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数年前。再会したことを、遠く思い出す。また、アイタイ気持ちと好奇心を呑み込んで日常に戻った。 …昨日のことみたいに思い出せるけど、今更、もうひとつ分かったことがあって。 あなたが幸せだと、満たされている状態だと私は、多少引きずられてもその傾きを何とか、自力で 元に戻せる。じたばたしながらも、踏みとどまれる。自分で居られる。 絶望の淵に真っ黒になって転げ回ってつぶれた虫の腑と腐ったオイルにまみれながら胡座をかいて苛立ちを煙にくゆらせているあなたが、途方もなく恋しい。 きっと、この東京の どこかに居るんでしょう? どこかで、そんな苛立ちを煙にまきながらくだらないことに、こんな未練がましい私を含めた全てに 悪態をついて。
June 16, 2013
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昔より、言葉にして自分に説明してあげれるようになってきた。 無茶苦茶にあたまに思いつく言葉を振り回してそれを信じようとしていた時よりも、歪んで震える線の、少しでも近い場所に点を打てているように 感じる。 今が、どこか偽って生きていないから。 …きっと、自分にうそをつくようになったらまた、カメレオンみたいに変わる都合のいい色のついた眼鏡で、 真っ黄色に 部屋を塗りたくるみたいにしてうそを 本当みたいにねじり込んで歪んで留めてしまうだろうって。 だって いくつになっても、そういう人、居るもの。 つい、先日…あなたに感じてしまった風は今の私からすると、もの凄い誘惑を持って訪れる黒い淵の風だった。 その淵に漂う水をつい 舐めてしまったから、私の目はあなたしか見えなくなってしまったんだということを思い出した。 もし、その淵にその川岸にもう一度 訪れる日がきてしまったら私はまた今度も、千切れる思いで…捨ててしまうかもしれない。 …なんてことをヒヤリと感じた。自分の中の説明できない黒い種を恐ろしいと思った。
June 16, 2013
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http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=feShpPLivK0#! 私の 白い花弁で、この世界のすべてを埋め尽くしたい。 どうせ残らなくても。一枚も残らなくても。 はじまりの4月はおわりの風と共に。 この血を全て捧げて咲かせた花弁はぷつりと落ちた後も舞い上がっていつかどこかのあなたに降る。 薄墨の街に、何千、何億枚もの花弁を 白く重ねる。
June 14, 2013
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