想な動物の死体を見たら、授かったばかりのお腹の赤ちゃんがショックを受けるかもって思って、あたちのこと見に来なかったんだって。

そして、フジワラ君が「これどこに処分したらいいですか?」って言ったの。

処分?!あたちのこと処分するの?!!って驚いた。

「あたち、まだ生きてるよ。処分なんかしないでよ!」

って言いたかったけど、あたちはもう声が出なかった。

だから、冷えて固まってる体を精一杯動かそうとしたの。

むむむーって頑張ったら、ピクッって少しだけ後ろ足を動かすことが出来たの。

その時、誰かが「今、動いたよ。まだ生きてる。」ってあたちの足が動いたことに気づいてくれた。

後でももここママが言ってた。

この時あたちが動かなかったら、誰もあたちが生きてるって気づかなかったって。

あたち、動いて良かったあ。

あたちが助かった2つめの幸運。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: